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リンカーズ株式会社

5131東証グロース情報通信業

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事業内容

リンカーズ株式会社は「マッチングで世界を変える」をミッションに掲げ、製造業を中心としたものづくり企業のイノベーション促進を支援するプラットフォーム企業。技術探索サービス「Linkers Sourcing」・用途開拓サービス「Linkers Marketing」・金融機関向けSaaS「Linkers for BANK」等のビジネスマッチング事業と、連結子会社リンカーズOI研究所が担う技術調査特化の「Linkers Research」を中心としたリサーチ事業の2セグメントで構成。

主要顧客は大手製造業(発注企業)、全国の中堅・中小ものづくり企業(受注候補企業)、地域金融機関。2022年10月に東京証券取引所グロース市場に上場。

ビジネスモデル

自社運営マッチングサービス(Linkers Sourcing・Marketing)では、案件探索時の基本利用料に加え、面談・成約時の成果報酬を発注企業から徴収するフロー型収益を得る。一方、SaaS型「LFB」では導入時の導入支援料と月額利用料によるストック型収益を積み上げる。

リサーチ事業(Linkers Research)は成果物検収時の契約額に基づく都度課金型。ストック収益基盤の拡大(累計50機関)が進む一方、フロー型収益は国内探索件数の逓減が課題となっている。

企業の強み

2025年7月末時点でLinkers Sourcingの候補企業アカウント累計は20,572社に達する。全国の産業コーディネーターネットワークとAIマッチングを組み合わせた独自の探索プロセスにより、成約率は約53.1%(2022年8月〜2024年7月平均)を実現。

ニッチな案件にも対応可能な差別化基盤を構築している。

金融機関・事業会社向けSaaS「LFB」の累計導入機関数は2025年7月末時点で50機関に到達。月額利用料によるストック収益は順調に拡大しており、LFB導入機関内の発生商談数は2025年7月期第4四半期に32,586件と、2024年7月期第1四半期の20,194件から大幅に増加している。

2018年3月にISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)、2018年12月にプライバシーマーク(JIS Q 15001)を取得。公開前の事業戦略・製品企画等の機密情報を多数取り扱うマッチングプラットフォーム事業において、顧客からの信頼獲得に不可欠な情報管理体制を整備している。

エンヴァリスの着眼点

2026年7月期第3四半期累計の営業損失は464百万円(前年同四半期279百万円)と損失が急拡大。通期業績予想は売上高1,340百万円・営業損失683百万円であり、第3四半期累計売上高1,087百万円に対し残り1四半期で253百万円の売上計上が必要。

販売費及び一般管理費が1,171百万円(前年同四半期1,028百万円)と増加しており、営業人員増強コストが先行している構図。

2026年4月末時点の長期借入金(1年内返済予定含む)は598百万円(前期末13百万円)と急増し、負債合計は841百万円(前期末246百万円)に膨らんだ。自己資本比率は82.0%から44.4%へ低下。

純資産は671百万円まで減少しており、現金及び預金752百万円と照らすと、現行の損失ペース(累計466百万円/9ヶ月)が継続した場合の資金余力に注意が必要。

当社元代表取締役に関する一連の事案を契機として、新規顧客・導入検討先における意思決定プロセスの長期化が生じている。LFBの当第3四半期における新規導入はゼロであり、導入検討先でのコンプライアンス確認・社内審査の慎重化が顕在化している。

ビジネスマッチング事業の着手件数も69件(前年同四半期79件)と減少。新経営体制によるガバナンス体制の説明継続と信頼回復の進捗が業績回復の前提条件となる。

成長戦略

営業体制強化・LFB拡大・新規プロダクト「Linkers TX」開発による収益多層化

営業人員を前年同四半期比10名増強し、各種KPI見直しや営業プロセス管理の変更を実施。ただし新規採用人員の戦力化には一定期間を要しており、第3四半期累計時点では売上回復効果の十分な発現には至っていない。

累計導入機関数49機関の既存基盤から安定的な月額利用料を確保しつつ、新規導入機関の獲得を目指す。ただし元代表取締役の不祥事を契機とした導入検討先のコンプライアンス確認慎重化により、当第3四半期の新規導入はゼロにとどまった。

既存サービスとは異なる新規プロダクト「Linkers TX」の開発・販売促進活動に取り組んでいる。開発投資が費用として先行しており、通期業績予想にも新規プロダクト開発投資を含む費用見込みが織り込まれている。

生成AI普及によるコモディティ化に対応し、付加価値の高いカスタマイズ調査へのシフトとフィールドセールス支援強化を実施。第3四半期累計で調査件数230件(前年同四半期比+21%)、セグメント利益46百万円の黒字転換を達成した。

既存顧客の満足度向上および継続取引拡大を目的としてカスタマーサクセス体制の強化を進めている。LFB既存導入先からの月額利用料は概ね堅調に推移しており、チャーン抑制に一定の効果が見られる。

最終更新: 2026年7月17日