株式会社シーボン logo

株式会社シーボン

4926東証スタンダード化学

株式会社シーボン logo
株式会社シーボン4926

事業内容

株式会社シーボンは1966年創業の化粧品メーカーで、「美を創造し、演出する」という企業理念のもと、スキンケア製品を中心とする化粧品・医薬部外品の製造販売を行う。栃木県の自社生産センター(ISO22716認証取得)で製品を製造し、全国の直営「シーボン フェイシャリストサロン」を通じて会員顧客に販売する。

販売時には肌カウンセリングや東洋式トリートメントなどのアフターサービスを提供し、製品販売とサービス体験を一体化した会員制モデルを展開。直営店舗が売上高の93.8%を占め、延べ189万件超の肌データを研究開発に活用する。

子会社にヘアサロン運営・飲料食品製造等を持ち、美容領域でのシナジー創出も推進している。

ビジネスモデル

顧客をイベント・街頭集客等でトライアルプランに誘致し、来店後は肌カウンセリングに基づくスキンケア製品の販売とフェイシャルサービスを提供する。購入金額に応じたポイント制度「ビューティアップ・ポイント」でアフターサービスを付与し、継続来店を促進。

ロイヤルカスタマー専用デスクや「ロイヤルデー」開催でロイヤル顧客を醸成し、顧客生涯価値(LTV)の最大化を図る。売上総利益率は75.9%と高水準を維持している。

企業の強み

延べ189万件超の客観的な肌データと年間約18万件の顧客アンケートを研究開発に反映。2026年3月期には日本香粧品学会・日本生化学会・日本統合医療学会等で5件の研究発表を実施し、明治国際医療大学との共同研究でフェイシャルケアの科学的エビデンスを確立。

製販一体の強みを活かした高付加価値製品開発を継続している。

2026年3月期の直営店舗売上高は8,693,057千円(全体の93.8%)を占め、売上総利益率は75.9%と高水準。自社生産センターでISO22716(化粧品GMP)認証を維持し、品質管理体制を国際基準で整備。

製造から販売・アフターサービスまでを自社で完結させる垂直統合モデルが高粗利構造を支えている。

2024年3月期に開設した「ロイヤルカスタマー専用デスク」の活用と「ロイヤルデー」の継続開催により、ロイヤルカスタマー数が目標の12,000人を突破し順調に増加。新規顧客来店数は前年同期比109.4%、新規顧客売上高は前年同期比119.6%と拡大しており、新規獲得と既存顧客深耕の両輪が機能している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益は253百万円(前期比48.1%増)と大幅改善したが、売上高営業利益率は2.7%にとどまる。販売費及び一般管理費は6,778百万円と売上高の73.1%を占め、従業員給料2,605百万円が最大コスト。

店舗スタッフの採用難による接客数の横ばい傾向が既存顧客継続数の伸び悩み(前年同期比100.5%)につながっており、人件費上昇と収益性改善の両立が引き続き問われる。

2026年3月期の売上高9,267百万円には、2023年10月の規約変更に伴う経過措置終了を受けた役務算出単価の再評価により、契約負債152百万円が売上高へ振り替えられた一時的要因が含まれる。この影響を除いた実力ベースの売上成長率は公表値(前期比4.8%増)を下回る。

2027年3月期予想売上高9,527百万円(前期比2.8%増)は保守的な設定とも読めるが、一時要因剥落後の成長持続性を見極める必要がある。

2026年2月の取締役会決議に基づき120,000株の自己株式を取得(支出154百万円)し、配当性向は39.9%(前期62.8%から低下)。2027年3月期予想配当性向は42.6%。

新中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)では「主体性あふれる組織づくり」「OMO戦略加速」「生産・物流DX」等5施策を掲げ、成長投資と株主還元の両立を志向する。外部環境として原材料価格高騰・労務コスト上昇・地政学リスクが収益圧迫要因として残存する点は留意が必要。

成長戦略

新中期計画「美しさを共に奏でる」のもと組織・顧客・生産・店舗の4軸で再成長

「肌と心を科学する」R&Dパーパスのもと、生体内エクソソームやオキシトシン・コルチゾールの皮膚遺伝子への影響解析等を推進。延べ189万件超の肌データと年間18万件の顧客アンケートを研究開発に反映し、高付加価値製品開発を継続する。

ブランディング戦略に基づく店舗改装・移設と教育研修強化により、新規顧客来店数前年同期比109.4%・新規顧客売上高同119.6%を達成。ロイヤルカスタマー数は目標12,000人を突破し順調増加中。採用難による接客数横ばいが課題。

評価制度改定による意識改革定着と生産性向上により売上高・利益ともに堅調推移。neaf蒲田店の相互送客モデルが軌道化し六本木・恵比寿店を上回る顧客単価を実現。neaf六本木店は「KAMI CHARISMA 2026 アワード」トリートメント&スパ部門を受賞。

利益率の高い製品販売への注力とBtoB仕入プラットフォーム活用・直取引販路拡大により、子会社売上高は前年同期比120.1%と大幅伸長。売上高向上と利益率改善が一段と進捗した。

「主体性あふれる組織づくり」「顧客体験価値の深化(OMO戦略加速・LTV最大化)」「生産体制・品質管理体制の向上(生産・物流DX)」「店舗オペレーション効率化」「シナジー効果による新店舗形態出店」の5施策を推進する。

中国偏重の販路を見直しアジア圏・欧州等への接点拡大を推進。ただし世界情勢の緊迫化により出荷遅延等の問題が発生し不安定な状況が続いており、当期は計画通りの進捗に至らなかった。

最終更新: 2026年7月19日