情報漏洩・セキュリティ事故
生徒・取引先・従業員等の個人情報や顧客企業の機密情報を大量に保有しており、外部からの不正アクセス等による情報漏洩が発生した場合、風評被害・社会的信用失墜・損害賠償請求のリスクがある。ISO/IEC 27001:2022およびプライバシーマーク(Pマーク)の認証取得・維持、アクセス権限管理、外部記憶媒体の物理的遮断、全役員・従業員への情報セキュリティ教育等の対策を講じている。
システム障害・AWS依存リスク
当社サービスの大部分はAmazon Web Services(AWS)上で提供されており、AWSの停止・障害発生やAmazonとの契約解除が生じた場合、顧客への損害発生・追加費用負担・ブランド毀損につながる。コンピュータウイルスやクラッカーの侵入等によるシステム障害も同様のリスクをもたらす。常時監視体制の整備、バックアップ、クラウドサーバーの冗長化により障害発生の未然防止と影響最小化を図っている。
既存ユーザー継続率・単価向上
サブスクリプション型リカーリングモデルを中心とする当社にとって、既存教育事業者の継続率低下や顧客単価の伸び悩みは収益基盤を直接毀損する。競合他社への流出、追加機能・サポートへの満足度低下、中堅・大手規模顧客の獲得不振等により想定を大幅に下回る継続率となった場合、赤字が継続する可能性がある。カスタマーサクセス部門の人員増員により顧客満足度向上に取り組んでいる。
特定事業(Comiru)への依存
当社収益の大部分は主力SaaS「Comiru」等に集中しており、新領域(学校・地方自治体向け教育DX、ComiruPay等)の普及が想定通りに進まない場合や期待した解約抑止効果が得られない場合、収益源の多角化が遅れ事業基盤が脆弱なままとなる。これらの新領域はまだ初期段階にあり、関連法規制の適用を新たに受けるリスクも内在する。提携強化やプラットフォーム価値最大化により依存度低減を推進している。
新規ユーザー獲得の鈍化
教育事業者への導入教室数および利用ID数の拡大が広告・営業活動に依存しており、新規獲得数が計画を下回った場合は成長鈍化に直結する。当事業年度のLTV/CACは12.4倍、CACの回収期間は9.7ヶ月であり、マーケティング投資効率の維持が重要課題となっている。マーケティング部門が広告市況や新手法のリサーチを継続的に実施することでリスク軽減を図っている。
少子化による市場縮小
長期的な出生率低下により学齢人口が減少しており、教育業界では生徒数確保をめぐる競争激化が予想される。少子化が急速に進行し教育市場全体が著しく縮小した場合、当社の事業および業績に影響を与える可能性がある。当社は顧客対象を学習塾に限定せず「講師と生徒」という構造を持つ幅広い顧客をターゲットとすることで影響の緩和を図っている。
競合激化による顧客流出
EdTech領域では既存競合企業に加え新規参入企業との競争が激化しており、顧客流出やコスト増加により業績が悪化する可能性がある。当社はアジャイル手法による開発体制を維持し顧客ニーズへの迅速な対応を継続することで競争力の維持を図っている。また、Comiruの機能強化・サービスラインナップ充実・経営支援体制強化にも継続的に取り組んでいる。
カントリーリスク(中国・台湾委託)
開発コスト低減のため、プログラミング設計・コーディングを中国および台湾在住の個人に委託しており、法規制変更・外交関係悪化・自然災害・感染症等の不測の事態により契約が終了または不利な条件で改定された場合、サービス品質低下や開発遅延が生じる可能性がある。国内での開発人員採用強化によりリスク低減を図っているが、地政学的リスクは継続的に内在している。
代表取締役への依存
創業者である代表取締役 栗原慎吾氏は経営方針・事業戦略の決定において極めて重要な役割を担っており、同氏が業務継続困難となった場合に事業・業績への影響が生じるリスクがある。加えて、銀行借入金に対して同氏の個人保証が付されており、依存リスクが財務面にも及んでいる。取締役会での情報共有強化や経営組織の整備により依存度低減を進めているが、現時点では依存状態が継続している。
繰延税金資産・税制変更リスク
当事業年度末時点で税務上の繰越欠損金が存在しており、将来の課税所得見積額が減少した場合には繰延税金資産の取崩し(評価性引当額の計上)が必要となり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性がある。また、税法改正により繰越欠損金の控除制限が行われた場合、法定実効税率に近い税率での法人税等が計上され、当期純利益およびキャッシュ・フローが減少する可能性がある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月28日

