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TDCソフト株式会社

4687東証プライム情報通信業

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TDCソフト株式会社4687

事業内容

TDCソフト株式会社は1963年創業の独立系システムインテグレーターで、コンサルテーションから開発・運用・管理まで一貫したシステム開発サービスを提供する。事業は「システム開発」の単一セグメントで構成され、ITコンサルティング&サービス、金融ITソリューション、公共法人ITソリューション、プラットフォームソリューションの4分野を展開する。

主要顧客は金融機関(銀行・保険)、流通・製造・サービス業、官公庁・教育機関等に広がり、NTTデータグループをはじめとする大手企業との取引実績を持つ。東京証券取引所プライム市場上場。

連結子会社2社を含むグループで事業を運営している。

ビジネスモデル

顧客企業のITニーズに対し、上流のコンサルティング・システム化構想から設計・開発・保守・運用管理まで一貫して受託する。自社製品(クラウド型ワークフロー「Styleflow」、購買管理「BP-LINKS」等)の販売・提供も行う。

収益は受注型の請負・準委任契約が中心で、受注残高11,996百万円(前期比+5.0%)が示すように一定の収益視界を確保している。人件費・外注費が主要コストで、営業活動によるキャッシュ・フローを主な資金源とする。

企業の強み

売上高は2022年3月期30,925百万円から2026年3月期48,359百万円へ5期連続増収。営業利益も同期間2,967百万円から5,159百万円へ拡大。自己資本利益率は14.3%から17.5%へ改善し、自己資本比率74.4%と財務健全性も高水準を維持している。

売上高の構成は金融ITソリューション42.5%(20,571百万円)、公共法人ITソリューション26.6%(12,841百万円)、ITコンサルティング&サービス18.3%(8,849百万円)、プラットフォームソリューション12.6%(6,096百万円)と分散。特定業種への過度な依存を抑制しつつ、全分野で前期比増収を達成している。

ISO9001(全社)、ISO27001(情報セキュリティ)、プライバシーマーク、CMMI成熟度レベル4(ソリューション事業部)を取得。1988年に通商産業大臣よりシステムインテグレータ認定を受けた60年超の開発実績と品質管理体制が、大手金融機関・官公庁等の受注基盤を支えている。

エンヴァリスの着眼点

主要顧客である株式会社NTTデータへの売上高は前期7,890百万円から当期8,024百万円へ増加。連結売上高に占める比率は約16.6%と依然として高水準にある。

NTTグループの再編(NTTデータグループ株式売却による特別利益166百万円が発生)は同社の事業環境に影響を与える可能性があり、NTTデータとの取引動向は引き続き注視が必要。外部環境として、NTTグループの戦略変更が同社の受注に波及するリスクは排除できない。

2026年3月期の投資活動によるキャッシュ・フローは△3,200百万円(前期△1百万円)と大幅に拡大。有価証券取得2,098百万円、投資有価証券取得1,409百万円が主因で、中期経営計画に基づく積極投資が進んでいる。

一方、営業CFは2,662百万円(前期2,962百万円)と若干減少しており、フリーキャッシュフローはマイナスに転じた。ただし現金同等物残高は13,171百万円と潤沢であり、財務的な余裕は十分に確保されている。

2027年3月期の業績予想は売上高53,000百万円(+9.6%)、営業利益5,600百万円(+8.5%)と増収増益を見込む一方、親会社株主に帰属する当期純利益は3,915百万円(+0.9%)と大幅に鈍化する見通し。2026年3月期にNTTデータグループ株式売却による特別利益166百万円が発生した反動に加え、AI・ネットワーク・セキュリティ等への先行投資継続が利益成長を抑制する見込み。

市場環境としてDX投資の継続拡大は追い風だが、人件費上昇圧力も考慮が必要。

成長戦略

新中計「Be a Visionary System Integrator」のもと先端技術獲得・人財投資・M&Aを三本柱に推進

AI・データエンジニアリング、ネットワーク・セキュリティ、UXD等の先端要素技術を先行取得し、複雑化する顧客課題への対応力を向上。投資有価証券取得1,409百万円、有価証券取得2,098百万円と積極的な資金投下を実施。関係会社株式取得(30百万円)によるM&Aも開始。

要素技術の特性と顧客戦略への深い理解に基づき、ITを効果的に活用した高付加価値提案を強化。SaaSソリューション・ERPソリューション・クラウドインフラ構築案件が堅調に推移し、ITコンサルティング&サービス(+13.8%)・プラットフォームソリューション(+15.3%)で成果が顕在化。

エデュケーション施策の強化と戦略的なキャリア採用を推進し、AI・ネットワーク等の先端技術人財を獲得。多様な人財が意欲的に働ける環境整備も並行して実施。未払費用の増加(+479百万円)の一因として人財関連コストの増加が含まれる。

売上高53,000百万円(+9.6%)、営業利益5,600百万円(+8.5%)、経常利益5,800百万円(+8.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,915百万円(+0.9%)を予想。第2四半期累計では売上高25,100百万円、営業利益2,860百万円を中間目標として設定。

最終更新: 2026年7月19日