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株式会社電通総研

4812東証プライム情報通信業

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株式会社電通総研4812

事業内容

株式会社電通総研(旧・電通国際情報サービス)は1975年設立、2024年に現商号へ変更した東証プライム上場のITソリューション企業。金融ソリューション・ビジネスソリューション・製造ソリューション・コミュニケーションITの4セグメントを展開し、コンサルティング・受託システム開発・独自ソフトウェア製品・アウトソーシングを統合的に提供する。

主要顧客はメガバンク・信託銀行・政府系金融機関・製造業・商社・官公庁・自治体等の大手企業群。連結子会社14社(欧州・米国・アジア拠点含む)を擁し、国内外で事業を展開。

親会社は株式会社電通グループ。

ビジネスモデル

コンサルティングから受託システム開発・独自ソフトウェア製品(STRAVIS・POSITIVE・BANK・R等)・アウトソーシング・運用保守まで6サービス品目を一気通貫で提供する。独自製品は導入後の保守・追加開発で継続収益を生み出す構造を持ち、ビジネスソリューションセグメントの営業利益率25.0%がその収益性の高さを示す。

受注残高76,339百万円(前期比127.5%)の積み上がりが将来売上の可視性を高めている。

企業の強み

2025年12月期は売上高164,865百万円(前期比108.0%)、営業利益22,888百万円(同108.8%)を達成。売上高は10期連続、営業利益および親会社株主に帰属する当期純利益は8期連続で過去最高を更新しており、持続的成長の実績を示している。

連結会計ソリューション「STRAVIS」・統合人事ソリューション「POSITIVE」・次世代融資ソリューション「BANK・R」等の独自製品を保有。ビジネスソリューションセグメントの営業利益率は25.0%に達し、独自製品が高収益構造を支えている。受注残高も全セグメントで前期比増加。

2025年12月期末の受注残高は76,339百万円(前期比127.5%)。ビジネスソリューション166.1%増・金融ソリューション148.7%増と特に高い伸びを示しており、次期以降の売上貢献が見込まれる。受注高も181,345百万円(前期比114.3%)と拡大基調が継続している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期累計の売上高43,820百万円は通期予想182,000百万円の24.1%、営業利益6,588百万円は通期予想25,500百万円の25.8%と、季節性を考慮しても概ね順調な滑り出し。一方、製造ソリューションは売上高15,601百万円(前年同期比△3.5%)、営業利益1,792百万円(同△30.3%)と減収減益が継続しており、SAPソリューション導入減少と輸送機器業の投資抑制が重石。

同セグメントが全社売上高の約36%を占める最大セグメントであるため、下期の回復動向が通期予想達成の重要な変数となる。

ビジネスソリューションは売上高7,726百万円(前年同期比+35.4%)、営業利益2,060百万円(同+108.1%)と突出した成長を示し、営業利益率は26.7%に達した。「POSITIVE」の電力業・商社向け、「STRAVIS」の商社向け導入拡大が主因。

ただし、大型導入案件の集中による一時的な押し上げ効果の可能性も排除できず、2Q以降の売上水準の持続性を確認する必要がある。中計目標の営業利益率15.0%(2027年12月期)に対し、全社では既に1Q時点で15.0%を達成しており、上振れ余地も視野に入る。

短信の経営者コメントでは、中東情勢の緊迫化・米国の通商政策・金融資本市場の急激な変動が国内経済への下押しリスクとして明示されている。製造ソリューションセグメントは輸送機器業向けの依存度が高く、関税政策等による自動車産業の設備投資抑制が長期化した場合、同セグメントの業績回復が遅延するリスクがある。

一方、DX・生成AI活用需要の拡大という市場環境は金融・ビジネス両セグメントの追い風として機能しており、ポートフォリオ全体での影響は限定的とみられる。

成長戦略

Vision 2030に向け「社会進化実装2027」で売上高210,000百万円・営業利益率15%を目指す

独自ソリューション「BANK・R」「POSITIVE」「STRAVIS」等の差別化促進とAIを活用した生産性改革を推進。2026年12月期第1四半期累計でビジネスソリューションの営業利益率が26.7%に達するなど、製品ビジネスの高収益化が進展している。

生成AIの急速な進展を背景に、業務プロセスの高度化やビジネスモデル変革を目的とした需要拡大に対応するため、AI活用による製品開発プロセスの刷新を推進。研究開発費を中心に販売費及び一般管理費が増加しており、先行投資フェーズにある。

「BANK・R」の政府系金融機関・大手信用金庫への導入拡大に加え、プログラマブル決済の新規提供を推進。2026年12月期第1四半期累計で金融ソリューションセグメントの売上高9,101百万円(前年同期比+9.6%)、営業利益率15.5%(同+2.2ポイント)と増収増益を達成。

通期予想は売上高182,000百万円(前期比+10.4%)、営業利益25,500百万円(同+11.4%)。第1四半期累計の営業利益進捗率は25.8%と順調。製造ソリューションの下期回復と、ビジネスソリューションの高成長持続が達成の鍵。業績予想は2026年2月12日公表値から変更なし。

最終更新: 2026年7月17日