科研製薬株式会社4521
薬業
医薬品・医療機器・農業薬品の製造販売を担う科研製薬の中核セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(薬業セグメント) | 74,328百万円 | 91,553百万円 | ↓ |
| セグメント利益(損失) | △2,277百万円 | 19,659百万円 | ↓ |
| 海外売上高 | 12,840百万円 | 26,609百万円 | ↓ |
| セグメント資産 | 106,225百万円 | 103,175百万円 | ↑ |
| 有形固定資産及び無形固定資産増加額 | 6,239百万円 | 20,225百万円 | ↓ |
| 研究開発費(連結全社) | 20,585百万円 | 18,725百万円 | ↑ |
| のれん償却額 | 268百万円 | 79百万円 | ↑ |
| のれん期末残高 | 5,399百万円 | 5,459百万円 | ↓ |
事業詳細
薬業セグメントは、医薬品・医療機器および農業薬品の製造・販売を主事業とする。国内では皮膚科・整形外科領域を中心に展開し、海外ではライセンス契約・知的財産譲渡による収益も獲得する。構成会社は科研製薬㈱、科研ファルマ㈱、アーサム㈱、KAKEN INVESTMENTS INC.、アーディ社。2026年3月期は前期の大型ライセンス契約一時金の反動により大幅減収となり、セグメント損失を計上した。
直近の概況
前期大型ライセンス一時金の反動で売上高18.8%減・セグメント損失転落、研究開発費は増加継続
2026年3月期の薬業セグメント売上高は74,328百万円(前期比18.8%減)、セグメント損失2,277百万円(前期利益19,659百万円)。前期に計上した「NM26」知的財産譲渡・「STAT6阻害剤」ライセンス契約一時金の反動が主因で海外売上高は12,840百万円(前期比51.7%減)。国内では「エクロック」増収・「エクテリー」販売開始の一方、「クレナフィン」のAG置き換えが進行。研究開発費は20,585百万円(前期比9.9%増)と戦略投資を継続。Aadi Bioscience社の企業結合に係る暫定的な会計処理が確定し、のれんは4,648百万円(確定後)に修正された。
主要プロダクト
成長ドライバー
- KP-001(難治性脈管奇形)・KAR(アタマジラミ症)の2026年度上期中の製造販売承認申請予定による新製品パイプラインの具体化
- ニューマブ社との「NM81」戦略的ライセンス及び共同開発契約締結によるアジア地域での販売権取得と将来的なマイルストン収入
- 「エクテリー」(遺伝性血管性浮腫)・「シルクエラスチン創傷用シート」・「gMSC1」・「ナベニバルト」等の新規導入品による製品ラインアップ拡充
- 「エクロック」の国内売上増加継続および韓国での発売開始による海外展開の拡大
- 「Jublia(クレナフィン)」の欧州展開加速(ドイツでの製造販売承認取得、イタリアに続き2か国目)
- 天然物質農薬「ポリオキシン」の成長戦略推進および除草剤「メタミホップ」等による農業薬品の増収
- 2027年3月期はマイルストン達成に伴う一時金受領等により増収増益(売上高89,900百万円、営業利益7,900百万円)を見込む
リスク
- 爪白癬治療剤「クレナフィン」のAGへの置き換え進行による国内売上の構造的・継続的な減少
- 研究開発費の高水準継続(2026年3月期20,585百万円)および複数のライセンス契約締結に伴う契約一時金支払いによる利益圧迫
- 薬価制度の抜本改革・長期収載品の選定療養制度導入等の医療費抑制策による国内医薬品事業への継続的な逆風
- 海外売上高の大幅変動リスク:大型ライセンス契約一時金に依存した収益構造により、契約締結の有無で業績が大きく変動(2026年3月期海外売上高51.7%減)
- アーディ社(FYARRO)を含む買収資産に係るのれん・販売権(12,201百万円)・仕掛研究開発(5,495百万円)の減損リスク
- 開発パイプラインの臨床試験失敗リスク:KP-001・KAR等の承認申請・上市が遅延または不成立となった場合の研究開発投資の毀損
最終更新: 2026年6月25日

