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ネクセラファーマ株式会社

4565東証プライム医薬品

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ネクセラファーマ株式会社4565

事業内容

ネクセラファーマ株式会社(旧そーせいグループ)は、独自のGPCR構造ベース創薬「NxWave™」プラットフォームを有する日本発バイオ医薬品企業。英国子会社Nxera Pharma UK Limitedが創薬・前臨床開発を担い、日本・韓国子会社が臨床開発・販売を担う。

脳血管攣縮治療薬ピヴラッツ®と不眠症治療薬クービビック®を日本で販売するほか、ニューロクライン社・アッヴィ社・イーライリリー社等グローバル大手製薬企業との複数の創薬提携を通じてマイルストン・ロイヤリティ収入を得る。神経疾患・精神神経疾患・代謝性疾患・免疫疾患等を対象に30品目超のパイプラインを保有し、2030年ビジョンとして売上高500億円以上・営業利益率30%以上を掲げる。

ビジネスモデル

収益は日本での自社製品販売(ピヴラッツ®)、提携先からのロイヤリティ(クービビック®・呼吸器疾患製品)、グローバル大手製薬企業との創薬提携による契約一時金・マイルストン・前受収益取崩の三層で構成される。2025年12月期は上市済製品収益20,136百万円(全体の68%)、研究・開発収益9,479百万円(同32%)。

製品販売比率が高まる一方、マイルストン収入は変動性が高く、期ごとの収益水準に影響を与える構造を持つ。

企業の強み

英国子会社が保有する「NxWave™」プラットフォームは、GPCR構造ベース創薬の世界的リーダーとして確立。ファイザー・ジェネンテック・アッヴィ・イーライリリー・ニューロクライン等グローバル大手との複数の創薬提携を実現し、30品目超のパイプラインを有する。

研究開発費の89%が英国活動によるものであり、創薬能力の集積が競争優位の源泉となっている。

ピヴラッツ®は2025年12月期に13,511百万円(前期比6.8%増)と安定成長。クービビック®は2024年12月発売後の本格寄与により4,327百万円(前期比223.9%増)を計上。

ノバルティス社からの呼吸器疾患ロイヤリティ2,169百万円も安定的に継続しており、上市済製品合計20,136百万円の収益基盤を形成している。

ニューロクライン社(ムスカリン受容体作動薬・フェーズ3試験開始)、アッヴィ社(神経疾患・2番目のマイルストン達成)、イーライリリー社(代謝性疾患・開発マイルストン達成)、センテッサ社(OX2R作動薬・フェーズ2良好結果)等、複数の大手製薬企業との提携が同時進行しており、パイプラインリスクの分散と将来的な大型マイルストン受領の機会を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年1Qは売上収益11,256百万円(前年同四半期比69.4%増)、営業利益3,244百万円(前年同四半期は2,193百万円の損失)、四半期利益1,793百万円(同760百万円の損失)と全損益指標で黒字転換を達成。コア営業利益も5,495百万円と前年同四半期の損失から急回復しており、2025年12月期まで継続した損失拡大トレンドからの明確な転換が確認された。

ただし、マイルストン収入7件(5,772百万円)という特殊要因が業績を大きく押し上げており、通期での持続性を見極める必要がある。

2026年通期業績予想の売上収益レンジは33,800百万円〜48,800百万円と15,000百万円の幅があり、上限値は重要な新規提携一時金の有無に依存する。マイルストン収入は提携先の開発進捗・意思決定に左右されるため、四半期ごとの業績変動が大きく、投資家による業績予測が困難な構造は変わっていない。

2026年1Qのマイルストン収入5,772百万円は通期下限値前提の既存パートナーからのマイルストン収入約12,500百万円の約46%を1四半期で達成しており、進捗は良好だが後半の積み上げ状況を注視する必要がある。

2026年1Q末の現金及び現金同等物は11,597百万円と前期末(20,365百万円)から8,767百万円減少。vamorolone導入に伴う無形資産取得(5,019百万円)・長期借入金返済(1,450百万円)・営業キャッシュフローのマイナス(1,654百万円)が主因。

一方、社債26,156百万円・借入金(非流動19,664百万円+流動5,798百万円)と有利子負債残高は依然として高水準にある。コア営業利益が黒字化したことで資金創出能力は改善しているが、現金残高の水準と有利子負債の返済スケジュールは引き続き注視が必要である。

成長戦略

クービビック®APAC展開・vamorolone希少疾患参入・NxWave™提携深化による収益多様化

韓国でフェーズ3試験が良好な結果を得て2026年3月に承認申請を提出(2027年承認予定)。台湾では2026年4月に販売承認を取得し2026年中に発売予定。日本での2026年通期売上収益予想は5,000百万円〜6,000百万円(2025年実績4,327百万円)と成長継続を見込む。

2026年1月にサンセラ社と日本・韓国・豪州・NZでの開発・製造・商業化ライセンス契約を締結。米国・EU・英国・中国では既に承認・販売されている後期開発段階品であり、希少疾患・スペシャリティ領域のポートフォリオ拡充と将来の収益源多様化に寄与する。

2026年1Qに7件のマイルストンを達成(5,772百万円)。2026年4月以降もニューロクライン社NBI-1117570フェーズ2開始(22.5百万米ドル)・AbbVie社10百万米ドル・Lilly社(金額非開示)等の大型マイルストンが発生。

2026年通期で既存パートナーからのマイルストン収入約12,500百万円を見込む。

研究開発費・販売費及び一般管理費の削減を継続し、2026年1Qで合計前年同四半期比911百万円の費用削減を実現。2026年通期でコスト削減約3,500百万円を見込む。構造改革費用469百万円を計上しており、事業再編プログラムによる中長期的なコスト構造の最適化を推進している。

当社が共同創製したcleminorexton/ORX750・ORX142・ORX489に対するマイルストン・ロイヤルティ受領権はLilly社による買収後も契約条件が維持される。Lilly社の開発力・資金力により、オレキシン2受容体作動薬シリーズの臨床開発加速と将来的な大型ロイヤルティ収入の実現が期待される。

最終更新: 2026年7月17日