事業内容
株式会社I-neは2007年設立のビューティーブランド企業で、BOTANIST(ヘアケア)・YOLU(ナイトケア)・SALONIA(美容家電)を主力に、WrinkFade・TOUT VERTなどスキンケアブランド、さらにTeaflex(機能性ティー)・ReWEAR(再生柔軟剤)など新カテゴリーへ積極展開する。製造は委託先に依存し、自社はブランド開発・マーケティング・販売に特化。
国内卸売(あらた・大木等)とEC直販(D2C)を組み合わせたOMO戦略を採用し、主要顧客は美容感度の高い30代女性層。2025年12月期の連結売上高は48,975百万円で、国内事業が97%超を占める。
東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
独自のIPTOS(Idea→Plan→Test→Online/Offline→Scale)モデルにより、市場ニーズを早期に捉えた商品を段階的に検証しながら本格展開する。EC直販で消費者反応を確認後、卸売事業者経由で全国小売・量販店へ配荷を拡大する構造。
製造は外部委託のため固定費を抑制しつつ、広告宣伝・販促投資でブランド認知を高め売上を積み上げる。撤退基準を設けることで不採算ブランドへの損失を最小化する規律あるブランド管理が特徴。
企業の強み
独自のIPTOSモデルにより、アイデア創出から小口テスト販売・本格展開まで段階的に検証する仕組みを構築。2025年12月期だけでTeaflex(2月)・ReWEAR(4月)・Befas(7月)・Collatein(8月)と複数の新ブランドを連続投入し、いずれも大幅成長または早期完売を記録した実績がある。
2025年12月期の売上高構成比はYOLU31%・BOTANIST26%・SALONIA20%・スキンケア他23%と4カテゴリーに分散。YOLUは国内ドラッグストアシャンプー・トリートメント市場でシェア第2位、BOTANISTは同第4位(いずれも2025年1月〜12月販売金額ベース・自社調べ)と複数ブランドが市場で一定の地位を確立している。
株式会社あらた(2025年12月期売上14,542百万円・構成比29.7%)・株式会社大木(同5,073百万円・10.4%)を主要卸売先とする全国小売配荷網と、自社EC・楽天・Amazon等のオンライン直販チャネルを組み合わせたOMO体制を構築。TOUT VERTは2025年5月よりロフト全国店舗への配荷を開始するなど、オフライン拡大も継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期28,397百万円から2025期48,975百万円へ5期連続増収を達成したが、成長率は8.8%(前期8.1%)と鈍化傾向。一方、営業利益は2023期4,379百万円をピークに2期連続減益となり、2025期は3,880百万円(前期比14.4%減)。
売上原価は20,230百万円(前期20,959百万円)と改善したが、販管費が24,864百万円(前期19,512百万円、前期比27.4%増)と急増し、営業利益率は7.9%(前期10.1%)に低下。のれん償却額も651百万円(前期108百万円)と大幅増加し、TOUT VERT・Artemis買収の影響が顕在化。
親会社株主帰属当期純利益は2,097百万円(前期比28.9%減)と大幅減益。外部要因として、諸物価の継続的上昇や米国関税政策の影響、長期金利上昇が事業環境の不透明感を高めている。
成長戦略
ヘアケア・美容家電の深耕、スキンケア第3の柱化、海外拡大と約3,000百万円の大型戦略投資
BOTANISTのボディソープリニューアル、YOLUのヘアケアシリーズ第4弾投入、SALONIAの中高価格帯商品拡充により、既存ブランドの売上拡大を継続。2025年12月期の国内事業売上高は47,736百万円(前期比9.3%増)と着実に成長。
TOUT VERT・Wrinkfadeなどのスキンケアブランドが好調推移。ReWEAR(再生柔軟剤)・Teaflex(機能性ティー)など新カテゴリーへの展開も大幅成長を実現し、スキンケア他カテゴリーが全社成長を牽引。2026年12月期も約3,000百万円の大型投資でさらなる育成を図る。
中国子会社(艾恩伊(上海)化粧品有限公司)の清算手続きを2024年12月に開始し、中国領域の売上減少と引き換えに営業損失を743百万円から125百万円へ大幅改善。香港・台湾・シンガポール・マレーシア・韓国等のアジア圏での配荷継続により収益基盤を再構築中。
2026年12月期は中長期成長に向けた約3,000百万円規模の戦略的大型追加投資を実施予定。新たな成長の柱となる事業の育成とグローバル事業の拡大を並行して推進。投資内容の詳細は機動的に判断するとしており、具体的な施策は開示されていない。
最終更新: 2026年7月19日

