特定製品分野への依存
当社グループのケミカルズ製品は液晶ディスプレイ等に組み込まれる光学フィルムの貼り合わせや部材製造に広く使用されており、この分野への依存度が高い。技術革新により光学フィルムが不要となった場合、または競合・代替製品の低価格化により価格競争が激化した場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性がある。新製品開発を継続することで依存度の低減を図っている。
経済・市場動向の影響
当社グループのケミカルズ製品は電子・情報、自動車・家電・建材、日用品等の幅広い分野で使用されており、景気動向および設備投資動向全般の影響を受ける。特に液晶ディスプレイ関連分野における需要動向・競合状況・価格情勢が業績に大きな影響を与える可能性がある。装置システムの販売先も合成樹脂・塗料・インキ等のメーカーと多岐にわたるため、景気後退局面では複数セグメントで同時に影響を受けるリスクがある。
原材料市況の変動
ケミカルズ製品の主要原材料であるアクリル酸エステル類や酢酸エチルの価格は原油・ナフサ市況の影響を受けており、原材料コストが上昇した場合に販売価格への転嫁が困難となるリスクがある。国内外に複数の調達先を確保することで安定調達とコスト低減を図っているが、急激な市況変動には対応が遅れる可能性がある。コスト転嫁が実現できない場合、収益性が大きく悪化する恐れがある。
海外事業展開リスク
当社グループはアジア地域、特に中国市場の将来性に注目し、海外連結子会社4社を通じて積極的に事業展開を行っている。現地における法令改変、商慣習の相違、政治・経済情勢の混乱、自然災害、伝染病等の予期せぬ事態が発生した場合、業績に影響を及ぼす可能性がある。特定地域への集中により、地政学的リスクや規制変更の影響を受けやすい構造となっている。
環境規制の強化
当社グループは有機溶剤等の各種化学物質を原材料として取り扱うため、労働安全衛生法・毒物及び劇物取締法・消防法等の規制を受けており、環境保全に関する規制は年々強化される傾向にある。使用化学物質の制限や大型設備投資が必要となった場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性がある。省エネルギーや環境負荷物質の排出抑制に取り組むことで対応を図っているが、規制強化のペースによっては対応コストが増大するリスクがある。
災害・事故リスク
当社グループは化学物質・危険物を取り扱うため、自然災害や火災・爆発事故等により重大な損失を招くリスクがある。建屋・生産設備の損害、電気・ガス等インフラ被害、広範囲にわたるサプライチェーンの断絶が生じた場合、生産活動に大きな影響が及ぶ可能性がある。製造設備の点検・保守、安全設備投資、定期的な防災訓練を実施することで予防管理に努めている。
情報セキュリティリスク
当社グループは技術情報等の重要な機密情報や顧客・関係者の個人情報をシステムで管理しており、サイバー攻撃・不正アクセス・災害等による情報システムの重大障害が発生した場合、業務中断や機密データ漏洩が生じるリスクがある。社会的信用の低下や多額の対応費用が発生し、業績に影響を及ぼす可能性がある。関連規程の整備、社員教育の徹底、セキュリティシステムの強化等の対策を講じている。
新製品開発リスク
当社グループは市場・顧客ニーズに適合した高付加価値製品・技術の開発を継続的に行う必要があり、基礎研究および応用研究の両面から積極的に研究開発を推進している。市場・顧客ニーズの変化に適切に対応できない場合、競争力が低下し業績に影響を及ぼす可能性がある。新規事業においても安定収益化までに長期間を要することがあり、計画どおりの成果が得られないリスクがある。
人材確保・育成リスク
当社グループの持続的成長には、グローバル市場で活躍できる人材や新規事業を創出できる人材の確保が不可欠である。事業拡大に伴い積極的な採用方針を掲げているが、人材の十分な確保・育成ができない場合や既存人材が流出した場合、事業および業績に影響を与える可能性がある。特に専門的な化学知識を有する技術人材の獲得競争が激化する中で、このリスクは中長期的な課題となっている。
固定資産の減損リスク
当社グループは生産設備・研究設備等の様々な固定資産を保有しており、資産の時価が著しく下落した場合や事業資産の収益性が悪化して回復の見込みが立たない場合、減損処理が必要となる可能性がある。減損損失が発生した場合、当該期の業績に直接的な影響を及ぼす。特に液晶ディスプレイ関連分野への依存度が高い中で、市場環境の急変が減損リスクを高める要因となり得る。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

