ケミプロ化成株式会社 logo

ケミプロ化成株式会社

4960東証スタンダード化学

ケミプロ化成株式会社 logo
ケミプロ化成株式会社4960

化学品事業

紫外線吸収剤・受託製造を主軸とするファインケミカル事業で全社売上の約90%を占める中核セグメント

期間今期前期増減率
セグメント売上高(2026年3月期通期)8,019百万円8,757百万円
セグメント利益(2026年3月期通期)781百万円801百万円
セグメント資産(2026年3月期通期)10,159百万円10,380百万円
減価償却費(2026年3月期通期)331百万円398百万円
主要顧客(BASFジャパン)向け売上高(2026年3月期通期)1,839百万円2,243百万円
紫外線吸収剤売上高(2026年3月期通期)4,289百万円4,924百万円

事業詳細

紫外線吸収剤、写真薬中間体、製紙用薬剤、酸化防止剤、電子材料、受託製造製品の製造・販売を行うファインケミカル事業。OEM販売・受託製造が主流で、受託製造製品は売上高の約24%を占める。主要顧客はBASFジャパン株式会社(当期売上高1,839百万円、全社売上高の約20.5%)。有機合成技術を基盤に、新規製品の開発にも注力しているが、主力の紫外線吸収剤の需要低迷が継続している。

直近の概況

主力の紫外線吸収剤が前期比12.9%減と低迷し、セグメント全体で前期比8.4%の減収

2026年3月期通期の化学品事業売上高は8,019百万円(前期比737百万円減、8.4%減)。主力の紫外線吸収剤が昨年度後半からの需要低迷から回復せず635百万円の減収となったほか、受託製造製品も192百万円減少した。一方、製紙用薬剤(前期比37.2%増)・酸化防止剤(同3.6%増)は拡販効果で増収。新製品は原材料入手難航による生産遅れで今期の売上計上に至らなかった。セグメント利益は781百万円(前期比20百万円減)。

主要プロダクト

product
紫外線吸収剤

化粧品・樹脂・塗料向けなどに使用される紫外線吸収剤。当期は需要低迷が昨年度後半から回復せず、前期比635百万円減の4,289百万円(前期比12.9%減)と大幅な減収となった。新製品については原材料入手難航による生産遅れで今期の売上計上に至らなかった。

service
受託製造製品

顧客仕様に基づく受託製造サービス。当期は前期比192百万円減の2,172百万円(前期比8.2%減)と減収。一部受注が減少したことが影響した。セグメント売上高の約27%を占める安定的な収益基盤だが、受注動向に左右されるリスクがある。

product
酸化防止剤

樹脂・ゴム・油脂等の酸化劣化を防止する添加剤。当期は拡販効果により前期比32百万円増の946百万円(前期比3.6%増)と増収を確保。セグメント内で数少ない増収品目の一つ。

product
製紙用薬剤

製紙プロセスに使用される機能性薬剤。当期は拡販効果により前期比92百万円増の341百万円(前期比37.2%増)と大幅増収。セグメント内で最も高い成長率を示した品目。

product
写真薬中間体

写真薬品製造に使用される化学中間体。当期は前期比13百万円減の197百万円(前期比6.3%減)と小幅減収。市場規模は限定的だが安定した需要が続いている。

product
電子材料

有機EL向けを含む電子材料。当期は前期比7百万円減の27百万円(前期比20.7%減)と減収。セグメント内の構成比は0.3%と小さいが、産学連携による研究開発を継続している。

成長ドライバー

  • 製紙用薬剤の拡販効果による増収継続(2026年3月期通期:前期比37.2%増)
  • 酸化防止剤の需要獲得による売上拡大(2026年3月期通期:前期比3.6%増)
  • 受託製造製品のラインナップ拡充と新規顧客開拓による受託ビジネスの成長
  • 原材料入手難航で今期計上に至らなかった新製品の次期以降の売上貢献
  • 有機EL向け電子材料の産学連携による研究開発強化と市場拡大局面でのシェア獲得
  • 直販・OEM・受託の最適プロダクトミックス実現による安定収益基盤の構築

リスク

  • 主力製品・紫外線吸収剤の需要低迷継続(2026年3月期通期:前期比12.9%減)
  • BASFジャパン等特定販売先への依存度が高く(当期売上高1,839百万円、全社売上高の約20.5%)、取引変動リスクが大きい
  • 原材料価格・エネルギーコストの高止まりによるコスト増加と価格転嫁の遅れ
  • 生産調整に伴う生産休止費用の発生(2026年3月期通期:140百万円計上)
  • 地政学的リスクに起因するナフサ由来原材料の調達不安定化(量・価格両面)と欧州・中国経済の停滞による需要格差
  • 新製品の原材料入手難航・生産遅れによる販売計画未達リスク
  • 主力製品のコモディティ化に伴う競合他社の廉価販売攻勢と市場規模成長の鈍化

最終更新: 2026年6月25日