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アース製薬株式会社

4985東証プライム化学

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アース製薬株式会社4985

事業内容

アース製薬は1925年創業、大塚ホールディングス傘下の生活関連メーカーである。「ごきぶりホイホイ」「アースノーマット」「モンダミン」「バスクリン」など国民的ブランドを多数保有し、虫ケア用品・口腔衛生・入浴剤・園芸・ペット用品を展開する家庭用品事業(売上高156,652百万円)と、食品・医薬品工場等を主要顧客とする総合環境衛生事業(売上高34,148百万円)の2セグメントで構成される。

国内に加え、タイ・マレーシア・ベトナム・フィリピン・中国など世界約50カ国・地域に製品を展開し、グローバルな事業基盤を有する。

ビジネスモデル

家庭用品事業では、自社製造・仕入販売を組み合わせたブランド製品をPALTAC・あらた等の卸経由で小売に供給し、価格改定・SKU削減・処方変更による収益改善を推進する。総合環境衛生事業では、食品・医薬品工場等との年間契約を積み上げる継続課金型モデルを採用し、安定的な売上基盤を形成。

IoT・AI活用による高付加価値化で利益率改善を図る。

企業の強み

「ごきぶりホイホイ」「アースノーマット」「ゴキジェットプロ」「ブラックキャップ」など、ゴキブリ・ハエ・蚊・ダニ等の各カテゴリで複数の主力ブランドを保有。2025期の虫ケア用品部門売上高は67,651百万円(前期比3.1%増)と、価格改定効果も顕在化し収益貢献が拡大している。

中期経営計画「Act For SMILE COMPASS 2026」の最終年度目標(売上高170,000百万円、営業利益7,000百万円、当期純利益4,300百万円)を2025期に1年前倒しで達成。品目数30%削減・価格改定・バスクリン吸収合併等の構造改革を着実に実行し、2025期営業利益は8,087百万円と計画を大幅に上回った。

アース環境サービスが展開する総合環境衛生事業は、ISO/IEC 17025認定の分析センターを東西2拠点に設置し、GMP・HACCP・GFSIコンサルティングやJFS規格適合証明監査など高度な専門サービスを提供。2025期売上高34,148百万円(前期比7.1%増)と継続的な成長を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年Q1は売上高47,914百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益6,338百万円(同1.1%増)と増収増益を確保したが、親会社株主帰属四半期純利益は4,457百万円(同4.7%減)と減益。前年同期に段階取得差益349百万円の特別利益が計上されていた反動に加え、法人税・住民税及び事業税が1,267百万円から1,879百万円へ大幅増加したことが主因。

営業利益の増加幅が限定的な中、税負担の増加が純利益を押し下げており、収益の質に注意が必要。

2026年通期業績予想は売上高188,000百万円(前期比4.9%増)、営業利益9,000百万円(同11.3%増)と増収増益を見込むが、第2四半期累計の営業利益予想は12,250百万円(前年同期比9.6%減)と上期は減益見通し。Q1の進捗率は通期営業利益予想対比で70.4%と高水準だが、上期予想対比では51.7%にとどまる。

広告宣伝費(前年同期比53.6%増)・運送費(同19.8%増)等の費用増加が下期にかけて利益を圧迫するリスクに注目が必要。

2026年5月13日、中国連結子会社の安速日用化学(蘇州)有限公司の解散・閉鎖を決定。中期経営計画でASEAN・中国を海外成長ドライバーと位置付けていた中での中国拠点撤退は、海外戦略の選択と集中を示す一方、中国事業の収益性に課題があったことを示唆する。

タイ等ASEAN市場での好調は継続しているが、海外展開の実効性と収益貢献度について改めて精査が必要。自己資本比率も前期末50.2%から47.1%へ低下しており、短期借入金の増加(7,420百万円→21,420百万円)を含む財務動向も引き続き注視が必要。

成長戦略

国内構造改革による収益基盤強化とASEAN・輸出拡大を両輪とした持続成長

収益性と将来性を軸にしたブランド・SKUの選択と集中を推進。バスクリン吸収合併(2026年1月1日効力発生)によりグループ経営資源の最適分配を実現。入浴剤の粉末タイプが前年比10.0%減と苦戦する一方、虫ケア・消臭芳香剤等の注力ブランドは好調を維持。

タイ・中国等ASEAN市場での積極展開と輸出事業拡大に取り組む。2026年Q1ではタイ・中国で前年を上回る推移。ただし中国連結子会社(安速日用化学(蘇州)有限公司)の解散・閉鎖を2026年5月13日に決定しており、中国戦略の再構築が課題となる。

食品・医薬品工場向け衛生管理サービスの年間契約件数・金額を継続的に積み上げ。IoT・AI活用による次世代サービス開発、ライフサイエンス業界向け支援業務の強化を推進。2026年Q1のセグメント利益は前年同期比32.6%増と高成長を実現。

株式会社プロトリーフの新規連結により園芸用品部門が2026年Q1で前年同期比96.4%増の2,466百万円を計上。隣接領域へのM&A・連結化により家庭用品事業の売上基盤を拡大。ペット用品も猫砂等ケア用品が好調を維持。

最終更新: 2026年7月17日