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ランサーズ株式会社

4484東証グロース情報通信業

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事業内容

ランサーズ株式会社は2008年創業のクラウドソーシング事業者から出発し、現在は「ハイブリッド型AXカンパニー」への転換を進めている。事業は「マッチングプラットフォーム」「エージェント」「コンサルティング&ソリューション」の3モデルで構成され、330万人超のフリーランス人材ネットワークを基盤に、大企業を中心とした顧客のAI戦略策定から実装・人材提供まで一気通貫で支援する。

個人向けにはリスキリング機会(ランサーズAI大学・MENTAなど)も提供し、人材の供給側も育成・拡充する双方向エコシステムを構築している。

ビジネスモデル

マッチングプラットフォームは依頼金額に連動するシステム手数料とオプション利用料、エージェントは業務委託料とシステム手数料の総額、コンサルティング&ソリューションは受注金額をそれぞれ売上計上する。2026期売上高5,437百万円のうち売上総利益は2,129百万円(粗利率約39%)。

流通総額と売上総利益の最大化を経営指標の軸に据えている。

企業の強み

2026期末時点で登録ユーザー数330万人(前期末比7.6%増)を擁し、うち1万人のAIエキスパートを事業の核に位置付ける。AIによるスキル可視化・タグ付け精度向上とマッチング自動化により検索性が大幅改善しており、競合が短期間で模倣困難な規模の人材ネットワークが競争優位の根幹をなす。

2025年5月設立のランサーズ・ストラテジック・コンサルティングによる上流コンサル機能と、2025年8月グループ化のランサーズ・ワンズソリューションによる実装・ソリューション機能を統合。正社員コンサルタントとフリーランスのハイブリッドチームにより、大企業の経営課題に対して規模・期間に応じた柔軟な提案が可能な体制を構築済みである。

2022期に営業損失367百万円を計上していたが、2024期に営業利益75百万円で黒字転換し、2026期は201百万円(前期比84.4%増)まで拡大。営業キャッシュフローも2026期に371百万円の収入(前期は37百万円の支出)へ大幅改善しており、収益構造の転換が数値として確認できる。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高5,437百万円(前期比18.5%増)、営業利益201百万円(同84.4%増)と上位利益段階では力強い成長を示した。しかし特別損失として減損損失115百万円を計上したことで税金等調整前当期純利益は92百万円にとどまり、親会社株主に帰属する当期純利益は91百万円(同48.5%減)と前期の177百万円から大幅に減少した。

減損の内容・対象資産の詳細は短信上明示されていないが、M&Aに伴うのれん(期末241百万円)の動向は引き続き注視が必要である。

会社は2027年3月期に売上高6,300百万円(前期比15.9%増)、営業利益300百万円(同49.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益250百万円(同174.6%増)を予想する。純利益の大幅増益は前期の減損損失(115百万円)の剥落が主因と考えられるが、AXコンサル子会社の収益貢献の本格化やワンズソリューションの深耕営業効果が計画通りに進捗するかが達成の鍵となる。

外部要因として、米国関税政策や地政学リスクによる企業のIT投資抑制が逆風となる可能性がある。

転換社債型新株予約権付社債(300百万円)が固定負債に残存し、潜在株式増加数は1,333,686株(うち転換社債型1,149,400株)に上る。自己資本比率は38.0%(前期41.4%)と低下しており、長期借入金の増加(固定負債345百万円)も加わって財務レバレッジが高まっている。

一方、当期の営業キャッシュ・フローは371百万円(前期は37百万円の支出)と大幅に改善し、現金及び現金同等物は2,162百万円と潤沢であり、短期的な流動性リスクは限定的である。

成長戦略

AX人材基盤・AIプロダクト・AXコンサルの三位一体でAXカンパニーへ転換

登録ユーザー330万人超のプラットフォームにAIを活用したスキル可視化・タグ付け・マッチング自動化を実装し、企業が求めるAI・DXスキル人材の検索性と利便性を向上。AI人材基盤を事業の核として位置づけ、プラットフォームの競争優位を維持・拡大する。

営業活動自動化に特化した営業AIエージェント「ラクアポAI」の開発・提供を通じてAIエージェントの実業務実装ノウハウを蓄積。個別プロダクト提供にとどまらず、顧客企業の業務課題に応じたAIソリューションの設計・実装支援へと展開を拡大する。

2025年5月設立のAXコンサル子会社でコンサルタント採用が順調に進捗し組織基盤の構築が完了。正社員コンサルタントとフリーランス・コンサルタントのチーム体制により案件受注が拡大し、戦略策定から実装までの一気通貫支援体制が確立された。

2025年8月グループ化の旧ワンズパワーは商号変更を伴う組織統合が完了し、PMIが順調に進捗。主要クライアントへの深耕営業強化によりグループ化後の売上高が安定拡大し、グループ全体の収益基盤強化に寄与している。

最終更新: 2026年7月19日