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株式会社城南進学研究社

4720東証スタンダードサービス業

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株式会社城南進学研究社4720

事業内容

株式会社城南進学研究社は1961年創業の総合教育サービス企業。個別指導塾「城南コベッツ」、映像授業教室「河合塾マナビス」、算数教室「りんご塾」、保育園・乳幼児教室、オンライン学習教材「デキタス」など多様なサービスを展開する。

主要顧客層は乳幼児から大学受験生まで幅広く、直営・FC・デジタルの複合チャネルで提供する。スポーツ事業(久ケ原スポーツクラブ)も傘下に持ち、教育事業が売上高の約93.5%を占める。

東京証券取引所スタンダード市場および2026年4月より札幌証券取引所本則市場にも重複上場している。

ビジネスモデル

収益の中核は月謝型の直営教室(個別指導・映像授業・保育園等)と、フランチャイズ加盟金・ロイヤリティ収入。これにオンライン学習教材「デキタス」や「推薦ラボ」のBtoB・BtoC向けサブスクリプション型ライセンス収入が加わる多層構造。

不採算教場の整理統合とRPA・DX推進による固定費削減で収益性改善を図っている。

企業の強み

個別指導・映像授業・保育園・乳幼児教室・算数教室・デジタル教材など、乳幼児から大学受験生まで対応するサービス群を保有。2026年3月期の部門別売上構成は映像授業30.8%、児童教育33.5%、個別指導(直営+FC)19.8%と分散しており、特定部門への依存度が低い。

グループ内全保育園に「くぼた式育児法」を導入し、0歳児への高い訴求力を持つ差別化ポイントを確立。2026年5月には有限会社吉祥を子会社化するなど、M&Aによる保育園拡大を実行中。新中期経営計画では3か年で40〜60園への拡大を計画しており、学習塾に次ぐ第2の収益柱として位置づけている。

前連結会計年度に複数の不採算教場の整理統合を完了し、2026年3月期の売上原価は4,268百万円(前年同期比4.1%減)、販売費及び一般管理費は1,274百万円(同9.0%減)を達成。RPAの活用・DX推進による人件費適正化と広告宣伝費見直しにより、営業利益は前期の損失230百万円から77百万円の黒字へ転換した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益は77百万円と前期の営業損失230百万円から大幅改善したが、売上原価の削減(前期4,454百万円→当期4,269百万円)と販管費の圧縮(前期1,401百万円→当期1,274百万円)が主因であり、売上高はほぼ横ばい(5,621百万円、前期比0.1%減)にとどまる。親会社株主帰属の当期純利益は4百万円と、減損損失93百万円の計上が重荷となっており、実質的な収益力の回復には至っていない。

2026年3月期も教育事業で93百万円の減損損失を計上(前期110百万円)しており、2期連続で大規模な減損が発生している。不採算教場の整理統合は進んでいるものの、固定資産の収益性に対する懸念は残存する。

自己資本比率27.2%・1株当たり純資産173.26円と財務余力は限定的であり、保育園M&Aを含む積極投資との両立には慎重な資本管理が求められる。

2027年3月期の通期業績予想は売上高5,731百万円(前期比2.0%増)、営業利益142百万円(同83.7%増)と強気の計画を示す一方、第2四半期累計では売上高2,918百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益68百万円(同37.5%減)と上半期は減収・減益を見込む。保育園M&Aや「Gakken高等学院」開校など新規施策の立ち上げコストが先行する構造であり、下半期への収益集中が計画達成の鍵となる。

外部環境として少子化の進行は市場縮小圧力として継続するが、不登校増加・AI教育需要拡大は新規サービスの追い風となりうる。

成長戦略

保育園拡大・りんご塾アライアンス・学習塾深化の三本柱で収益構造を転換

算数特化型個別指導「りんご塾」を他社とのアライアンスによりライセンス展開し、理系人材育成という社会課題に対応しながら低資本で事業規模を拡大する。2026年3月期はライセンス提供増加数がやや落ち着いた状況となったが、引き続き新中期計画の重点戦略として位置付けられている。

「くぼた式育児法」を全保育園に導入した差別化モデルを軸に、M&Aで保育園数を積極拡大する。2026年5月に有限会社吉祥(小規模保育園4園)を100%子会社化し、新中期計画では3か年で40〜60園への拡大を計画している。

個別指導教室「城南コベッツ」に総合型・学校推薦型選抜対策ツール「推薦ラボ」を導入し、合格実績にこだわる塾へ転換する。また、城南コベッツ併設型の通信制サポート校「Gakken高等学院」の開校を推進し、不登校生支援事業を拡大する。

オンライン学習教材「デキタス」および推薦対策WEBアプリ「推薦ラボ」の新規契約数増加が続いており、BtoB販路の拡大により安定的なサブスクリプション収益の積み上げを図る。2026年3月期はデジタル教材・ソリューション部門の売上高が333百万円(前期比9.9%増)と成長している。

前期までに複数の不採算教場の整理統合を実施し、売上原価を4,269百万円(前期4,454百万円)、販管費を1,274百万円(前期1,401百万円)へ大幅削減。2026年3月期の営業黒字転換の主因となっており、固定費削減効果が顕在化している。

最終更新: 2026年7月19日