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株式会社パワーエックス

485A東証グロース電気機器

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株式会社パワーエックス485A

事業内容

株式会社パワーエックスは「永遠に、エネルギーに困らない地球」をビジョンに掲げ、バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)の開発・製造・販売から系統用蓄電所の企画・運用までを一貫提供する。岡山県玉野市の自社工場「Power Base」および提携工場にて大型定置用蓄電システム「PowerX Mega Power」(年間生産能力1,096MWh)、蓄電池型急速EV充電システム「PowerX Hypercharger」(同171MWh)を製造。

主要顧客は発電事業者・都市開発業者・不動産業者・自動車関連メーカー等の幅広い業種にわたる。2025年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場。

BESS・EVCS・電力の3事業を展開し、将来的には量産型データセンター事業・海上送電事業への参入も計画している。

ビジネスモデル

電池セル・モジュールの製造は外部調達(主に中国仕入先)とし、設計・組立・ソフトウェア開発・メンテナンスを国内で完結させる「Made in Japan」モデルを採用。製品販売に加え、自社開発「Power OS」による遠隔監視・保守メンテナンス(ストック型収益)、再エネ由来電力販売(アドバンスプラン)、蓄電所向けアグリゲーションサービス(トーリング・マーチャント・ハイブリッドモデル)を組み合わせ、ハードウェア販売依存からの収益多様化を図る。

企業の強み

2025年12月期末の受注残高は37,022百万円(前期比604.9%増)に達し、うち定置用蓄電池が36,893百万円。2026年12月期への売上計上予定額は28,913百万円と、翌期売上の大部分が既に確定している。補助金採択案件の獲得とプロジェクト大型化が受注急増を牽引した。

製品設計・組立・ソフトウェア開発・メンテナンスを100%国内で完結。2025年6月施行の経済安全保障推進法への対応を訴求し、2025年10月にはIPAのIoT製品向けセキュリティ制度「JC-STAR」レベル1適合ラベルを取得。

自社開発BMSおよびPower OSによるサイバーセキュリティ確保を実現している。

2025年12月期のBESS事業売上高は17,102百万円(前期比312.8%増)、セグメント利益は3,870百万円(前期比352.6%増)を達成。生産量拡大に伴う共通部材の仕入価格低下がコスト競争力を高め、セグメント利益率は22.6%に達した。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月25日公表の訂正は、資本剰余金(4,028百万円→4,103百万円)・非支配株主持分(789百万円→714百万円)・自己資本(6,914百万円→6,989百万円)・自己資本比率(28.1%→28.4%)・減価償却費(145百万円→141百万円)の修正であり、損益への影響はない。ただし、連結子会社(株式会社海上パワーグリッド)の第三者割当増資に係る数値誤りが上場後に訂正される事態は、財務管理体制の成熟度に対する投資家の注視を促す。

BESS事業の成長は系統用蓄電池向け補助金制度(令和7年度補正予算等)の継続を前提としており、制度変更・縮小は受注・売上に直接影響する。また、主要部材の調達先集中リスクおよび製造委託依存リスクが残存しており、サプライチェーン障害時の業績下振れ幅は大きい。

外部要因として、再エネ政策の方向性(第7次エネルギー基本計画)が事業環境を左右する点も留意が必要。

2026年3月末時点で総資産24,608百万円・純資産7,935百万円・自己資本比率28.4%(訂正後)。親会社株主帰属の四半期純損失は1,007百万円(2026年1Q)と赤字が継続しており、成長投資に伴う資金需要は旺盛。

当四半期においても第三者割当増資(資本金750百万円増加)を実施しており、希薄化リスクを伴う資金調達が続く可能性がある。受注残高の大きさは成長の可視性を高める一方、製造・納品に要する先行投資負担も大きい。

成長戦略

BESS事業の連続成長を軸に、データセンター・海外展開で非連続成長を追求

受注残高36,893百万円を背景に、PowerX Mega Powerの納品を順調に推進。2026年出荷予定分を中心とした受注積み上がりにより、売上計上の蓋然性が高い。生産量拡大による共通部材コスト低減も収益性改善に寄与する見込み。

「PowerX Hypercharger Pro」の販売開始により自治体・商業施設等のエネルギーマネジメント・防災需要を取り込む。蓄電池製品全体の生産量増加に伴う製造原価抑制効果と、自社アプリによるB2C充電サービス拠点拡大でセグメント損失の縮小を目指す。

トーリングモデルの普及拡大によるアグリゲーションサービス収益の積み上げと、電力販売(小売・卸・取次)の顧客基盤拡大を推進。第7次エネルギー基本計画(2040年再エネ4〜5割目標)を背景とした系統用蓄電所需要増加を取り込む。

2026年1Qに株式会社海上パワーグリッドが第三者割当増資を実施(資本剰余金161百万円増加・訂正後)。非支配株主持分714百万円を計上しており、子会社レベルでの外部資本調達による事業拡大を推進中。

最終更新: 2026年7月17日