事業内容
株式会社市進ホールディングスは、1965年創業の学習塾「市進学院」を源流とし、現在は教育サービス事業と介護福祉サービス事業の2セグメントを主軸とする持株会社。教育サービス事業では、小・中・高校生向け学習塾(市進学院・個太郎塾・茨進)、映像授業コンテンツ(ウイングネット)、幼児・小学校受験指導(桐杏学園)、学童保育(ナナカラ)、日本語学校(江戸カルチャーセンター)など多様なサービスを展開。
介護福祉サービス事業では、首都圏1都4県・計45拠点でデイサービス、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、有料老人ホーム、訪問介護等を運営する。2023年7月には学研ホールディングスの連結子会社となり、グループ連携を深めている。
ビジネスモデル
教育サービス事業は、在籍生徒からの月謝・講習費収入が主収益源。映像授業「ウイングネット」は全国の学習塾等への加盟・拠点展開でストック型収益を積み上げる。
介護福祉サービス事業は介護保険報酬を主収益源とし、高稼働率・高入居率の維持が収益安定の鍵。両事業ともM&Aによる拠点獲得と有機的な新規開校を組み合わせ、規模拡大と地域密着サービスの両立を図る。
資金調達は内部留保と金融機関借入を活用。
企業の強み
1965年創業の「市進学院」を中核に、千葉県・東京都東部・茨城県でドミナント展開。つくばエクスプレス沿線など学齢人口増加エリアへの新規開校(流山セントラルパーク教室・柏たなか教室等)を継続し、グループ各社の在籍生徒数は予算対比で順調に推移している。
2006年開始の映像授業「ウイングネット」は、全国の学習塾・学校・大学のリメディアル教育へサービスを拡大し、加盟校数・拠点数が継続的に伸長。2025年3月には千葉県市川市に「Ichishinデジタルベース」を開設し、映像教材制作・配信インフラを強化した。
2024年3月にライブコアサポート(茨城県・4拠点)、同7月に錦秋会(千葉県)をグループ化。同9月には東京・埼玉の4社を統合し「いちしんウエルフェア」を発足。介護事業は合計6社・45拠点体制となり、人材融通・専門知識共有による運営効率化を実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は17,318百万円(2022期)から18,653百万円(2026期)へ緩やかな増収基調が続く。営業利益は830〜942百万円のレンジで推移し、2026期は899百万円と前期比微減。
2027年2月期第1四半期(2026年3月〜5月)は売上高4,188百万円(前年同期比+4.4%)、営業損失68百万円(前年同期は293百万円の損失)と損失幅が大幅に縮小した。売上総利益率が前年同期の5.8%から11.4%へ改善したことが主因。
外部要因として物価高・人件費上昇が続く中、人材適正配置・賃借面積適正化等のコスト統制が奏功している。通期予想は売上高18,721百万円(+0.4%)、営業利益928百万円(+3.2%)で変更なし。
成長戦略
教育BX推進・高校生予備校強化と介護M&Aによる2軸成長で売上高営業利益率5%を目指す
現役合格を目指す高校生向け受験指導を重点テーマとして取り組み、難関大・国公立大現役合格実績の積み上げによるブランド強化を図る。2027年2月期第1四半期において学習塾部門の在籍生徒数は予算対比順調に推移しており、施策の効果が確認されている。
全国の高校・予備校への映像授業コンテンツ提供を拡大し、自社教室外の収益源を強化する。2027年2月期第1四半期においてウイングネットの加盟校数は引き続き堅調に推移しており、教育サービス事業の売上高前年同期比+4.7%に貢献している。
ウイングキッズコース・パンセフロンティエル等の小学校低学年専門教室を充実させ、低学年からの長期在籍を促す。生徒・保護者への「1対1対応」強化と組み合わせることで退塾抑制と顧客満足度向上を図る施策として継続実施中。
㈱いちしんウエルフェアへの4社統合を通じた運営効率化・人材融通を定着させつつ、M&Aによる首都圏での拠点拡大を継続する。2027年2月期第1四半期のセグメント営業利益は74百万円(前年同期比+10.6%)と統合効果が数値に表れており、収益性改善が進んでいる。
2026年6月23日の取締役会決議に基づき、取締役・監査役・子会社取締役計53名に対し普通株式121,000株(処分価額総額51百万円)を2026年7月21日に処分予定。中長期的な企業価値向上へのインセンティブ付与と株主との価値共有を目的とする。
最終更新: 2026年7月17日

