キッセイ薬品工業株式会社4547
医薬品事業
キッセイ薬品の中核セグメント。自社創製品と導入品を軸に国内外で展開する創薬研究開発型医薬品事業。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高(外部顧客) | 77,950百万円 | 75,299百万円 | ↑ |
| セグメント営業損益 | △4,524百万円 | 4,684百万円 | ↓ |
| セグメント資産 | 256,455百万円 | 229,310百万円 | ↑ |
| 減価償却費 | 4,206百万円 | 4,129百万円 | ↑ |
| 有形固定資産及び無形固定資産増加額 | 6,161百万円 | 8,086百万円 | ↓ |
| 国内医薬品売上高 | 67,764百万円 | 63,975百万円 | ↑ |
| 輸出・海外ライセンス売上高 | 6,691百万円 | 7,770百万円 | ↓ |
| 希少疾病用薬剤売上高 | 15,377百万円 | 11,283百万円 | ↑ |
| 腎・透析科用薬剤売上高 | 17,255百万円 | 15,617百万円 | ↑ |
| 泌尿器科用薬剤売上高 | 22,332百万円 | 23,384百万円 | ↓ |
事業詳細
医療用医薬品の製造販売を主軸とし、ヘルスケア食品の仕入販売も行う。国内では泌尿器科・腎透析・希少疾病領域を中心に展開し、アルフレッサ、エス・エム・ディ等の医薬品卸を主要販売先とする。海外ではリンザゴリクス(イセルティ)を中心にライセンスアウト戦略を推進。2026年3月期の連結売上高に占める構成比は80.0%と引き続き中核事業だが、研究開発費増加により医薬品セグメントは営業損失に転落した。
直近の概況
増収も研究開発費増加で営業損失転落、タブネオスの規制当局リスクが顕在化。
2026年3月期の医薬品セグメント売上高は77,950百万円(前期比3.5%増)と増収を確保。希少疾病用薬剤が15,377百万円(前期比36.3%増)と牽引した一方、研究開発費を主とした販売費及び一般管理費の増加によりセグメント営業損失は4,524百万円に転落(前期は4,684百万円の利益)。また、タブネオスについてFDAが米国承認撤回を提案、EMAもデータ整合性疑義によるレビューを開始するという重大なリスク事象が発生した。イセルティは国内・台湾で新発売、オルタシデニブは台湾でのサブライセンス契約を締結(後発事象)するなど、ライセンス戦略は継続して進展している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 希少疾病用薬剤(タブネオス、コルスバ、タバリス)の成長継続(2026年3月期15,377百万円、前期比36.3%増)
- イセルティ(リンザゴリクス)の国内新発売(2026年3月)および台湾・カナダへのライセンスアウト拡大
- 腎・透析科用薬剤の堅調な伸長(17,255百万円、前期比10.5%増)
- オルタシデニブの国内承認申請準備進捗および台湾サブライセンス契約締結による収益化
- Matsupexole(KDT-3594)の後期第Ⅱ相臨床試験で主要評価項目達成による開発進展
- KSP-0914、KSP-0576、KSP-0930の国内第Ⅰ相臨床試験開始による創製パイプライン拡充
- ボストンオープンイノベーションオフィス開設によるオープンイノベーション強化
リスク
- タブネオスに対するFDAの米国承認撤回提案(2026年4月27日公表)およびEMAのデータ整合性疑義レビュー開始による希少疾病領域への重大な影響リスク
- 研究開発費を主とした販売費及び一般管理費の増加による営業損失継続リスク(2026年3月期セグメント営業損失4,524百万円)
- 薬価改定(2025年4月中間年改定、2026年4月改定)を含む継続的な薬価抑制政策による収益圧迫
- 輸出・海外ライセンス収入の減少(6,691百万円、前期比13.9%減)および変動リスク(マイルストン・ランニングロイヤルティの不確実性)
- 泌尿器科用薬剤の売上減少(22,332百万円、前期比4.5%減)など既存製品の薬価改定・競合影響
- 大型技術導入に伴うコスト増加リスク(Veligrotug・Elegrobart等の導入費用)
- 売上原価率の上昇傾向による利益圧迫
最終更新: 2026年6月22日

