事業内容
株式会社アール・エス・シーは1971年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場の建物総合管理サービス企業。官公庁・事務所ビル・ホテル・病院・商業施設等を対象に、警備保障・清掃・オフィスサービス・設備管理を一体で提供する建物総合管理サービス事業(売上の約92%)と、人材派遣・有料職業紹介を担う人材サービス事業の2セグメントで構成される。
連結子会社4社(RSC中部・友和商工・クリーンフォース・RSCセキュリティ)と持分法適用会社1社を擁し、首都圏を中心に中部・関西等へ事業展開。サンシャインシティを主要顧客とし、都市再開発・大型イベント需要を取り込む社会インフラ型サービス企業である。
ビジネスモデル
収益は「年間契約」と「臨時契約」の2形態で構成される。年間契約は警備・清掃・設備管理等の継続的役務提供によるストック型収益であり、安定的な売上基盤を形成する。
臨時契約はイベント警備・特別清掃・改修工事等の単発案件で、大型イベント開催時に上乗せ収益をもたらす。労働集約型ビジネスであるため人件費が主要コストであり、価格転嫁の推進と人員配置の最適化が利益率改善の鍵となる。
企業の強み
1978年のサンシャインシティ開業時から同施設の管理を受託し、2026年3月期においても売上高の16.3%(1,343,978百万円換算で1,344百万円)を同社が占める。警備・清掃・設備管理を一体提供する総合管理体制は、顧客の管理コスト削減と品質均一化に寄与し、長期継続契約の基盤となっている。
2023年2月に友和商工株式会社、2025年1月に株式会社クリーンフォースの全株式を取得し、清掃・工事領域のサービス供給力を強化。2025年9月には2号警備特化の株式会社RSCセキュリティを新設し、交通誘導・雑踏警備への対応力を整備。M&Aと新設を組み合わせた事業基盤の拡充を継続的に実行している。
2025年11月にソフトバンクロボティクス株式会社と資本業務提携契約を締結し、AI・ロボット技術と自社のホスピタリティ型警備力を組み合わせた次世代警備ソリューションの共同展開を開始。「ミタマチテラス」ではセキュリティロボット「cocobo」を導入した警備業務を既に開始しており、技術実装の実績を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期5,743百万円から2025年3月期8,845百万円まで4期連続増収を達成したが、2026年3月期は8,232百万円(前期比6.9%減)と初の減収に転じた。主因は人材サービス事業の大型周年イベント案件の反動減(同66.3%減)であり、建物総合管理サービス事業は同10.0%増と堅調だった。
営業利益は217百万円(同27.8%減)、当期純利益は140百万円(同25.1%減)と大幅減益。営業利益率は2.6%と過去5期で最低水準。
外部環境として少子高齢化に伴う労働人口減少・賃上げ圧力・建築資材価格高騰が利益率を圧迫している。2027年3月期は売上高8,392百万円(+1.9%)を予想するも、成長投資先行により営業利益117百万円(46.2%減)とさらなる減益を見込む。
成長戦略
AI・DX活用とM&A・アライアンスを両輪に、ワンストップ建物管理の事業規模拡大を推進
2027年3月期を初年度とする新中期経営計画「RSC Challenge 2030」を策定。AIやロボティクスの積極導入による業務DX化推進と「人を活かすDX」の全社展開により、業界における提案力・実行力No.1を目指す。
初年度はAI・ロボティクスへの投資に加えバックオフィスDX化にも取り組む方針。
2025年11月14日付でソフトバンクロボティクスと資本業務提携契約を締結。最先端AI・ロボット技術と自社のホスピタリティ警備力を組み合わせた次世代警備ソリューションを共同展開し、人手不足問題の解決と社会インフラの安全性向上を目指す。セキュリティロボット「cocobo」導入実績も有する。
2025年9月に交通誘導警備・雑踏警備(2号警備)に特化した株式会社RSCセキュリティを設立し連結子会社化。イベント警備業務を中心に対応領域を拡大し、親会社との連携強化により採用力・受注力の向上を図る。大阪・関西万博や丸の内エリアでの大型イベント警備業務も完遂済み。
上昇する労務費・物件費を適正に価格転嫁するため、既存事業所における契約料金の改定を継続実施。人員配置の最適化と合わせて収益性向上を図る。建物総合管理サービス事業のセグメント利益は2026年3月期に669百万円(前期比+6.8%)と改善傾向にある。
RSC中部が2026年9月中旬より開催されるアジア競技大会・アジアパラ競技大会の選手村建設に伴う警備業務を受注。友和商工も大型新築工事受注により前期比プラス。グループ各社の地域密着型営業力を活かした案件獲得を継続する。
最終更新: 2026年7月19日

