出光興産株式会社5019
燃料油
出光興産の最大セグメント。石油精製製品の生産・販売・輸出入及びトレーディング事業を担う。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(セグメント計) | 6,807,275百万円 | 7,719,959百万円 | ↓ |
| 外部顧客への売上高 | 6,793,416百万円 | 7,696,391百万円 | ↓ |
| セグメント損益(営業損益+持分法投資損益) | 177,678百万円 | 122,115百万円 | ↑ |
| セグメント損益(在庫評価影響除き) | 207,100百万円 | 152,000百万円 | ↑ |
| セグメント資産 | 3,649,172百万円 | 3,184,944百万円 | ↑ |
| 減価償却費 | 53,788百万円 | 52,380百万円 | ↑ |
| 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 | 58,465百万円 | 41,574百万円 | ↑ |
| 減損損失 | 3,692百万円 | 5,143百万円 | ↓ |
事業詳細
燃料油セグメントは、ガソリン・軽油・灯油・ジェット燃料等の石油精製製品の生産・販売・輸出入およびトレーディング事業を主要事業とする。国内製油所を基盤に国内外の顧客へ供給し、グループ全体売上高の約84%を占める中核セグメント。2025年11月に富士石油株式会社を連結子会社化(最終議決権比率92.49%)し、精製体制の統合・最適化を推進している。次世代燃料(バイオディーゼル、リニューアブルディーゼル、SAF等)の導入も進行中。
直近の概況
原油価格急騰のプラスタイムラグ効果で損益が大幅改善、富士石油の連結化で資産規模も拡大。
2026年3月期において、燃料油セグメントの売上高は原油価格下落の影響により6,807,275百万円(前期比△11.7%)と減収となった一方、ホルムズ海峡封鎖に伴う原油価格急騰によるプラスのタイムラグ影響などにより、セグメント損益は177,678百万円(前期比+45.5%)と大幅増益を達成した。また、2025年11月5日に富士石油株式会社を連結子会社化(最終議決権比率92.49%)したことにより、セグメント資産が3,649,172百万円へ拡大。負ののれん発生益492百万円を特別利益に計上した。大規模定期修繕などの費用増加はあったものの、タイムラグ効果がこれを上回った。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 富士石油株式会社の連結子会社化(議決権比率92.49%、2026年3月期末)による精製体制の統合・最適化とシナジー追求(石油製品生産体制最適化、コスト競争力強化、低炭素エネルギー供給体制構築)
- ホルムズ海峡封鎖等の地政学リスク局面における原油価格急騰時のプラスのタイムラグ効果による収益押し上げ
- 次世代燃料(バイオディーゼル、リニューアブルディーゼル、SAF)の販売開始・供給体制構築による新収益源の育成
- 海外トレーディング事業の拡大による収益多様化
- SSネットワーク「スマートよろずや」化による顧客接点強化と非燃料収益の拡大
リスク
- 原油価格の下落・変動による在庫評価影響(タイムラグ影響)が損益を大きく左右する構造的リスク(2026年3月期は原油価格前期比6.7ドル/バレル下落で売上高が大幅減収)
- 国内石油製品需要の長期的減少(乗用車保有台数の減少・燃費改善・物流効率化等の構造変化による緩やかな減少基調)
- 大規模定期修繕費用の増加による一時的なコスト上昇リスク(2026年3月期も費用増加要因として顕在化)
- 富士石油株式会社の連結子会社化に伴う有利子負債増加・財務レバレッジ上昇リスク(連結総資産が5,328,792百万円へ拡大)
- 中東地域の地政学リスク(イラン情勢・ホルムズ海峡封鎖等)による原油調達コストの不安定化
- カーボンニュートラル政策の進展に伴う化石燃料需要の中長期的縮小リスク
最終更新: 2026年6月17日

