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株式会社I-ne

4933東証プライム化学

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株式会社I-ne4933

事業内容

株式会社I-neは2007年設立のビューティーブランド企業で、BOTANIST(ヘアケア)・YOLU(ナイトケア)・SALONIA(美容家電)を主力に、WrinkFade・TOUT VERTなどスキンケアブランド、さらにTeaflex(機能性ティー)・ReWEAR(再生柔軟剤)など新カテゴリーへ積極展開する。製造は委託先に依存し、自社はブランド開発・マーケティング・販売に特化。

国内卸売(あらた・大木等)とEC直販(D2C)を組み合わせたOMO戦略を採用し、主要顧客は美容感度の高い30代女性層。2025年12月期の連結売上高は48,975百万円で、国内事業が97%超を占める。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

独自のIPTOS(Idea→Plan→Test→Online/Offline→Scale)モデルにより、市場ニーズを早期に捉えた商品を段階的に検証しながら本格展開する。EC直販で消費者反応を確認後、卸売事業者経由で全国小売・量販店へ配荷を拡大する構造。

製造は外部委託のため固定費を抑制しつつ、広告宣伝・販促投資でブランド認知を高め売上を積み上げる。撤退基準を設けることで不採算ブランドへの損失を最小化する規律あるブランド管理が特徴。

企業の強み

独自のIPTOSモデルにより、アイデア創出から小口テスト販売・本格展開まで段階的に検証する仕組みを構築。2025年12月期だけでTeaflex(2月)・ReWEAR(4月)・Befas(7月)・Collatein(8月)と複数の新ブランドを連続投入し、いずれも大幅成長または早期完売を記録した実績がある。

2025年12月期の売上高構成比はYOLU31%・BOTANIST26%・SALONIA20%・スキンケア他23%と4カテゴリーに分散。YOLUは国内ドラッグストアシャンプー・トリートメント市場でシェア第2位、BOTANISTは同第4位(いずれも2025年1月〜12月販売金額ベース・自社調べ)と複数ブランドが市場で一定の地位を確立している。

株式会社あらた(2025年12月期売上14,542百万円・構成比29.7%)・株式会社大木(同5,073百万円・10.4%)を主要卸売先とする全国小売配荷網と、自社EC・楽天・Amazon等のオンライン直販チャネルを組み合わせたOMO体制を構築。TOUT VERTは2025年5月よりロフト全国店舗への配荷を開始するなど、オフライン拡大も継続している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期中間期は売上高26,808百万円(+20.1%)、営業利益2,012百万円(+19.2%)と好調だったが、同日公表の通期業績予想修正により、通期営業利益は0~1,500百万円(前期比△100.0~△61.3%)、EBITDAも1,700~3,200百万円(△69.8~△43.1%)へ大幅下方修正。下期の機動的投資や地政学リスク・為替影響を理由にレンジ開示を継続しており、下期の投資規模と収益化の時間軸が最大の注目点。

当中間期の特別損失には特別調査費用等219百万円、上場契約違約金33百万円、課徴金6百万円が計上され、過年度の取引を巡る問題が実際のコスト・違約金として表面化した。継続企業の前提には抵触しないものの、内部管理体制の再構築コストと信用面への影響が今後も業績に影響を与える可能性がある。

国内事業セグメント利益は3,769百万円(利益率約14.6%)と高水準を維持したが、全社費用(未配分)は前年同期比△236百万円悪化。加えて株式会社Artemisの完全子会社化(取得原価2,910百万円)に伴い資本剰余金が1,507百万円減少し、純資産は前期末比2,120百万円減の17,989百万円となった。

自己資本比率は53.1%へ上昇したが、M&A投資と特別損失により資本の目減りが生じている。

成長戦略

主力カテゴリーの深耕と健康食品の第3の柱化、海外拡大と大型戦略投資の両立

ヘアケア系は米国Costco展開等で中間期+12.2%、美容家電はフェイスカレントポインター等新商品で+12.8%を記録。既存ブランドのオーガニック成長は順調に推移。

Teaflex、Collatein、Befas等の健康食品ブランドが好調で中間期売上+52.3%と急伸。新フレーバー・新商品投入でラインナップ拡充を継続中。

米国Costco、韓国OLIVE YOUNGへの新規進出に加え、香港・台湾・シンガポール等での配荷拡大を推進。海外売上は+74.6%、営業損失も縮小。

新たな成長の柱育成やグローバル事業拡大に向けた機動的投資を下期に実施予定。通期営業利益予想は0~1,500百万円へ下方修正され、投資と収益化のバランスが課題。

最終更新: 2026年8月7日