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株式会社アルプス技研

4641東証プライムサービス業

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株式会社アルプス技研4641

事業内容

株式会社アルプス技研は1968年創業の技術系アウトソーシング企業。機械・電気・情報処理設計等の技術者派遣および技術プロジェクト受託を主軸とするアウトソーシングサービス事業(グループ売上の約91%)を中核に、上海・台湾・ミャンマーの現地法人を通じた海外エンジニアリング・人材サービスのグローバル事業(同約9%)を展開する。

主要顧客は自動車・半導体・電機メーカーなど大手製造業各社。子会社9社・関連会社2社で構成されるグループ全体で農業・介護・ものづくり事業にも進出し、社会課題解決型の新規事業創出にも取り組んでいる。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

無期雇用型技術者派遣を基本形態とし、採用→技術教育→顧客への派遣・受託という一貫したバリューチェーンで収益を創出する。稼働人数と契約単価(1時間当たり単価)の両方を引き上げることで売上を拡大する構造。

チーム派遣やプロジェクト受注など高付加価値型の営業施策により単価上昇を実現。投資は自己資金を基本とし、財務活動では配当・自己株取得を通じた株主還元を継続している。

企業の強み

売上高は2021期39,262百万円から2025期52,650百万円へ5期連続増収。営業利益も同期間3,876百万円から5,397百万円へ拡大。

2025期ROEは20.4%と高水準を維持しており、自己資本比率69.5%と財務健全性も高い。現金及び現金同等物は13,225百万円と十分な流動性を確保している。

先端技術分野(宇宙・AI・環境)の技術教育強化とチーム派遣営業施策の連動により、2025期も総稼働人数・契約単価がともに上昇。リファラル採用・アルムナイ採用・既卒採用等の多角的採用施策と給与制度見直しにより社員数の安定的増加を実現し、稼働率の高水準維持につなげている。

グローバル事業は2025期売上高4,614百万円(前期比14.9%増)、営業利益533百万円(同55.6%増)と急拡大。営業利益率11.5%はアウトソーシングサービス事業(同10.3%)を上回る。上海・台湾・ミャンマーの3拠点体制でアジア圏製造業の設備投資・メンテナンス需要を取り込んでいる。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高が前年同期比6.5%増と堅調な一方、営業利益は同7.1%減の1,305百万円、経常利益は同10.2%減の1,310百万円と利益面での逆風が顕著。販売費及び一般管理費が前年同期の1,481百万円から1,617百万円へ増加しており、人材獲得競争激化に伴う採用・教育コストの上昇が利益率を圧迫している。

通期営業利益予想5,700百万円(前期比+5.6%)の達成には、下半期での利益率回復が不可欠であり、コスト管理の進捗が評価の焦点となる。

経営者コメントによれば、前第1四半期に国内外の大型案件を検収・完工していた影響が今期の利益減少の主因とされている。この要因が一時的な比較ベース効果であれば、第2四半期以降の利益回復が期待できる。

ただし、通期業績予想(売上高55,500百万円、営業利益5,700百万円)は前回公表値から変更なしであり、会社側は足元の派遣要請の堅調さを根拠に予想を維持している。大型案件の再現性と請負業務の積み上がりを継続的に確認する必要がある。

2026年7月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施することを決議(後発事象)。投資単位引き下げによる投資家層拡大と流動性向上が期待される。

配当については、2025年12月期の年間108円(1株当たり)から、分割後換算で2026年12月期は第2四半期末54円・期末18円の予想(年間合計は分割考慮のため「-」表記)。株主還元水準の実質的な変化と、自己資本比率が67.1%(前期末69.5%から低下)への影響を引き続き確認したい。

成長戦略

技術系アウトソーシングの高付加価値化と農業・介護・グローバル事業の第二収益柱化

2026年度に受託業務推進室を新設し、派遣事業で培った技術サービスを基盤とした請負業務の拡大を推進。専門的な技術・知識による成果創出型ビジネスへの転換を図り、契約単価および利益率の向上を目指す。

昨年度設置の宇宙事業推進室を通じ、航空宇宙分野の新規顧客開拓と技術教育強化を推進。2026年12月期第1四半期においても航空宇宙分野の新規開拓が進み、稼働率高水準維持に貢献している。

上海・台湾・ミャンマーの現地法人を活用し、アジア圏の日系製造業向けエンジニアリング・人材サービスを拡充。2026年12月期第1四半期のグローバル事業売上高は1,072百万円(前年同期比+4.0%)と受注好調に推移。ただし営業利益は87百万円(同△39.8%)と大幅減益であり、収益性の回復が課題。

中期経営計画に基づき、農業・介護事業を新たな収益柱として育成。㈱アルプスリージョナルパートナーズ(2025年5月設立)を通じた地方創生・新規事業との連携も推進。現状はサービス付き高齢者向け住宅事業が営業損失(△10百万円、2026年12月期第1四半期)の段階にあり、収益化は中長期課題。

2026年7月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施(2026年5月14日取締役会決議)。投資単位当たりの金額引き下げにより、より多くの投資家が投資しやすい環境を整備し、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図る。

最終更新: 2026年7月17日