事業内容
日本ビジネスシステムズ㈱(JBS)は1990年設立の独立系クラウドインテグレーターで、「優れたテクノロジーを、親しみやすく」を企業理念に掲げる。マイクロソフト社をはじめとするクラウドベンダーと連携し、DX計画策定からクラウド基盤構築(CI事業)、保守・運用・改善(CS事業)、ライセンス・機器販売(L&P事業)までを一貫提供する。
主要顧客はエンタープライズ企業・公共機関で、金融・製造・メディア等の幅広い業種に対応。2025年9月期の連結売上高は172,580百万円。
2022年8月に東証スタンダード市場上場、2025年9月にプライム市場へ移行した。
ビジネスモデル
売上の約71%を占めるL&P事業(クラウドライセンス・IT機器リセール)がストック収益型の安定基盤を形成し、CI事業(設計・構築)とCS事業(保守・運用)の高付加価値エンジニアリングサービスが利益を牽引する構造。CS事業は継続契約型で安定収益を確保。
CI事業からCS事業への送客による顧客深耕サイクルが機能しており、顧客一社当たりの案件単価を継続的に引き上げている。
企業の強み
1994年の取引基本契約以来、日本マイクロソフト㈱との取引を継続。マイクロソフト ジャパン パートナー・オブ・ザ・イヤーを2013年から2024年まで12年連続受賞し、2018年にはMicrosoft Country Partner of the Yearも受賞。
CSP・LSP両契約を保有し、クラウドライセンス販売における最上位パートナーとしての地位を確立している。
2025年9月末時点で延べ4,813人のクラウド技術資格保有者が在籍。マイクロソフトクラウド関連資格取得者数は国内有数の規模。独自研修プログラム・OJT・メーカートレーニングを組み合わせた人材育成体制を整備しており、エンジニアリングサービスの品質と拡張性を支える人的資本基盤となっている。
DX計画策定から構築(CI)、保守運用(CS)、ライセンス供給(L&P)を一社でワンストップ提供。CI事業からCS事業への送客モデルが機能し、2025年9月期にCI売上高27,736百万円(前期比17.6%増)・セグメント利益率18.2%、CS売上高21,890百万円(前期比15.7%増)を達成。
顧客単価の継続的上昇が確認されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期86,325百万円→2023期112,800百万円→2024期140,858百万円→2025期172,580百万円と4期連続増収を達成し、2026期中間期は86,377百万円(前年同期比37.8%増)と加速度的な成長が続いている。営業利益は2024期4,593百万円から2025期7,594百万円へ65%増と急改善し、2026期中間期も5,224百万円(同15.9%増)と増益基調を維持。
外部要因として国内IT市場のDX投資需要が旺盛に推移し、特にL&P事業における大手顧客の一時的大口物販需要と公共系案件が上振れを牽引した。通期業績予想は売上高216,500百万円・営業利益9,100百万円へ上方修正(前回比それぞれ22.7%・8.3%増)。
営業CFは7,413百万円(前年同期1,885百万円)と大幅改善し、キャッシュ創出力も向上している。
成長戦略
リセールからエンジニアリングへの構成シフトとAI・グローバル・ビジネスITの3戦略領域拡大
法人営業専用AIエージェント「Sales AIgent」のリリースや大手PCメーカー製品へのAI学習コンテンツ標準搭載など、ユーザーのAI利用定着化支援に取り組む。生成AI登場後のビジネスIT・AI活用ニーズ増加を背景に、CI事業の高付加価値案件獲得に直結する戦略領域。
基幹業務システム導入を中心としたビジネスソリューションの設計・開発・運用に特化したSureBizCloud株式会社を新設し、より専門性の高い顧客支援体制を構築。情報システム領域を超えた顧客固有のビジネスIT領域への展開を加速する。
顧客企業の海外拠点を含めた包括的な運用支援や物販の提供など、グローバルでの包括支援ニーズに対応。2026年9月期中間期のCI・CS両事業においてグローバル案件の獲得が進んでおり、国内IT企業のグローバル展開需要を取り込む。
サイロ化したクラウド環境の全体最適化やサイバーセキュリティ対応需要に対し、マルチクラウド対応を始めとしたインフラ領域のモダナイゼーションサービスを拡充。マイクロソフト依存からの分散化と高付加価値化を同時に実現する中長期施策。
最終更新: 2026年7月17日

