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株式会社ギミック

475A東証スタンダードサービス業

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株式会社ギミック475A

事業内容

株式会社ギミックは2003年設立、2025年12月に東京証券取引所スタンダード市場に上場した医療特化型プラットフォーム企業。主力サービス「ドクターズ・ファイル」は2006年より提供する医療情報サイトで、医師への直接取材を通じて作成したインタビューレポートを集積し、患者が医師・医療機関を比較検討できる情報基盤を提供する。

クリニック向け月額課金型のマッチング領域を中核に、医療情報マガジン「頼れるドクター」、院内業務DXアプリ「medipathy」、HR領域サービス等を展開し、医療機関の経営課題を包括的に支援する。主要顧客は全国のクリニックで、2026年3月末時点の顧客数は7,594件、累計取材実績は約3.1万院に達する。

ビジネスモデル

「ドクターズ・ファイル」は月額定価3.5万円~の月額課金型で、解約率0.81%(2026年3月期)の低水準を維持するストック収益基盤を形成。これに年1回発行の「頼れるドクター」(掲載料、継続率75.7%)をクロスセルし、さらにmedipathy・HR領域・院内業務DX等の周辺サービスを既存顧客に提案することで取引額を拡大する。

2026年3月期のARRは2,746百万円。

企業の強み

「ドクターズ・ファイル」の解約率(Net Revenue Churn Rate)は2026年3月期末0.81%と1%以下の低水準を維持。ARRは2,746百万円、顧客数7,594件。

月額課金型の収益構造により売上の70.7%がストック収入として積み上がり、景気変動の影響を受けにくい安定的な収益基盤を構築している。

2006年のサービス開始以来、累計約3.1万院(2026年3月時点)への直接取材を通じて蓄積した取材力・コンテンツ制作力・営業ノウハウが競争優位の源泉。2025年9月には累計取材記事数が3万件を突破。この暗黙知の蓄積は他の集患メディアに対する参入障壁として機能していると同社は認識している。

2025年4月に「ドクターズ・ファイル」専用AIを導入し、コンテンツ制作の平均所要日数を従来の7日から2日へと約71%短縮。売上原価の伸びを売上高の伸びより抑制(原価前期比3.6%増に対し売上高8.2%増)し、売上総利益率の改善(2026年3月期売上総利益3,146百万円、前期比9.3%増)に寄与している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は営業利益465百万円(前期比70.8%増)と収益性が急改善したが、2027年3月期予想は営業利益300百万円(同35.6%減)と大幅な減益を見込む。上場後の成長投資フェーズへの移行を示すものであり、広告宣伝費・人件費・開発費の先行負担増が利益を圧迫する構造を投資家は織り込む必要がある。

注力エリアのクリニック数113,716件に対し取引施設数は依然として限定的であり、市場環境として少子高齢化・デジタル化進展を背景とした医療情報ニーズの高まりが追い風となっている。一方、売上の大部分を「ドクターズ・ファイル」に依存する構造は変わらず、医療広告規制の強化や競合参入が顕在化した場合の影響が大きい点は引き続き注視が必要。

院内業務DX領域の「medipathy」は2026年3月末時点で2,275件の医療機関に導入され、高度医療機関・大規模病院への実績も構築した。ただし現時点での収益貢献規模は限定的とみられ、クリニック中心の既存基盤から大規模病院へのアップセルが実現するかどうかが、中期的な収益多様化の鍵を握る。

成長戦略

顧客数拡大・クロスセル・生産性向上の三位一体で医療インフラへの進化を目指す

注力エリアでの展開継続と広告宣伝投資によりブランドポジションを確立し、取引施設数を拡大する。2027年3月期は広告宣伝費の先行投資を積極化し、中長期的な収益基盤の拡充を図る。

2026年3月期に香川・宇都宮を追加し36版体制を確立。新エリアへの継続的な展開により、マッチング領域の売上成長に寄与する。

クリニック中心に2,275件の導入実績を構築し、高度医療機関・大規模病院への導入実績も確立。院内業務DX領域の拡大により収益多様化を図る。

上場調達資金を活用し、人件費・開発費への先行投資を実施。専用AI導入によるコンテンツ制作工程短縮(平均7日→2日)等の生産性向上施策と組み合わせ、収益性の持続的改善を目指す。

2025年9月に「メディカライアンスデー2025」を東京で開催し、地域医療連携の新たな可能性を示した。医療連携領域における各種取り組みを積極的に推進し、売上規模の拡大を目指す。

最終更新: 2026年7月19日