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株式会社オービックビジネスコンサルタント

4733東証プライム情報通信業

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事業内容

株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)は、1980年創業の国内中堅・中小企業向け基幹業務ソフトウェアの専業メーカーである。主力製品「奉行シリーズ」は会計・人事・給与等の基幹業務をカバーするクラウドSaaS(奉行クラウド・奉行V ERPクラウド・奉行クラウドEdge)として提供され、パートナー企業を通じた間接販売モデルで全国展開している。

主要顧客は国内中堅・中規模・小規模企業であり、法制度改正への100%準拠を強みとした高い信頼性と、AIエージェントサービスを組み合わせたAX(AIトランスフォーメーション)支援も展開している。東証プライム上場。

ビジネスモデル

収益はクラウドサービス(サブスクリプション型)と関連製品・保守サービスで構成される。2026年3月期のクラウド売上は31,351百万円(前期比20.8%増)と全体の61.0%超を占め、ストック型収益が拡大中である。

販売はパートナー企業経由の間接販売モデルを採用し、設備投資を最小化しながら高い営業利益率(45.9%)・経常利益率(49.1%)を維持している。資金需要はすべて内部資金で賄い、無借金経営を継続している。

企業の強み

「日経コンピュータ 顧客満足度調査2025-2026」ERP部門で7年連続・通算18回目の第1位、人事・HRテックソフト部門でも第1位を獲得。パートナー満足度調査でも基幹業務ソフト部門で6年連続・通算14回目の第1位を受賞しており、顧客・パートナー双方から高い評価を継続的に獲得している。

2026年3月期の売上高営業利益率は45.9%、経常利益率は49.1%と業界屈指の高収益体質を維持している。設備投資が軽微なアセットライト型事業構造に加え、クラウドSaaSへの移行によるストック収益拡大が利益率を支えており、自己資本比率76.7%・無借金経営と財務健全性も高い。

2025年7月に「奉行iクラウド」「奉行V ERPクラウド」「奉行クラウドEdge」が国産SaaS ERPとして初めてISMAPクラウドサービスリストに登録された。これにより行政機関を含む新規市場への販路拡大が可能となり、既存の民間中堅・中小企業市場に加えた顧客基盤の多様化が進んでいる。

エンヴァリスの着眼点

クラウド売上は25,944百万円(2025期)→31,351百万円(2026期)と前期比20.8%増。売上構成比も55.2%→61.0%へ上昇し、ストック型収益の比率が高まっている。

一方、オンプレミス売上は1,736百万円→692百万円と急減しており、移行の加速が鮮明。クラウド化に伴う収益認識の平準化は短期的に売上計上を抑制する面もあるが、前受収益の積み上がりが将来収益の安定性を担保しており、収益の質は着実に向上していると評価できる。

2027年3月期の業績予想は売上高57,500百万円(前期比11.9%増)、営業利益26,500百万円(同12.4%増)と二桁成長継続を見込む。ただし、広告宣伝費(2,558百万円→3,098百万円)・給与賞与(4,320百万円→4,788百万円)・賃借料(1,237百万円→1,539百万円)など販管費が前期比13.2%増加しており、成長投資の拡大が利益率に与える影響を継続的に注視する必要がある。

外部要因として、企業のDX投資継続が追い風となる一方、米国通商政策等の不確実性が設備投資マインドに影響するリスクがある。

2026年3月期の投資活動によるキャッシュ・フローは△54,423百万円と前期(△1,072百万円)から急増しているが、その大半は長期預金(コーラブル預金)への預入50,000百万円によるもの。現金及び現金同等物は116,252百万円と依然として潤沢であり、財務的な懸念はない。

ただし、長期預金の時価(49,398百万円)が帳簿価額(50,000百万円)を602百万円下回っており、金利変動リスクへの継続的なモニタリングが必要。

成長戦略

クラウドAI統合・新市場開拓・パートナー協業強化の三本柱で持続成長を追求

「奉行AIエージェント 新リース会計識別クラウド」「連結会計支援クラウド」等を提供開始。奉行シリーズが蓄積する制度準拠の高精度データ基盤をAIの精度向上に活用し、国内中堅・中小企業のAX(AIトランスフォーメーション)実現を支援する差別化戦略。パートナーとのAIエコシステム構築も推進中。

国産SaaS ERPとして初となる「奉行iクラウド」「奉行V ERPクラウド」「奉行クラウドEdge」のISMAP登録を完了。政府情報システムのセキュリティ評価制度への対応を契機として、行政市場をはじめとする従来未開拓の市場への展開を拡大し、販路および業績の拡大を目指す。

新デジタルコミュニケーションプラットフォーム「奉行LAND ユーザーコクピット」のサービス提供を開始。顧客・パートナー・OBCに散在していた情報を集約・可視化し、奉行クラウドの利便性向上と顧客定着率の強化を図る。解約率低下と追加サービス販売の促進が期待される。

「パートナーカンファレンス2025」を全国13会場で開催し、パートナー企業との協業強化とデジタル化支援提案を推進。間接販売モデルの強みを活かし、自社の営業コストを抑制しながら販売リーチを拡大する。広告宣伝費3,098百万円(前期比21.1%増)の積極投資も新規顧客獲得を後押し。

最終更新: 2026年7月19日