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株式会社 昭和システムエンジニアリング

4752東証スタンダード情報通信業

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株式会社 昭和システムエンジニアリング4752

事業内容

株式会社昭和システムエンジニアリングは1966年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場のITサービス企業。企業のコンピュータシステムに係るシステムインテグレーション、コンサルティング、ソフトウエアの設計・開発・保守など基盤領域を含む全領域に対応した総合的なサービスを提供するソフトウエア開発事業(売上高の約99%)と、金融機関向け事務代行・健康診断予約代行・スキャニングサービス等のBPO事業の2セグメントを展開。

主要顧客はBIPROGY株式会社(旧日本ユニバック)グループで、同グループとは1982年の合弁会社設立以来40年超の取引関係を有する。売上高上位2社(日興システムソリューションズ、BIPROGY)で売上高の約32.6%を占める。

ビジネスモデル

顧客企業のシステム開発・保守案件を受注し、自社SEおよびビジネスパートナーのエンジニアを投入して役務を提供する人月型SIビジネスが収益の根幹。2026年3月期末の受注残高は2,316百万円(前期比12.6%増)と積み上がっており、翌期以降の売上を一定程度先行確保できる構造。

新卒採用の積極拡大とDX人材育成投資により付加価値単価の向上を図り、営業利益率の改善を継続している。

企業の強み

1982年にBIPROGY(旧日本ユニバック)との合弁会社を設立して以来、40年超にわたる取引関係を維持。2026年3月期においてBIPROGY株式会社向け売上高は979百万円(売上高比11.2%)、日興システムソリューションズ向けは1,868百万円(同21.4%)と、グループ向けで売上高の約32.6%を占める安定的な顧客基盤を有する。

2022年3月期から2026年3月期にかけて売上高は6,461百万円から8,731百万円へ、営業利益は613百万円から1,025百万円へと5期連続で増収増益を達成。2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは797百万円と前期(624百万円)から大幅に改善し、無借金経営のもと現金及び預金残高は6,378百万円に達する。

2026年3月期末の受注残高は合計2,316百万円(前期比12.6%増)で、うちソフトウエア開発事業が2,294百万円(同12.5%増)。受注高も8,990百万円(同7.5%増)と売上高を上回る水準で推移しており、翌期以降の売上を一定程度先行確保できる構造的な強みを持つ。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期において上位2顧客(日興システムソリューションズ1,868百万円+BIPROGY979百万円)が売上高合計の約32%を占める。特に日興システムソリューションズは2026年4月1日付で日本総合研究所に合併されており、合併後の発注方針・取引条件の変化が業績に与える影響を慎重に見極める必要がある。

顧客集中リスクの分散が中長期的な課題。

2027年3月期業績予想は売上高9,000百万円(前期比+3.1%)、営業利益1,053百万円(+2.7%)と増収増益を見込む一方、当期純利益は722百万円(前期比▲6.1%)と減益予想。税制改正の影響、創立60周年記念行事への支出、人材投資拡大が利益を圧迫する見通し。

営業利益ベースでは成長継続も、純利益ベースでの減益は配当性向(36.2%予想)や株主還元の観点から投資家の注目点となる。

2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは797百万円(前期624百万円)と改善したが、当期純利益768百万円に対する比率は約104%と概ね適正水準に回復。前期(624百万円/714百万円=87%)から改善。

ただし退職給付引当金の取り崩し(▲22百万円)が継続しており、将来の退職給付費用増加リスクは潜在的に存在する。BPO事業は売上高79百万円・セグメント利益11百万円と規模が小さく、事業ポートフォリオ上の存在感は限定的。

成長戦略

中期経営計画「+transform into Values」のもと人材強化・DX拡大・社内デジタル化を推進

従業員エンゲージメント強化に向けた待遇面の向上と積極的な採用活動を展開し、2026年3月期は新卒採用者数を大幅に増加。採用活動費は前期比26%増の12百万円。2027年3月期も新卒採用の拡大維持を継続方針とし、IT人材不足への対応を強化する。

主要顧客の重点投資領域に沿った積極的な提案活動により、多岐にわたる業種で受注拡大を図る。ビジネスパートナーとの連携拡充により人材供給力を補完し、既存顧客深耕と新規顧客開拓を並行推進。2026年3月期は売上高8,731百万円と過去最高を更新し、施策の効果が数値に表れている。

AI・データサイエンス・クラウド分野での人材育成強化によりDX関連プロジェクトの受注増加を実現。2026年3月期はSEサービス売上高が8,128百万円(前期7,574百万円)と拡大し、DX需要の取り込みが進んでいる。2027年3月期も高度人材育成の取り組みを継続する方針。

AIなどの新技術を活用した社内業務の効率化・生産性向上トライアルを積極的に推進。社内デジタル化による間接コスト削減と業務品質向上を目指す。2026年3月期は支払手数料が前期比39%増(24百万円→34百万円)となっており、デジタルツール導入コストの増加が見られる。

最終更新: 2026年7月19日