事業内容
株式会社アルマードは「卵殻膜とバイオテクノロジーで世界の人々に健康と美しさをもたらす」を経営理念に掲げ、鶏卵の殻の内側にある薄い膜「卵殻膜」を主原料とした化粧品・健康食品の製造販売を行う。製造は全て外注委託し、自社はマーケティング・研究開発・販売に特化。
販売チャネルはTV通販(QVC)、外販(一般流通・OEM)、自社EC直販の4系統で構成され、2026年3月期売上高10,119百万円のうち直販(EC)が73.3%を占める。主要顧客は美容・健康意識の高い一般消費者で、定期購入会員数は2026年3月末時点で126,121人に達している。
ビジネスモデル
売上総利益率75.4%(2026年3月期)の高粗利構造を持ち、獲得した顧客を定期購入会員として囲い込むことで安定的なLTVを確保する。広告宣伝費(TVCM等)を積極投下して新規顧客を獲得し、定期会員化・クロスセルで利益を回収するモデル。
製造は全て外注委託のため固定費が低く、売上拡大に伴い売上原価が逓減する構造となっている。
企業の強み
2007年の産学連携開始以来、「Cell & Tissue Research」「Scientific Reports」「Food Science & Nutrition」等の国際学術誌に継続的に論文を掲載。創傷治癒・皮膚弾力・肝機能・腸内細菌叢・骨量増加等の多様な効能を科学的に実証しており、競合他社が短期間で模倣困難な独自の知的資産を形成している。
2018年4月の自社EC定期購買サービス開始以降、会員数は2022年3月末42,303人から2026年3月末126,121人へと約3倍に拡大。定期会員は安定的な反復収益の源泉であり、直販EC売上高は2026年3月期に7,418百万円(前期比41.1%増)と全売上の73.3%を占めるまでに成長している。
2026年3月期の売上総利益は7,624百万円、売上総利益率は75.4%。製造を全て外注委託することで製造固定費を持たず、売上拡大局面での利益率維持が可能な構造。売上原価は前期比で減少(2,553百万円→2,495百万円)しており、スケールメリットが発現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期5,365百万円から2026年3月期10,119百万円へ5期連続増収を達成し、2026年3月期の増収率19.4%は前期12.5%から加速した。しかし営業利益は2024年3月期961百万円をピークに2期連続減少し、2026年3月期は685百万円(前期比27.6%減)。
直販EC強化を目的とした広告宣伝費の積極投下(3,992百万円)が販管費を6,939百万円(前期4,978百万円)へ押し上げたことが主因。外部要因として物価上昇・物流コスト上昇も運送費(558百万円)・物流委託費(221百万円)の増加に寄与。
営業CFは762百万円の収入(前期189百万円の支出)に改善し、現金及び現金同等物期末残高は1,623百万円と前期比増加した。
成長戦略
直販EC深耕・一般流通拡大・海外販路開拓の3軸で卵殻膜市場の拡大を牽引
卵殻膜配合メンズスキンケア商品のTVCM放映等により新規顧客獲得数および定期会員数が好調に推移。2026年3月期の直販EC売上高は7,418百万円(前期比41.1%増)と全社売上の73.3%を占めるまでに成長。広告宣伝費3,992百万円の投下が成長を牽引している。
ドラッグストアおよびバラエティショップへの導入店舗数拡大により、2026年3月期の外販(一般流通)売上高は866百万円(前期比83.5%増)と大幅増収を達成。実店舗での認知度向上がEC購買の補完機能を果たすことも期待される。
中華圏を中心とするアジア・欧米への新規販路開拓を方針として掲げている。2026年3月期時点では国内売上が売上高の90%超を占めており、海外展開は初期段階にある。中東情勢等の地政学リスクが原料調達コストに影響する外部環境下での推進となる。
最終更新: 2026年7月19日

