事業内容
新田ゼラチンは1918年創業のゼラチン・コラーゲン専業メーカーで、食品用・カプセル用ゼラチン、健康食品・美容用コラーゲンペプチド、食品材料、医療用バイオメディカル製品の4製品区分をグローバルに展開する。連結子会社9社・関連会社3社を擁し、日本・北米・インド・中国・ベトナム・カナダに製造・販売拠点を持つ。
主要顧客は製菓・食品メーカー、製薬・カプセルメーカー、健康食品メーカー、医療機器メーカーなど多岐にわたる。2026年3月期の売上高は38,048百万円、営業利益率は12.3%に達し、長期経営構想「Lead in Asia. Challenge the World.」のもとアジアNo.1を目指す。
ビジネスモデル
畜産副産物(骨・皮)を原料に独自技術でゼラチン・コラーゲンを製造し、食品・医薬・医療・健康食品向けに販売する。日本・インド・北米・中国・ベトナムの多拠点生産体制により、各地域の需要に対応しながらコスト競争力を維持する。
見込生産方式を採用し、研究開発・製造・販売を一体運営することで付加価値の高い製品群を提供し、売上総利益率の向上を図る。
企業の強み
1918年創業以来100年超にわたりゼラチン・コラーゲン製造技術を蓄積し、日本・北米・インド・中国・ベトナム・カナダに製造拠点を展開する。2022年12月竣工の研究開発・製造棟「みらい館」を含む研究開発費は2026年3月期に1,206百万円に達し、外部研究機関・大学との共同研究も積極的に推進している。
ニッタゼラチンインディアLtd.はソフトカプセル用・ハードカプセル用ゼラチンの販売が好調に推移し、売上増加を牽引している。コラーゲンペプチドの生産能力は2025年7月より拡大(1,150t/年→1,800t/年へさらに増強予定)、ゼラチン生産能力も4,500t/年から7,500t/年への増強工事が進行中(2027年7月稼働予定)であり、具体的な設備投資実績が競争優位を裏付ける。
2025年7月にニッタゼラチンユーエスエーInc.の清算を結了し、北米の不採算生産拠点を排除した結果、2026年3月期の売上総利益は前年比1,020百万円増加(10,980百万円)、営業利益率は12.3%に改善した。自己資本比率も56.6%(前期51.2%)へ上昇し、財務基盤が強化されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
当第1四半期は売上高9,893百万円(前年同期比8.3%増)と増収を確保したが、売上原価率上昇により営業利益は1,184百万円(同5.5%減)となった。一方、営業外費用の減少(為替差損の解消等)により経常利益は1,271百万円(同1.8%増)、投資有価証券売却益等の特別利益により親会社株主に帰属する四半期純利益は690百万円(同10.4%増)となった。
通期予想は売上高43,000百万円(前期比13.0%増)、営業利益4,700百万円(同0.8%増)とほぼ前期同水準だが、純利益は2,400百万円(同26.9%減)を計画しており、上期の好調とは対照的に通期での減益計画が継続している。
成長戦略
北米プロテイン需要とインド市場拡大でアジアNo.1を目指す
2025年11月策定の長期経営構想に基づき、ゼラチン・コラーゲン業界における売上高アジアNo.1を目指し、成長スピードの加速と企業価値向上に取り組んでいる。
北米ではプロテイン需要が活発に推移し、コラーゲンペプチド全体の売上高は前年同期比17.8%増と大きく伸長。北米市場での需要取り込みが成長の主軸となっている。
インドでのカプセル用ゼラチン需要の堅調な推移、食品材料の新規採用拡大、バイオメディカルの海外向け販売伸長(前年同期比14.9%増)により、多角的な成長を進めている。
最終更新: 2026年8月7日

