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大塚ホールディングス株式会社

4578東証プライム医薬品

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大塚ホールディングス株式会社4578

事業内容

大塚ホールディングスは、子会社181社・関連会社26社で構成されるグローバルヘルスケアグループ。事業の核をヘルスケアに置き、①精神・神経・がん・循環器領域の医療用医薬品と輸液を扱う医療関連事業(売上収益の約70%)、②ポカリスエット・ネイチャーメイド等の科学的根拠に基づく機能性食品・サプリメントを世界展開するニュートラシューティカルズ関連事業(同約23%)、③クリスタルガイザー・ボンカレー等の消費者向け事業、④化学品・計測機器・物流等のその他事業を擁する。

日本・米国・欧州・アジアを主要市場とし、疾患の治療から予防・健康増進まで幅広い健康ニーズに対応する。

ビジネスモデル

医療関連事業では、レキサルティ・エビリファイ メンテナ等の特許保護下の医療用医薬品を米国・欧州・日本で販売し高い利益率を確保する。ニュートラシューティカルズ関連事業では、医療事業で培ったサイエンスノウハウを活用した機能性食品・サプリメントをグローバルに展開し、ブランド力を収益源とする。

研究開発費(352,838百万円)を継続投入しパイプラインを充実させることで、特許切れ(LOE)後の収益ギャップを次世代製品群で補完する構造を持つ。

企業の強み

抗精神病薬レキサルティは2025年度売上収益331,338百万円(前期比23.9%増)を達成。米国での大うつ病・アルツハイマー型認知症アジテーション適応に加え、日本でも2024年9月に同適応を取得し情報提供活動を強化。単一製品として医療関連事業の主要成長ドライバーとなっている。

2025年度の研究開発費は352,838百万円(前期比12.3%増)で売上収益比約14.3%。ネクスト8製品(センタナファジン・ジパレルチニブ・ウロタロント等)が承認申請・フェーズⅢ段階に進展。

VOYXACT(シベプレンリマブ)は2025年11月に米国迅速承認を取得し、次世代収益源が具体化しつつある。

2025年度末の現金及び現金同等物残高は534,645百万円で、社債及び借入金合計127,007百万円を大幅に上回る実質無借金状態。資本合計3,099,761百万円、営業キャッシュ・フロー403,579百万円を確保し、3,000億円規模の研究開発投資継続と積極的なM&Aを自己資金で賄える財務体力を有する。

エンヴァリスの着眼点

サムスカ(米国ADPKD)は2025年4月の後発品参入により2026年12月期第1四半期売上収益が42,741百万円(前年同四半期比44.7%減)と大幅減収。一方でレキサルティ・エビリファイ アシムトファイ・ボイザクト等の成長製品が補完し、医療関連事業全体では8.6%増収を達成した。

通期業績予想(売上収益2,520,000百万円、前期比2.1%増)の達成可否は、成長製品の伸長ペースとLOE影響の長期化次第であり、引き続き注視が必要。

2026年12月期第1四半期の事業利益は123,019百万円(前年同四半期比0.1%増)と堅調だが、通期予想は355,000百万円(前期比20.4%減)と大幅減益見通し。第2四半期累計予想173,000百万円(前年同四半期比27.7%減)との乖離から、下期に向けた費用増加(R&D費・販管費)が想定されており、下期偏重の費用構造が利益の視認性を低下させている点はリスク要因として認識すべき。

2026年3月に合意したTranscend Therapeutics買収(TSND-201:PTSD治療薬候補)は、米国で約1,300万人の有病者を抱えながら約25年間新薬承認がないアンメットニーズへの対応として戦略的意義は高い。ただし完了時700百万米ドルの現金支出は財務への影響が大きく、フェーズ段階の開発品であるため承認取得までの不確実性も残る。

外部要因として、米国の医薬品規制環境の変化も開発スケジュールに影響しうる点に留意が必要。

成長戦略

第4次中期経営計画でネクスト8製品上市・新事業領域拡大・株主還元強化を推進

レキサルティはアルツハイマー型認知症アジテーションへの適応拡大により米国・日本で処方数が伸長し、2026年12月期第1四半期売上収益94,956百万円(前年同四半期比25.5%増)を達成。ロンサーフも大腸がんベバシズマブ併用療法の認知向上で25,766百万円(同6.2%増)と堅調。

ウロタロント(大うつ病、米国)・ASTX030(血液がん)・repinatrabit(フェニルケトン尿症)等の開発費が増加。一方でウロタロント(大うつ病)・OPC-214870(てんかん)・TAS1553(急性骨髄性白血病)は開発戦略上中止が決定。

Dawnzera(遺伝性血管性浮腫)は2026年1月に欧州で承認取得済み。

2026年3月27日に合意。TSND-201(メチロンを有効成分とする迅速作用型ニューロプラストゲン)を獲得し、精神・神経領域のポートフォリオを拡充。完了時700百万米ドル+最大525百万米ドルのアーンアウト対価。2026年度第2四半期中に買収完了予定。

For Climate & Environmental Risk(ポカリスエット等)・For Women's Health(エクエル等)・For Healthier Life(ネイチャーメイド等)の3カテゴリー全てが2026年12月期第1四半期に増収。新製品「/zeroz(ゼロズ)」を2026年3月に発売し、ヘルシアーライフカテゴリーの拡充を図る。

2026年2月13日決議の自己株式取得を実施し、2026年12月期第1四半期に8,442百万円を取得。年間配当予想は140円(前期と同額)を維持。配当金支払額は2026年12月期第1四半期に37,496百万円を実施。自己株式取得の影響を考慮した基本的1株当たり当期利益予想は504.94円。

最終更新: 2026年7月17日