Delta-Fly Pharma株式会社4598
Delta-Fly Pharma株式会社(医薬品事業・単一セグメント)
「モジュール創薬」に特化した抗がん剤開発の創薬ベンチャー企業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 営業損失(通期実績) | -1,605百万円 | -1,708百万円 | ↑ |
| 経常損失(通期実績) | -1,623百万円 | -1,718百万円 | ↑ |
| 当期純損失(通期実績) | -1,625百万円 | -1,721百万円 | ↑ |
| 研究開発費 | 1,330百万円 | 1,438百万円 | ↑ |
| 総資産(期末) | 246百万円 | 434百万円 | ↓ |
| 現金及び預金(期末) | 145百万円 | 339百万円 | ↓ |
| 自己資本比率(期末) | 12.6% | 63.5% | ↓ |
| 純資産(期末) | 33百万円 | 277百万円 | ↓ |
| 1株当たり純資産額 | 2円35銭 | 28円36銭 | ↓ |
| 発行済株式数(期末) | 13,175,000株 | 9,729,900株 | ↓ |
事業詳細
既存の抗がん活性物質を「モジュール」として組み合わせる独自の「モジュール創薬」手法により、有効性と安全性のバランスを向上させた新規抗がん剤を開発する。現在6つの開発パイプライン(DFP-10917、DFP-14323、DFP-11207、DFP-14927、DFP-17729、DFP-10825)を保有し、米国・日本を中心に臨床試験を推進。収益はライセンス契約の契約一時金・マイルストーン・ロイヤリティを想定するが、現時点では事業収益はゼロで研究開発費が先行する段階にある。
直近の概況
DFP-10917米国第3相試験は中止も、ベネトクラクス併用試験は目標奏効率を達成
2026年3月期は事業収益ゼロが継続。事業費用は1,605百万円(前期比6.0%減)となり、営業損失・当期純損失ともに前期比で改善。DFP-10917単剤の米国第3相試験はDSMBの中間解析で優越性が検証されず中止となったが、ベネトクラクス併用第1/2相試験は目標全奏効率を達成しDMCが今後の試験を推奨。DFP-11207は胆道がんを対象とした医師主導治験を新たに開始。新株予約権行使による株式発行収入1,360百万円を確保したものの、期末現金残高は145百万円まで低下し、自己資本比率は12.6%に急低下。後発事象として2026年4月1日〜5月14日に第11回新株予約権8,200個が行使され820,000株を発行。また、2026年8月3日を効力発生日として資本金・資本準備金の無償減資(計11,557百万円相当)による欠損てん補を株主総会に付議することを決議。
主要プロダクト
成長ドライバー
- DFP-10917+ベネトクラクス併用第1/2相試験が目標全奏効率を達成し、DMCが今後の試験を推奨したことによる次相試験への進展とライセンス交渉加速の可能性
- DFP-14323の国内第3相試験(約30施設)継続による承認・マイルストーン収入獲得への進捗
- DFP-11207の胆道がんを対象とした医師主導治験(臨床第1/2相)の新規開始によるパイプライン拡充
- DFP-10825の前臨床試験完了・臨床第1相試験準備開始による開発ステージ進展
- 第11回新株予約権(行使価額修正条項付)の継続行使による研究開発資金の確保
- 日本新薬㈱・日本ケミファ㈱との既存ライセンス契約に加え、米欧・アジアでの新規提携パートナー開拓活動
- 次期事業費用を1,330百万円(前期比275百万円減)に圧縮する計画による資金効率改善
リスク
- 事業収益がゼロの状態が継続しており、研究開発費が先行するため多額の営業損失・キャッシュアウトが継続(次期も営業損失1,330百万円を予想)
- 期末現金残高が145百万円まで低下し手元流動性が極めて低水準。新株予約権行使による継続的な資金調達が不可欠であり、行使が進まない場合の資金枯渇リスクが高い
- 自己資本比率が63.5%から12.6%へ急低下しており、財務基盤が著しく脆弱化
- 行使価額修正条項付新株予約権の継続発行・行使による株式希薄化リスク(期末発行済株式数13,175,000株、前期末比約35%増)
- DFP-10917単剤の米国第3相試験が中止となり、主力パイプラインの開発戦略の見直しが必要
- 臨床試験の中断・失敗リスク:各パイプラインが承認に至らない場合、ライセンス収入・ロイヤリティ収入が得られない
- グローバルライセンスパートナーが未確定のパイプラインが多く、提携交渉の長期化・不成立リスク
- 為替変動リスク:米国での臨床試験費用が外貨建てで発生するため、円安進行時に費用増加
最終更新: 2026年6月24日

