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参天製薬株式会社

4536東証プライム医薬品

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参天製薬株式会社4536

事業内容

参天製薬(Santenグループ)は1890年創業、眼科領域に特化したグローバルスペシャリティ・ファーマです。緑内障、ドライアイ、感染症、アレルギー、加齢黄斑変性、近視など幅広い眼疾患に対応する医療用医薬品・一般用医薬品・医療機器を研究開発・製造・販売しています。

連結子会社33社・持分法適用関連会社1社で構成され、世界60以上の国・地域で製品・サービスを提供。日本・中国・アジア(中国除く)・EMEA(欧州・中東・アフリカ)の4地域体制でグローバル展開しており、2026年3月期の売上収益は291,624百万円です。

ビジネスモデル

自社研究開発に加え、外部からの技術導入(ライセンスイン)と自社製品の技術導出(ライセンスアウト)を組み合わせた製品ポートフォリオを構築。日本・中国・アジア・EMEAの各地域で医療用医薬品を中心に販売し、売上収益を得ます。

製品に係る無形資産償却費等を除いたコアベース営業利益を事業収益性の主要指標とし、2026年3月期のコア営業利益率は約18.9%です。累進配当と機動的な自社株買いで株主還元を行いながら、生産能力拡大と研究開発・事業開発へ優先投資する資本配分方針を採っています。

企業の強み

1890年創業以来、眼科領域に経営資源を集中し続け、緑内障・ドライアイ・網膜疾患・近視・眼瞼下垂など幅広い眼疾患をカバーする製品ポートフォリオを保有。世界60以上の国・地域で製品・サービスを提供しており、眼科専門性の蓄積が競合他社の短期模倣を困難にしています。

日本事業(売上収益146,800百万円相当)、EMEA事業(同80,100百万円相当)、アジア事業(同33,300百万円相当)、中国事業(同30,000百万円相当)の4極体制を構築。2026年3月期末の親会社所有者帰属持分比率は70.2%と財務健全性が高く、ROEは13%、ROICは19%に改善しています。

第一三共・AGC・UBE・Alcon・RVL・Sydnexis・RemeGenなど国内外の複数社から眼科製品の独占的開発・販売権を取得する一方、Glaukos・Ocuvex・Harrow Healthへの技術導出も実施。導入・導出の双方向ライセンス戦略により、自社研究開発リスクを分散しながら製品ラインアップを拡充しています。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期のコア営業利益は55,143百万円(前期比△7.1%)と減益となったが、IFRS営業利益は47,797百万円(同+2.0%)と増益を確保。2027年3月期はコア営業利益59,000百万円(同+7.0%)、売上収益311,000百万円(同+6.6%)と増収増益予想に転換しており、2025-2029年度中計の初年度(期初予想超過)を受けた成長軌道への回帰が確認できる。

ただし予想為替レート(1USD=155円、1EUR=180円)が実勢より円安方向に設定されている点は留意が必要。

日本では1%台後半の薬価改定、市場拡大再算定、後発品参入、長期収載品選定療養制度の影響が重なり、2026年3月期の日本売上収益は146,812百万円(前期比△11.2%)と大幅減収。アイリーア類も△15.9%と苦戦。

中国では流通在庫水準調整の影響があり、成長率は+0.5%(為替除き+0.6%)にとどまった。これらの構造的逆風は2027年3月期予想にも織り込まれており、海外成長(EMEA・アジア)による補完が中計達成の前提条件となっている。

フックス角膜内皮ジストロフィ(STN1010904)およびマイボーム腺機能不全(STN1010905)を対象とするシロリムス製剤の開発中止により、当期に減損損失3,841百万円を計上。一方でオロダテロール塩酸塩(ドライアイ・アレルギー性結膜炎)、ニンテダニブ(翼状片)、eflimrufusp alfa(糖尿病黄斑浮腫・滲出型AMD)など複数の新規パイプラインが進行中であり、開発リスクの分散は維持されている。

2026年3月期の研究開発費は26,185百万円(前期比+6.1%)と増加しており、将来への投資姿勢は継続している。

成長戦略

眼科特化の強みを全地域で深化させ、2029年度売上収益400,000百万円・コア営業利益80,000百万円を目指す

2025年12月より出荷を再開したジクアスLX点眼液3%は2026年3月期に19億円を計上。2027年3月期予想は104億円(+454.2%)と急拡大が見込まれ、日本の角結膜疾患領域の主力製品として収益回復を牽引する。

日本で2025年4月に発売(STN1012700)、欧州ではドイツで2025年7月に発売(STN1012701)。アジアでは2025年7月に販売承認申請、中国ではフェーズ2/3試験実施中。2027年3月期予想60億円(+273.4%)と新市場創造が本格化。

2025年12月に日本で製造販売承認を取得。欧州・中国ではフェーズ3試験実施中。2027年3月期予想14億円と新領域市場を創造する。米国ではRVL Pharmaceuticals社が既に販売中であり、参天は日本・欧州・中国での展開を担う。

日本でROCK/NET阻害剤として2025年7月に製造販売承認を申請(STN1013900)。欧州では2023年2月以降販売中、韓国で2024年11月に発売。

配合剤STN1014003は日本でフェーズ3試験実施中。2027年3月期予想でRhopressa/Rhokiinsa合計13億円(+597.7%)。

2026年3月期に合計81億円(+34.2%)を達成。日本42.0%増、EMEA30.5%増、アジア56.8%増と全地域で高成長。2027年3月期予想97億円(+19.6%)と医療機器領域の主力として安定成長を継続。

参天製薬(中国)有限公司の新工場への投資を継続。2026年3月期設備投資額73億円、2027年3月期予想225億円と大幅増加。2026年3月に三菱UFJ銀行アレンジャーによる総額300億円のシンジケーション方式タームローン契約を締結し、日本の設備投資資金を確保。

2026年3月期に合計136億円(+20.8%)を達成。EMEA114億円(+24.6%)、アジア22億円(+12.3%)と両地域で高成長。2027年3月期予想152億円(+11.2%)と角結膜疾患領域の海外主力製品として安定成長を継続。

最終更新: 2026年7月19日