株式会社キタック logo

株式会社キタック

4707東証スタンダードサービス業

株式会社キタック logo
株式会社キタック4707

事業内容

株式会社キタックは1973年創業、新潟県を主要地盤とする総合建設コンサルタントグループ。連結子会社の㈱広川測量社とともに、地質調査・土木設計・測量を中核とする建設コンサルタント事業(売上高の約89%)を展開する。

主要顧客は新潟県(売上高の26.7%)・国土交通省(同26.0%)を中心とした官公庁であり、防災・減災対策や社会インフラ老朽化対策の業務を担う。これに加え、印刷物制作・WEB広告のWEBソリューション事業(約5%)、新潟県内の賃貸オフィス・住宅を運営する不動産賃貸等事業(約5%)を展開し、3セグメントで構成される。

東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

売上高の約89%を占める建設コンサルタント事業は、国・地方公共団体からの業務委託を受注し、地質調査・土木設計・測量を一貫して提供する受注型モデル。売上総利益率は31.0%。

不動産賃貸等事業(売上高186百万円)は保有物件からの賃料収入で安定キャッシュを創出。WEBソリューション事業(同181百万円)は印刷・WEB広告の受託で成長中。

受注残高は1,545百万円(前年比102.9%増)を確保し、翌期以降の売上を下支えする構造を持つ。

企業の強み

創業1973年以来50年超にわたり新潟県内で地質調査・土木設計を展開し、地域業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立。新潟県・国土交通省の2大顧客だけで売上高の52.7%を占め、官公庁との深い取引関係を構築している。

地質調査業・建設コンサルタント業の双方で登録を持ち、土質・基礎、地質、道路、河川・砂防、下水道、建設環境など多部門に対応。ISO9001を全社取得(1998年)し、調査から設計までの一貫した総合力と環境分野を含む豊富な業務経験を有する。

「数値解析技術の活用による防災用シミュレーションシステム」の独自開発に加え、ITベンチャーとの業務提携によるAI画像解析システム開発、大学等との共同研究を推進。当連結会計年度の研究開発費は39百万円を執行し、技術差別化を継続的に図っている。

エンヴァリスの着眼点

令和8年10月期中間期の営業利益は232百万円(前年同期比+19.7%)と本業の収益力は明確に改善した。しかし前年同期に計上した国庫補助金(特別利益142百万円)が当期は22百万円に縮小したため、親会社株主に帰属する中間純利益は179百万円(同△25.4%)と大幅減少。

通期純利益予想170百万円(前期比△21.2%)は特別利益の剥落を主因とするものであり、本業の実力値は向上していると評価できる。

市場環境として、第1次国土強靭化実施中期計画(令和8年度からの5年間で概ね20兆円強程度の事業規模)による公共事業需要の底堅い推移は中期的な受注基盤を支える外部要因として評価できる。一方、当中間期の受注高は1,419百万円(前年同期比△25.2%)と大幅減少しており、通期業績予想(売上高3,587百万円、前期比+3.1%)の達成には下期の受注・売上計上の進捗が鍵となる。

令和8年4月20日時点の短期借入金は1,600百万円(前期末比+300百万円)、長期借入金は437百万円(同+73百万円)と有利子負債が増加。一方で現金及び預金は689百万円(前期末比+533百万円)と急増しており、所有ビル大規模修繕に向けた資金調達が主因と見られる。

支払利息は12,759千円(前年同期比+3,616千円)と増加しており、金利上昇局面における財務コスト増加リスクには引き続き注意が必要。自己資本比率は54.7%と財務健全性は維持されている。

成長戦略

国土強靭化・防災需要を取り込みつつ、補助金活用で資産基盤を強化

第1次国土強靭化実施中期計画(令和8年度からの5年間で概ね20兆円強程度の事業規模)を背景に、防災・減災対策および社会インフラ老朽化対策業務の受注確保に注力。調査から設計までの一貫した総合力と環境分野を含む豊富な業務経験を活用して競争力を維持する。

経済産業省「住宅・建築物需要一体型等省エネルギー投資促進事業」補助金(交付決定額213百万円)を活用し、所有ビルの老朽化対応と資産価値向上を目的とした大規模修繕を実施中。当中間期に22百万円を特別利益計上済み、残額は令和9年10月期に計上予定。

WEB広告需要の拡大を背景に、印刷物制作とWEB広告を組み合わせた総合的な広告・販促支援サービスの受注拡大を図る。令和8年10月期中間期の完成業務収入は111百万円(前年同期比+23.0%増)と高成長が継続しており、全社売上高に占める比率の向上を目指す。

最終更新: 2026年7月17日