事業内容
参天製薬(Santenグループ)は1890年創業、眼科領域に特化したグローバルスペシャリティ・ファーマです。緑内障、ドライアイ、感染症、アレルギー、加齢黄斑変性、近視など幅広い眼疾患に対応する医療用医薬品・一般用医薬品・医療機器を研究開発・製造・販売しています。
連結子会社33社・持分法適用関連会社1社で構成され、世界60以上の国・地域で製品・サービスを提供。日本・中国・アジア(中国除く)・EMEA(欧州・中東・アフリカ)の4地域体制でグローバル展開しており、2026年3月期の売上収益は291,624百万円です。
ビジネスモデル
自社研究開発に加え、外部からの技術導入(ライセンスイン)と自社製品の技術導出(ライセンスアウト)を組み合わせた製品ポートフォリオを構築。日本・中国・アジア・EMEAの各地域で医療用医薬品を中心に販売し、売上収益を得ます。
製品に係る無形資産償却費等を除いたコアベース営業利益を事業収益性の主要指標とし、2026年3月期のコア営業利益率は約18.9%です。累進配当と機動的な自社株買いで株主還元を行いながら、生産能力拡大と研究開発・事業開発へ優先投資する資本配分方針を採っています。
企業の強み
1890年創業以来、眼科領域に経営資源を集中し続け、緑内障・ドライアイ・網膜疾患・近視・眼瞼下垂など幅広い眼疾患をカバーする製品ポートフォリオを保有。世界60以上の国・地域で製品・サービスを提供しており、眼科専門性の蓄積が競合他社の短期模倣を困難にしています。
日本事業(売上収益146,800百万円相当)、EMEA事業(同80,100百万円相当)、アジア事業(同33,300百万円相当)、中国事業(同30,000百万円相当)の4極体制を構築。2026年3月期末の親会社所有者帰属持分比率は70.2%と財務健全性が高く、ROEは13%、ROICは19%に改善しています。
第一三共・AGC・UBE・Alcon・RVL・Sydnexis・RemeGenなど国内外の複数社から眼科製品の独占的開発・販売権を取得する一方、Glaukos・Ocuvex・Harrow Healthへの技術導出も実施。導入・導出の双方向ライセンス戦略により、自社研究開発リスクを分散しながら製品ラインアップを拡充しています。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高291,624百万円(前期比減)ながら営業利益47,797百万円と過去最高水準を更新。2027年3月期はQ1実績が計画通り進捗し、通期予想は売上収益311,000百万円(+6.6%)、営業利益49,500百万円(+3.6%)、親会社所有者帰属当期利益40,000百万円(+7.0%)と増収増益への転換を見込む。
日本市場の薬価改定影響を新製品拡大と海外成長で吸収する構図が定着しつつある。
成長戦略
眼科特化の強みを全地域で深化させ、2029年度売上収益400,000百万円・コア営業利益80,000百万円を目指す
近視進行抑制剤リジュセア(日本・欧州、通期見込60億円・+273.4%)、眼瞼下垂治療剤アップニーク(2026年5月日本発売、通期見込14億円)等、新規領域での市場創造が進行中。
2025年12月に出荷再開したジクアスLX点眼液3%は2027年3月期通期見込104億円(+454.2%)と急拡大し、日本事業の逆風緩和に寄与。
2025年10月に韓国におけるベオビュ・ルセンティスの独占的流通及び販売促進権契約を締結し、アジア売上拡大を推進(ベオビュ通期見込41億円、+184.5%)。
2026年6月に日本で製造販売承認を取得し、欧州・アジアでの既存販売実績を踏まえた日本市場への新規投入を準備中。
最終更新: 2026年8月6日

