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株式会社ドリーム・アーツ

4811東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社ドリーム・アーツは1996年設立、2023年10月東証グロース市場上場。「協創する喜びにあふれる人と組織と社会の発展に貢献する」をミッションに掲げ、従業員1,000名以上の大企業約3,700社(BD市場)を主要ターゲットとする。

主力製品はノーコード開発ツール「SmartDB®」のほか、社内ポータル構築ツール「InsuiteX®」、チェーンストア向け情報共有ツール「Shopらん®」、特定顧客向け開発運用一体型サービス「DCR」を展開。事業はクラウド事業・オンプレミス事業・プロフェッショナルサービス事業の3セグメントで構成され、連結子会社として中国大連に開発拠点を有する。

ビジネスモデル

クラウド事業(売上高4,469百万円)はSaaS月額利用料によるストック収益が中核で、ユーザーライセンス・バインダーライセンス・オプションライセンスの組み合わせによりアップセルを促進する。オンプレミス事業(525百万円)は既存顧客向けメンテナンス料のストック収益。

プロフェッショナルサービス事業(660百万円)は導入支援・開発請負のスポット収益。契約開始時に一定期間分の利用料を前払いで受領する前受金モデルにより、高いキャッシュ創出力を実現している。

企業の強み

2004年の企画段階から完全ノーコードを設計思想とし、大規模組織に必要な複雑なワークフロー・権限管理・ERPフロントシステム対応まで網羅。国内競合は中小企業向けが主流で、海外製品は日本固有の組織構造への対応が不十分とされる中、機能的網羅性と投資効率で差別化を図っている。

2025年12月期のストック売上高比率は87.5%、ホリゾンタルSaaSの売上継続率(NRR)は109.8%を維持。前受金モデルにより現金及び現金同等物は4,122,722千円(4,122百万円)を確保し、外部資金に依存しない安定的な財務基盤を構築している。

2025年12月期末のホリゾンタルSaaS導入企業数は195社(前期比34社増、+21.1%)、MRRは319,688千円(319百万円)。豊富な導入実績を通じて蓄積した業務デジタル化ノウハウを製品機能の継続的強化に活用しており、認定資格制度(SCS)やユーザーコミュニティによる利活用促進エコシステムも整備している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期Q1の営業利益は263百万円(前年同期比25.1%減)と大幅減益となったが、これは前年同期に計上された大型ライセンス売上およびプロフェッショナルサービス売上の反動減によるものであり、会社側は通期計画に対する進捗率30.4%と概ね期初想定通りと説明している。通期業績予想(売上高6,250百万円、営業利益865百万円)に変更はなく、第2四半期以降の大型案件受注・プロジェクト本格化による利益回復が実現するかが焦点となる。

プロフェッショナルサービス事業はQ1累計でセグメント損失1,317千円(前年同期はセグメント利益53,006千円)と損失転落した。前年同期に複数の大型プロジェクトが集中していた反動および無償提案活動への工数投入が主因とされるが、第2四半期以降の大型案件受注・進行中プロジェクトの本格化による利益回復が見込まれるとしている。

この回復が計画通り実現するかどうかが通期利益達成の重要な変数であり、継続的なモニタリングが必要である。

Q1においてSmartDB®の新規顧客獲得は既存顧客対応優先の影響等により限定的となった一方、ARPAは前四半期比で上昇し、既存顧客グループ内での利用拡大が進んだ。ホリゾンタルSaaS売上高は前年同期比17.8%増と高成長を維持しているが、新規顧客獲得の鈍化が続く場合、中長期的な成長持続性に影響する可能性がある。

第2四半期以降の広告販促活動強化・製品機能強化を通じた新規顧客獲得拡大の実効性が注目点である。

成長戦略

SmartDB®のデファクトスタンダード化を軸にAI・クロスセル・新規顧客獲得で大企業DX市場を深耕

2026年12月期Q1にPAオプションをリリースし、AIを活用した業務効率化機能を提供開始。既存顧客へのアップセル強化とARPA上昇を図り、Q1においてARPAは前四半期比で上昇。顧客基盤の拡大と既存顧客の活用促進を並行して推進している。

Q1において新規顧客獲得は既存顧客対応優先の影響等により限定的となったが、第2四半期以降に向けた案件パイプラインの積み上げは着実に進捗。広告販促活動の強化および製品機能強化を通じた新規顧客獲得拡大に取り組む方針を表明している。

社内ポータル構築ツール「Insuite®」とSmartDB®の連携強化を図り、クロスセルを促進することで顧客への提供価値向上を目指す。ビジョン・パーパスの浸透、組織エンゲージメント強化、企業カルチャー変革といった経営課題を重視する顧客を中心に提案活動を展開している。

オンプレミス事業はクラウド移行に伴い構造的縮小フェーズにあるが、移行提案を積極的に推進し移行案件の創出に取り組む。プロフェッショナルサービス事業においてクラウド移行支援・導入支援プロジェクトが進行中であり、第2四半期以降の収益寄与を見込む。

チェーンストア特化型SaaS「Shopらん®」において、大規模チェーンへの導入プロジェクト進展により利用店舗数が拡大し、売上高は回復基調に転じ平均月額利用料も上昇。Q1末MRRは68,424千円(前年同期比3,646千円増)、契約企業数167社(前年同期比4社増)。

最終更新: 2026年7月17日