事業内容
ソレイジア・ファーマは、海外製薬企業・バイオベンチャーから有望な新薬候補品を導入し、日本および中国・韓国を中心とするアジア諸国で臨床開発・薬事承認取得を行い、販売権導出または自社販売を通じて収益化するスペシャリティファーマである。がん治療薬(Sancuso®、ダルビアス®)とがん支持療法医療機器(エピシル®)の3製品を販売中。
さらにSP-04(末梢神経障害)、SP-05(抗腫瘍効果増強)、RECQL1-siRNA(核酸医薬候補)を含む開発パイプラインを保有し、製造・基礎研究は外部委託しながら臨床開発機能に経営資源を集中させている。2017年東証マザーズ(現グロース)上場。
ビジネスモデル
自社では製造・基礎研究を持たず、臨床開発機能に特化。導入した医薬品候補を臨床試験で価値向上させ、各地域の販売パートナーへ独占的販売権を導出することで、契約一時金・開発マイルストン・販売マイルストン・ロイヤリティ・製品供給収益を得る。
現在は3製品の販売収益が主収益源であり、ライセンスアウト収益(エピシル®ブラジル権利等)も加わる構造。先行投資フェーズが続き、継続的な資金調達(新株予約権行使等)で運営を支えている。
企業の強み
Sancuso®(中国・Lee's社、2027年以降はMAAB社)、ダルビアス®(日本・日本化薬)、エピシル®(日本・Meiji Seika ファルマ、中国・Gensci、ブラジル・第一三共子会社)と複数地域で販売パートナーを確保。当期売上収益429百万円、前期比35.4%増を達成した。
販売費及び一般管理費が前期1,721百万円から当期637百万円へ1,084百万円削減(主因は減損損失の縮小:前期1,154百万円→当期37百万円)。営業損失は前期1,951百万円から当期861百万円へ1,090百万円改善し、損失縮小トレンドが明確化した。
当期に新株予約権行使による株式発行収入1,458百万円を調達し、期末現金及び現金同等物は1,387百万円に増加。財務活動キャッシュ・フローは1,425百万円のプラスとなり、開発継続に必要な手元資金を確保した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上収益は559→1,092→617→316→429百万円と不規則に推移し、2026年12月期第1四半期は6百万円(前年同期25百万円)と大幅に落ち込んだ。営業損失は2024年12月期の1,951百万円から2025年12月期861百万円へ大幅縮小したが、2026年12月期第1四半期は306百万円の損失(前年同期296百万円)と前年同期比でやや悪化。
費用面では研究開発費112百万円(前年同期111百万円)、販売費及び一般管理費198百万円(同191百万円)と増加傾向。人件費が104百万円から156百万円へ52百万円増加した点が目立つ。
外部要因として為替(在外営業活動体の換算差額)の影響も包括利益に反映されており、当第1四半期は7百万円のプラス寄与。営業活動によるキャッシュ・フローは63百万円のマイナスと前年同期の211百万円プラスから大幅悪化しており、財務活動(新株発行260百万円)で補填している構図が続く。
成長戦略
既存3製品の地域拡大・パートナー移管完了とSP-05第II相移行による企業価値向上
2026年1月にMAAB社とライセンス契約を締結し、製造権も導出して中国現地生産を企図。Lee's社との契約期間満了(2026年末)に向けてできるだけ早期の販売体制移管完了を目標に両社が共同作業中。分割契約金収入は確認次第随時公表予定。
Gensciは2025年3月より中国での販売を開始し、当第1四半期に製品販売収益6百万円を計上。ブラジルはDaiichi Sankyo Brasil(第一三共100%子会社)との独占的販売権ライセンス契約を2025年8月に締結済み。
両地域での販売拡大が2026年通期の製品販売収益420百万円見積の主要構成要素。
ドイツでの第Ib/II相試験において評価された全患者で腫瘍縮小を確認。第3コホートを実施中で、第Ib相パート結果を踏まえ日本での第II相試験を2026年度後期から開始予定。Isofol社への出資(累計111百万円)を通じ開発連携を強化。2026年度の研究開発費は700百万円を見込む。
再発・難治性末梢性T細胞リンパ腫に加え、他がん種への適応拡大を国内大学・中国研究施設でin vitro非臨床試験として進行中。東欧13か国ではINTEGRIS PHARMAとMAP制度を前提とした独占的販売権ライセンス契約を2025年8月に締結。中国権利の導出活動も継続中。
最終更新: 2026年7月17日

