事業内容
株式会社菱友システムズは1968年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場の情報サービス企業。三菱重工業株式会社の持分法適用会社として、同グループ向けに情報通信システムの設計・開発・運用・保守、工業製品の解析・シミュレーション、情報処理サービス、システム関連機器販売を提供する。
連結子会社3社を含むグループ体制で事業を展開し、2026年3月期の売上高は43,229百万円。三菱重工業向け売上が全体の61.1%を占め、製造業向けITサービスに深い専門性を持つ。
ビジネスモデル
主要顧客である三菱重工業グループとの長期的な取引関係を基盤に、システム開発・保守・運用・解析設計等の多様なサービスを継続提供することで安定的な収益を確保する。売上高の61.1%を三菱重工業向けが占め、受注残高9,553百万円を積み上げる受注型ビジネスモデル。
内部資金で運転資金・設備投資を賄い、有利子負債はリース債務6百万円のみと財務健全性が高い。
企業の強み
三菱重工業株式会社の持分法適用会社として、同社向け売上高は26,432百万円(全体の61.1%)に達する。前期の22,563百万円(52.8%)から比率・金額ともに拡大しており、顧客深耕が着実に進展している。
1968年の創業以来、製造業向けITサービスで培った実績と信頼関係が参入障壁を形成している。
2026年3月期の営業利益率は12.7%と情報サービス業として高水準を維持。2022期の営業利益率7.7%から4年間で5.0ポイント改善しており、プロジェクト管理徹底・要員配置最適化・品質向上等の全社機能強化施策が利益率向上に寄与している。有利子負債はリース債務6百万円のみで財務基盤も盤石。
流体解析・構造解析・電磁場解析等の高度な技術計算・エンジニアリングサービスを1984年の株式会社菱友システム技術設立以来蓄積。製造業の製品開発プロセスに深く組み込まれた解析・設計領域は競合が模倣困難な専門領域であり、既存顧客の深耕と新解析分野への拡大の両面で活用されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高43,229百万円(前期比+1.1%)、営業利益5,488百万円(+13.9%)、親会社株主帰属当期純利益3,910百万円(+15.6%)と5期連続増収増益を達成。ただし売上高成長率は前期の15.4%から1.1%へと大幅に鈍化した。
利益面では売上原価の減少(33,534百万円→33,242百万円)と売上総利益率の改善(21.6%→23.1%)が寄与し、営業利益率は12.7%(前期11.3%)に向上。外部要因として、クラウドシフト・生成AI・情報セキュリティ需要の拡大がIT投資を押し上げた。
2027年3月期予想は売上高45,000百万円(+4.1%)、営業利益5,450百万円(▲0.7%)、当期純利益3,600百万円(▲7.9%)と増収ながら減益見通し。
成長戦略
「顧客と並走する菱友」のもと新領域拡大・人材強化・グループ最適化を推進
生成AI・情報セキュリティ等の新領域において積極的な営業活動と事業開発を推進。研究開発費は145百万円(前期130百万円)に増加し、製品開発等への先行投資を継続。2026年度も引き続き新領域拡大向け投資を積極化する方針。
大規模システム開発のプロジェクト管理徹底と周辺領域の受注拡大、解析・設計やAI等の領域での既存顧客深耕を推進。顧客の企画・設計段階からの参画拡大を目指し、より深い信頼関係の構築を図る。2026年3月期はシステム開発・解析設計関連を中心に拡大基調を維持した。
採用強化、技術力強化に向けた教育体系の見直し、マネジメント層育成研修の充実、外力活用推進、要員の柔軟な配置転換等の人的資本充実施策を継続推進。従業員給料及び手当は1,682百万円(前期1,487百万円)に増加しており、人材投資が進んでいる。
品質向上等の全社機能強化と当社業務運営におけるサイバーセキュリティ対策の推進に取り組む。要員配置の最適化を通じた生産性向上も継続課題として位置付けている。
グループ会社及びビジネスパートナーとの連携強化を通じた事業拡大を推進。2026年3月期の連結売上高43,229百万円に対し個別売上高は32,968百万円(▲1.0%)であり、グループ会社経由の売上拡大が連結業績を支えている構図。非支配株主持分は1,743百万円に増加。
最終更新: 2026年7月19日

