事業内容
株式会社メドレーは「医療ヘルスケアの未来をつくる」をミッションに掲げ、医療・介護・保育等の事業所向け人材採用システム「ジョブメドレー」を中核とする人材プラットフォーム事業と、クラウド型電子カルテ「CLINICS」・調剤薬局向けシステム「MEDIXS」・歯科業務支援「DENTIS」等を束ねる医療プラットフォーム事業(「MEDLEY AI CLOUD」ブランド)を展開する。2009年設立、2019年上場。
医療ヘルスケア領域の人材不足・医療DXという構造的課題を事業機会と捉え、人材採用から医療業務支援まで一気通貫でカバーする。主要顧客は病院・診療所・介護事業所・調剤薬局等の医療ヘルスケア事業所で、2025年12月末時点で顧客事業所数は44.8万件に達する。
ビジネスモデル
人材プラットフォーム事業は入職成功時の成果報酬(年収比3〜12%の低単価)を主収益源とし、顧客事業所数×ARPUの拡大を追求する。医療プラットフォーム事業はSaaS型月額課金による高い継続率(「MALL」利用継続率99%)のストック収益が特徴。
人材採用で獲得した42.2万事業所の顧客基盤を医療SaaSのクロスセルに活用するフライホイール構造を持つ。中期目標として2029年12月期に売上高1,000億円・EBITDA200億円を掲げる。
企業の強み
「ジョブメドレー」の顧客事業所数は2025年12月末時点で42.2万事業所(医療ヘルスケア領域全体115.5万事業所の約37%)に達し、累計登録会員数は約304万人。顧客事業所数は2022年12月期末29.4万件から2025年12月期末44.8万件へ毎期継続的に拡大している。
「ジョブメドレー」の採用成果報酬は入職者年収比3〜12%と、一般的な人材紹介サービスの20〜35%に対して大幅に低単価。インターネット上で採用を完結させる設計により人的コストを抑制し、中小規模の医療ヘルスケア事業所でも利用しやすい価格体系を実現している。
2021年以降、パシフィックメディカル(病院向け電子カルテ「MALL」)、グッピーズ(「グッピー求人」)、オフショア(産婦人科向け「@link」)、アクシスルートホールディングス(調剤薬局向け「MEDIXS」)等を相次いで子会社化・吸収合併し、病院・診療所・歯科・調剤薬局の全領域をカバーするプロダクト群を構築した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期10,864百万円から2025期36,786百万円へ5年間で約3.4倍に拡大。2026年12月期第1四半期は売上高10,189百万円(前年同四半期比25.2%増)、EBITDA631百万円(同48.1%増)と成長が加速している。
営業損失は67百万円と前年同四半期(121百万円の損失)から改善。外部環境として医療・介護領域の人材不足・財源問題が継続しており、構造的な需要が売上成長を下支えしている。
一方、医療プラットフォーム事業への成長投資拡大により同セグメントが損失転落するなど、利益率改善は下期以降の投資回収に依存する局面が続く。通期業績予想(売上高46,400百万円、営業利益2,950百万円)は据え置かれており、下期への利益偏重が見込まれる。
成長戦略
顧客基盤最大化とARPU改善を両輪に、2029年12月期売上高1,000億円・EBITDA200億円を目指す
サービスサイトの機能改善・利便性向上を継続的に実施し、顧客事業所数は2026年3月末時点で45.7万件(前期末比2.0%増)、掲載求人数47.7万件(同1.4%増)と順調に拡大。応募数も増加傾向を維持しており、成果報酬型収益の拡大基盤を着実に積み上げている。
オンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」の顧客事業所数が2026年12月期第1四半期に伸長し、人材プラットフォーム事業の増収に貢献。成長投資を継続しており、看護領域等への横展開によるARPU改善が期待される。
医療現場の業務効率化・患者体験向上を目的としたAI機能を継続的に拡充。利用医療機関数は2026年3月末時点で2.3万件(前期末比1.2%増)と増加。組織体制強化への先行投資により短期的には損失が発生しているが、ストック型収益の積み上げによる中長期的な収益化を目指している。
2026年1月に「介護のほんね」を「みんかい」にブランド統合完了。コンテンツ拡充・紹介可能施設数拡大のための積極的な営業活動を継続。グッピーヘルスケア事業売却の影響で第1四半期売上高は266百万円(前年同四半期比22.3%減)と減収だが、事業集約による効率化を図っている。
米国における人材採用システムの事業拡大に向けた投資を継続実施。オペレーション整備のための先行投資フェーズにあり、新規開発サービスセグメントの損失要因となっているが、将来的な海外市場開拓を目指している。
最終更新: 2026年7月17日

