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株式会社スタートライン

477A東証グロースサービス業

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株式会社スタートライン477A

事業内容

株式会社スタートラインは2009年創業、障害者の「働く」に特化したワンストップ支援を展開する。主力サービスはロースタリー型(BYSN)・屋内農園型(IBUKI)・サポート付きサテライトオフィス(INCLU)の3形態で、民間企業が雇用する障害者の採用・研修・定着・職業能力開発を一括支援する。

2026年3月末時点で合計50拠点を運営し、支援障害者数2,514名・顧客社数373社に達する。売上高の99.3%を障害者雇用支援サービス事業が占め、2025年12月に東証グロース市場へ上場した。

ビジネスモデル

利用企業との原則1年自動更新のサービス利用料(サブスクリプション)がストック売上の中核を形成し、2026年3月期のストック売上比率は64.4%。これに採用支援・初期研修・設備販売等のワンタイム売上が加わる。

既存顧客へのアップセル比率35.6%、クロスセル比率15.0%、解約率2.1%と高い顧客継続性を示す。景気変動の影響を受けにくい構造で、拠点数拡大に伴いストック売上が積み上がる。

企業の強み

2014年発足のCBSヒューマンサポート研究所に臨床心理士・公認心理師等10名が常駐し、応用行動分析学・関係フレーム理論を活用した支援技術を継続開発。現場支援員200名超(有資格者多数)が各拠点に常駐し、国内外の学会で研究成果を発表。競合が短期間で模倣困難な知的資産を形成している。

農園型・ロースタリー型・サテライトオフィス型・顧客拠点型(TASKI)・複合型(Diverse Village)など複数形態を保有し、障害者雇用のワンストップソリューションを提供。単一サービスのみの競合と異なり、顧客ニーズの多様化に対応できる。

2026年3月末時点でBYSN11拠点・IBUKI23拠点・INCLU13拠点を運営。

創業以来10,000名超の障害者選考実績と、累計500事業所以上の福祉施設との連携ネットワークを保有。解約率2.1%という高い顧客継続率と、アップセル比率35.6%が定着支援の質の高さを裏付ける。独自開発の障害者支援システム「Enable360」も競争優位の一翼を担う。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は5,599百万円(前期比25.2%増)、営業利益450百万円(同71.3%増)と計画を上回った。特に当期純利益433百万円(同200.8%増)は、繰延税金資産の回収可能性見直しに伴う法人税等調整額△209百万円(利益)の計上が主因であり、実態的な事業利益の改善幅(営業利益ベース)と純利益の乖離に留意が必要。

一方、採用単価改善・ランニングコスト抑制による営業利益率の改善(5.9%→8.0%)は実質的な収益力向上を示している。

2026年3月期末の総資産は8,217百万円(前期比45.8%増)に対し、自己資本比率は22.9%(前期13.0%から改善)。長期借入金は3,026百万円と前期比938百万円増加し、有利子負債(短期借入金・社債・長期借入金合計)は4,542百万円に達する。

投資活動CF△1,516百万円に対し営業活動CF686百万円と投資先行が続いており、2027年3月期予想の当期純利益310百万円(前期比△28.3%)が示すように、出店コスト増が短期的に利益を圧迫する構造は継続する見込みである。

外部要因として、2026年7月の民間企業法定雇用率2.5%→2.7%引き上げが決定済みであり、現在も過半数を占める未達成企業の対応需要が次の成長波を形成する見通し。一方、主要顧客みずほリース株式会社への売上高が756百万円(当期売上高の約13.5%)と特定顧客への依存度が高く、顧客分散化の進捗が中長期的な収益安定性の鍵となる。

2027年3月期の業績予想(売上高7,009百万円、営業利益560百万円)は前期比それぞれ25.2%増・24.4%増と高成長継続を見込んでいる。

成長戦略

法定雇用率引き上げ需要を取り込む出店加速と新複合拠点・新サービス展開

2026年3月期に有形固定資産取得1,422百万円を投下し新規出店を積極展開。2026年7月の法定雇用率2.7%引き上げを見据え、サービス拠点の積極展開と出店エリア拡大を推進。2027年3月期も売上高7,009百万円(前期比25.2%増)を計画し、出店継続を成長の主軸に据える。

障害者の多様な働き方の創出を可能とする複合拠点「Diverse Village」を新たに開設。既存3形態(INCLU・IBUKI・BYSN)に加え、新たな雇用創出を支援できる新サービスの開発を進め、企業・障害当事者双方のニーズに応じたサービス提供体制を強化する。

採用単価の改善による求人費抑制と各拠点ランニングコストの抑制を継続し、売上拡大に伴う利益率改善を実現。2026年3月期に営業利益率8.0%(前期5.9%)を達成。2027年3月期は営業利益560百万円(営業利益率8.0%水準)を計画し、収益性維持を目指す。

2025年12月22日に東証グロース市場へ上場し、株式発行収入698百万円を調達。上場による知名度・信用力向上を活用した顧客開拓と、調達資金を活用した新規出店・新サービス開発への投資を加速する。

最終更新: 2026年7月19日