株式会社アルマード logo

株式会社アルマード

4932東証スタンダード化学

株式会社アルマード logo
株式会社アルマード4932

事業内容

株式会社アルマードは「卵殻膜とバイオテクノロジーで世界の人々に健康と美しさをもたらす」を経営理念に掲げ、鶏卵の殻の内側にある薄い膜「卵殻膜」を主原料とした化粧品・健康食品の製造販売を行う。製造は全て外注委託し、自社はマーケティング・研究開発・販売に特化。

販売チャネルはTV通販(QVC)、外販(一般流通・OEM)、自社EC直販の4系統で構成され、2026年3月期売上高10,119百万円のうち直販(EC)が73.3%を占める。主要顧客は美容・健康意識の高い一般消費者で、定期購入会員数は2026年3月末時点で126,121人に達している。

ビジネスモデル

売上総利益率75.4%(2026年3月期)の高粗利構造を持ち、獲得した顧客を定期購入会員として囲い込むことで安定的なLTVを確保する。広告宣伝費(TVCM等)を積極投下して新規顧客を獲得し、定期会員化・クロスセルで利益を回収するモデル。

製造は全て外注委託のため固定費が低く、売上拡大に伴い売上原価が逓減する構造となっている。

企業の強み

2007年の産学連携開始以来、「Cell & Tissue Research」「Scientific Reports」「Food Science & Nutrition」等の国際学術誌に継続的に論文を掲載。創傷治癒・皮膚弾力・肝機能・腸内細菌叢・骨量増加等の多様な効能を科学的に実証しており、競合他社が短期間で模倣困難な独自の知的資産を形成している。

2018年4月の自社EC定期購買サービス開始以降、会員数は2022年3月末42,303人から2026年3月末126,121人へと約3倍に拡大。定期会員は安定的な反復収益の源泉であり、直販EC売上高は2026年3月期に7,418百万円(前期比41.1%増)と全売上の73.3%を占めるまでに成長している。

2026年3月期の売上総利益は7,624百万円、売上総利益率は75.4%。製造を全て外注委託することで製造固定費を持たず、売上拡大局面での利益率維持が可能な構造。売上原価は前期比で減少(2,553百万円→2,495百万円)しており、スケールメリットが発現している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高10,119百万円(前期比19.4%増)と増収率が加速した一方、広告宣伝費が3,992百万円(前期2,644百万円、前期比51.0%増)と売上高増加率を大幅に上回るペースで膨張した結果、営業利益は685百万円(前期比27.6%減)、営業利益率は6.8%(前期11.2%)へと急低下した。売上成長と利益成長のトレードオフが顕在化しており、広告投資の回収効率の検証が不可欠な局面にある。

中東情勢の緊張に伴う原油・ナフサ調達環境の悪化を理由に、2027年3月期の業績予想および配当予想を現時点で未定とした。外部要因として原料・物流コストの上昇リスクが直接的に事業環境に影響する構造であり、投資家にとって業績の視界不良が続く状況。

配当性向は2025年3月期92.2%から2026年3月期75.0%へ低下し、1株当たり配当金も65円から42円へ削減された。

外販(OEM販売)は2026年3月期売上高895百万円(前期比42.6%減)と大幅に落ち込み、TV通販も940百万円(前期比21.1%減)と不振が続く。一方、主要顧客は株式会社QVCジャパン(937百万円)と株式会社オージオ(827百万円)の2社が上位を占め、特定顧客への依存リスクは継続している。

直販ECへの収益集中が進む中、広告効果の逓減や競合激化が生じた場合の業績下振れリスクに留意が必要。

成長戦略

直販EC深耕・一般流通拡大・海外販路開拓の3軸で卵殻膜市場の拡大を牽引

卵殻膜配合メンズスキンケア商品のTVCM放映等により新規顧客獲得数および定期会員数が好調に推移。2026年3月期の直販EC売上高は7,418百万円(前期比41.1%増)と全社売上の73.3%を占めるまでに成長。広告宣伝費3,992百万円の投下が成長を牽引している。

ドラッグストアおよびバラエティショップへの導入店舗数拡大により、2026年3月期の外販(一般流通)売上高は866百万円(前期比83.5%増)と大幅増収を達成。実店舗での認知度向上がEC購買の補完機能を果たすことも期待される。

中華圏を中心とするアジア・欧米への新規販路開拓を方針として掲げている。2026年3月期時点では国内売上が売上高の90%超を占めており、海外展開は初期段階にある。中東情勢等の地政学リスクが原料調達コストに影響する外部環境下での推進となる。

最終更新: 2026年7月19日