株式会社ティムス logo

株式会社ティムス

4891東証グロース医薬品

株式会社ティムス logo
株式会社ティムス4891

医薬品開発事業(単一セグメント)

sEH阻害を基盤とする創薬型バイオベンチャー、収益なき先行投資段階

期間今期前期増減率
営業損失(第1四半期累計)△203百万円(2026年12月期1Q:2026年1月1日~3月31日)△274百万円(前第1四半期累計:2025年3月1日~5月31日、期間異なるため単純比較不可)
経常損失(第1四半期累計)△203百万円△285百万円(前第1四半期累計、期間異なるため単純比較不可)
四半期純損失(第1四半期累計)△204百万円△286百万円(前第1四半期累計、期間異なるため単純比較不可)
研究開発費(第1四半期累計)121百万円171百万円(前第1四半期累計、期間異なるため単純比較不可)
その他販売費及び一般管理費(第1四半期累計)81百万円102百万円(前第1四半期累計、期間異なるため単純比較不可)
総資産2,664百万円2,865百万円(2025年12月期末)
現金及び預金2,633百万円2,781百万円(2025年12月期末)
純資産2,580百万円2,771百万円(2025年12月期末)
自己資本比率95.3%95.5%(2025年12月期末)
1株当たり四半期純損失△4.49円△6.75円(前第1四半期累計、期間異なるため単純比較不可)

事業詳細

株式会社ティムスは、可溶性エポキシドヒドロラーゼ(sEH)を標的としたSMTP化合物の研究・開発を主軸とする創薬型バイオベンチャー。現時点で上市製品を持たず、研究段階から早期臨床段階までを自社で担い、後期臨床段階以降はグローバル製薬会社との提携によりマイルストーン一時金・ロイヤリティ収入を得る事業モデルを採用。リードパイプラインTMS-007(JX10)はCORXELとのグローバル提携のもと第Ⅱ/Ⅲ相試験「ORION」が進行中。2026年12月期より通常の12カ月決算に移行。

直近の概況

ORION試験の日本パート投与開始、TMS-008のPMDA事前面談実施と次相試験準備が進展

2026年第1四半期(1月~3月)において、TMS-007(JX10)のグローバル第Ⅱ/Ⅲ相試験「ORION」で2026年2月に日本における最初の被験者への投与が実施され、国内被験者登録が開始された。TMS-008については心臓手術後急性腎障害(CSA-AKI)を対象とした前期第Ⅱ相試験に向け2026年2月にPMDA事前面談を受け対面助言準備中。営業費用合計は203百万円(研究開発費121百万円、その他販管費81百万円)で、四半期純損失は204百万円。手元現金は2,633百万円を維持。継続企業の前提に関する注記は該当なし。

主要プロダクト

product
TMS-007(JX10)

プラスミノーゲンの立体構造変化を介した血栓溶解とsEH阻害による抗炎症作用を持つ二重メカニズム薬剤候補。t-PAに対する優位性(発症後12時間まで投与可能、症候性頭蓋内出血0%)を前期第Ⅱ相試験で示した。2026年2月に日本における最初の被験者への投与が実施され、ORION試験の日本パートが開始。当社はCORXELから日本の独占的開発販売権およびグローバルのマイルストーン・ロイヤリティ受領権を保有。

product
TMS-008

血栓溶解作用をほとんど持たずsEH阻害による抗炎症作用を有するSMTP化合物。炎症性疾患を標的として広範な適応症が期待される。心臓手術後急性腎障害(CSA-AKI)を対象とした前期第Ⅱ相臨床試験に向け、2026年2月にPMDAの事前面談を受け対面助言準備中。CORXELより全世界における独占的な開発製造販売権の許諾を取得。九州大学との共同研究も新たに開始。

product
JX09

CYP11B2に対する高い選択性を示すベスト・イン・クラス候補。CORXELによりオーストラリアで第Ⅰ相臨床試験が実施済み。同試験の結果公表および次相臨床試験については現時点で未定。当社はCORXELから日本における独占的な開発販売権を許諾されている。

product
TMS-010

2024年7月に北海道大学とライセンス契約を締結し全世界における独占的な開発製造販売権を取得。血液脳脊髄関門(BBSCB)の破綻を防ぐことで脊髄の二次損傷を抑制する神経保護作用が期待される。2026年第1四半期には臨床応用を想定した薬効薬理試験を進め、製剤処方を決定するなど臨床試験計画の策定を継続。

platform
新規sEH阻害剤・レゾルビン類縁体(社内外探索プログラム)

社内プログラムでは、AIを活用した化合物生成や天然物ライブラリーのスクリーニングにより新たなsEH阻害剤候補を取得し、薬理・薬効評価および毒性試験を進め予備的安全性と複数の疾患動物モデルでの効果を確認。社外プログラムでは、2025年11月に北海道大学より導入した生理活性脂質レゾルビンの新規安定類縁体について複数の対象疾患への適応可能性を検討中。

成長ドライバー

  • TMS-007(JX10)ORION試験における日本パートの被験者登録開始(2026年2月初回投与)および全体の順調な被験者登録進捗による開発マイルストーン達成期待
  • TMS-008の次相(前期第Ⅱ相)臨床試験開始に向けたPMDA対面助言準備の進展と、九州大学との共同研究開始による適応拡大の可能性
  • CORXELとの契約に基づくTMS-007のグローバル開発・販売に対するマイルストーン一時金およびロイヤリティ受領権の保有
  • AIを活用した化合物生成・天然物ライブラリースクリーニングによる新規sEH阻害剤候補の取得と複数疾患動物モデルでの効果確認
  • 北海道大学等アカデミアとの連携によるパイプライン拡充(TMS-010の薬効薬理試験・製剤処方決定、レゾルビン類縁体の適応可能性検討)
  • 手元現金2,633百万円の維持による当面の研究開発活動の継続性確保

リスク

  • 上市製品を持たず営業収益ゼロの状態が継続しており、マイルストーン収入等の実現時期が不確実なため業績予想の開示が困難
  • 臨床試験の失敗・遅延リスク:ORION試験やTMS-008次相試験が想定通りに進まない場合、開発費用の回収が困難となる
  • CORXEL依存リスク:TMS-007のグローバル開発・販売はCORXELが主体であり、同社の戦略変更・財務状況が当社収益に直接影響する
  • 資金消費リスク:2026年12月期の研究開発費見込み600百万円~900百万円、その他販管費300百万円~400百万円に対し、手元現金2,633百万円の継続的な減少が見込まれる
  • 継続的な純損失計上による純資産の減少(第1四半期純損失204百万円、累積利益剰余金△920百万円)
  • JX09の次相臨床試験計画が現時点で未定であり、開発進捗の不透明性が残る

最終更新: 2026年3月30日