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ラクオリア創薬株式会社

4579東証グロース医薬品

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ラクオリア創薬株式会社4579

医薬品の研究開発(単一セグメント)

創薬ベンチャーとして開発化合物のライセンスアウトにより収益を獲得する研究開発型企業

期間今期前期増減率
事業収益(中間期累計)1,455百万円1,535百万円
営業損益(中間期累計)△338百万円△190百万円
経常損益(中間期累計)△326百万円△291百万円
親会社株主に帰属する中間純損失(中間期累計)△466百万円△354百万円
研究開発費(中間期累計)861百万円782百万円
事業費用合計(中間期累計)1,794百万円1,726百万円
総資産11,006百万円10,514百万円
純資産7,830百万円6,896百万円
自己資本比率70.6%65.1%
現金及び現金同等物4,696百万円3,422百万円
2026年12月期通期業績予想・事業収益3,980百万円3,980百万円
2026年12月期通期業績予想・営業利益165百万円165百万円

事業詳細

ラクオリア創薬グループは、探索研究から初期臨床試験段階までを担い、創出した開発化合物の知的財産権を製薬企業等にライセンスアウトすることで、契約一時金・マイルストン・ロイヤルティ収入を獲得するビジネスモデルを採用。主要収益源はtegoprazan(胃酸分泌抑制剤)のロイヤルティ・マイルストン収入(HKイノエン社経由)、Elanco社向けペット用医薬品ロイヤルティ、アステラス製薬との標的タンパク質分解誘導剤共同研究収入。2026年1月にテムリック株式会社を吸収合併し、単一セグメントで事業を運営している。

直近の概況

tegoprazan韓国売上が好調継続、新規ライセンス契約締結と資金調達で財務基盤強化

韓国tegoprazanは処方データで1,200億ウォン(前年同期比15.4%増)と好調に推移し、2026年4月には月間外来処方売上で発売来初の首位を獲得。DDW 2026ではEE対象第Ⅲ相試験(TRIUMpH-EE)でPPIに対する優越性データを発表し、ベラルーシで新規承認を取得。米Lazarus Pharmaceuticals傘下企業2社との新規ライセンス契約(株式対価含む)を締結し事業開発スキームを多層化。理化学研究所との創薬支援技術共同研究契約も締結。財務面では、2026年1月にHKイノエン社から第三者割当増資(資本金・資本剰余金各705,600千円増加)を受け、自己資本比率は70.6%(前期末比5.5pt増)に上昇。テムリック株式会社の吸収合併(2026年1月1日)により連結範囲が変更された。研究開発費増加(前年同期比10.1%増)に伴い営業損失・経常損失は前年同期から拡大したが、通期業績予想に変更はない。

主要プロダクト

product
tegoprazan(K-CAB®)ライセンス

HKイノエン社が韓国で販売するtegoprazanの当中間期売上は処方データで1,200億ウォン(前年同期比15.4%増、約132億円)。韓国消化性潰瘍治療薬市場でシェア15%、第1位を維持し、2026年4月には発売以来初めて月間外来処方売上で第1位(208億ウォン、約22.9億円)を獲得。当中間期末時点で世界57カ国で開発・製造・販売等の事業活動が行われ、うち20カ国で販売中。HKイノエン社は2030年に全世界年間売上高3兆ウォン達成を目標としている。当中間期にはDDW 2026にてびらん性胃食道逆流症(EE)対象の第Ⅲ相試験(TRIUMpH-EE)でPPI(lansoprazole)に対する統計学的優越性が報告され、ベラルーシでの販売承認取得(Dr. Reddy's経由)、オーストラリアTGA審査中(Southern XP IP経由)など海外展開が進展。

product
ペット用医薬品ライセンス(Elanco社向け)

Elanco Animal Health社に導出した犬の骨関節炎治療薬GALLIPRANT®、犬の食欲不振症治療薬ENTYCE™、猫の体重減少管理薬ELURA™の売上が順調に推移。加えて、Velovia Pharma社(動物用医薬品開発)が導出済み4化合物のうち1化合物についてオプション権を行使し、当社はオプション行使料として一時金を受領した。

platform
RaPPIDS™プラットフォーム(ファイメクス)

連結子会社ファイメクス株式会社が保有する標的タンパク質分解誘導剤特化プラットフォームRaPPIDS™を用い、アステラス製薬と共同でがんを標的疾患とした複数標的の分解誘導剤探索を継続中。

product
導出準備プログラム(新規ライセンス契約含む)

米Lazarus Pharmaceuticals傘下のGiathera Pharmaceuticals社・Giovel Pharmaceuticals社との間で、それぞれ5-HT4作動薬(RQ-00000010)・モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)に関する独占的ライセンス契約を締結。両案件とも当社はマイルストン・ロイヤルティ収入に加え、一部株式対価を組み合わせた収益多層化スキームを採用。自社開発のグレリン受容体作動薬など他の導出準備プログラムについても提携先獲得に向けた事業開発活動を継続。理化学研究所とは計算化学・実測データを融合した創薬支援技術の共同研究契約を締結。

成長ドライバー

  • tegoprazanの販売国拡大(当中間期末時点で20カ国で販売、57カ国で事業活動)
  • HKイノエン社の2030年tegoprazan全世界年間売上高3兆ウォン目標に連動したロイヤルティ収入の長期成長
  • 韓国K-CAB®の売上好調継続、月間外来処方売上での首位獲得によるブランド確立
  • TRIUMpH-EE試験での優越性データを起点とした海外展開(ベラルーシ承認取得、オーストラリアTGA審査中等)
  • 米Lazarus Pharmaceuticals傘下企業との新規ライセンス契約締結による事業開発スキームの多層化(株式対価含む収益機会拡大)
  • HKイノエン社からの第三者割当増資完了による財務基盤強化・研究開発投資余力の拡充
  • アステラス製薬との標的タンパク質分解誘導剤共同研究(RaPPIDS™)の進展
  • 理化学研究所との計算化学活用型創薬支援技術の共同研究

リスク

  • 導出交渉の成否および開発の進捗が事業収益に大きく影響するため、収益の不確実性・変動性が高い
  • tegoprazan依存度の高まりによる特定顧客・品目への集中リスク
  • 研究開発費の増加(中間期861百万円、前年同期比10.1%増)に伴い営業損失・経常損失が拡大(営業損失338百万円、前年同期190百万円)
  • 通期業績予想は下半期のマイルストン収入・契約一時金収入の計上を前提としており、進捗遅延時の下振れリスク
  • 為替変動リスク(韓国ウォン建てロイヤルティ収入が主要収益源)
  • 薬価制度改革・医薬品市場環境の変化による事業への影響
  • 導出済みプログラムの提携解消・開発中止リスク

最終更新: 2026年8月14日