事業内容
株式会社IC(旧:株式会社インフォメーションクリエーティブ)は1978年創業の独立系情報サービス企業。ソフトウェア開発・システム運用を中心とするITソリューション事業(売上高9,967百万円)と、自社製サービスを展開するITサービス事業(売上高168百万円)の2部門で構成される単一セグメント企業。
主要顧客は官公庁・自治体、情報通信・メディア、金融・証券・保険、製造など多業種に広がり、最大顧客の株式会社日立システムズへの販売比率は17.8%。東京証券取引所スタンダード市場上場。
連結子会社として株式会社フィート(聴覚障がい者向けコミュニケーション支援)および2025年4月に新たに取得した株式会社日本画像配信を擁する。
ビジネスモデル
収益の大部分はITソリューション事業(売上高比率98.3%)が担い、顧客先常駐型のソフトウェア開発・システム運用を通じた人月型ビジネスが基盤。一方、ITサービス事業では「チケット for LINE Hybrid」「iDEP」等の自社製サービスを展開し、ストック型・高収益モデルへの転換を志向。
目標経営指標は売上高経常利益率8.0%(2025年9月期実績6.0%)であり、ITサービス事業の拡大が収益性向上の鍵と位置付けられている。
企業の強み
売上高は2021期8,108百万円から2025期10,136百万円へ5期連続増収。営業利益は2023期に405百万円まで落ち込んだ後、2024期443百万円、2025期516百万円と2期連続で回復。2025期の当期純利益は485百万円(前年同期比26.4%増)と過去5期で最高水準に近い。
2025年9月期末の自己資本比率は73.9%、純資産合計6,428百万円。有利子負債はゼロで、運転資金は全額自己資金で賄う財務健全性を維持。現金及び現金同等物は3,743百万円を保有し、M&Aを含む成長投資の機動的な実行が可能な財務基盤を有する。
2025年9月期のITソリューション事業の受注残高は608百万円(前年同期比+188.9%増)、受注高は10,365百万円(前年同期比+13.3%増)。上流コンサルティング案件の積み上がりが顕著で、既存システム刷新・クラウド移行需要を着実に取り込んでいることを示す先行指標となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期8,108百万円から2025期10,136百万円へ5期連続増収を達成し、2026年9月期中間期も前年同期比7.3%増の5,305百万円と増収基調を維持。営業利益は2023期405百万円を底に回復し、当中間期543百万円(前年同期比18.5%増)と明確な改善軌道にある。
外部要因として国内企業のDX投資・基幹システム刷新需要が堅調に推移していることが追い風。中間純利益は前年同期の退職金制度改定益(190百万円)剥落と減損損失(54百万円)計上により357百万円(同20.1%減)となったが、経常利益ベースでは574百万円(同18.3%増)と本業の収益性は着実に向上している。
通期業績予想は売上高10,558百万円(前期比4.2%増)、営業利益560百万円(同8.5%増)で修正なし。
成長戦略
「Growing Beyond 2028」のもとITサービス高付加価値化とM&A活用で価値創造型IT企業へ変革
主力の「ITサービス」及び「企画提案型ソリューション」においてサービスの高付加価値化を目的としたマーケティング投資を継続実施。当中間期の営業利益率10.2%は前年同期9.3%から改善しており、収益性向上の効果が数値に表れている。
長期ビジョン「VISION 2031」の実現に向け、高度IT人材の育成を継続的に実施。IT人材不足という市場環境の中で自社人材の質的向上を図り、上流コンサルティング案件の受注拡大と単価向上につなげる戦略。研究開発費として当中間期15百万円を投下。
体験型セルフビアタップシステムの事業化をはじめとする次世代ITサービスの創出に注力。現状のITサービス売上高は当中間期72百万円と縮小傾向にあり、新サービスによる代替・拡大が急務。具体的な事業化の進捗・収益貢献時期は未開示。
新中期経営計画「Growing Beyond 2028」のもと、M&Aを含む社外リソースの活用により新規事業・ITサービス事業の拡大を図る。当中間期時点でのれん残高258百万円を計上しており、既存M&A案件の統合・収益化を推進中。新規案件の具体的な公表はなし。
最終更新: 2026年7月17日

