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株式会社メドレー

4480東証プライム情報通信業

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事業内容

株式会社メドレーは「医療ヘルスケアの未来をつくる」をミッションに掲げ、医療・介護・保育等の事業所向け人材採用システム「ジョブメドレー」を中核とする人材プラットフォーム事業と、クラウド型電子カルテ「CLINICS」・調剤薬局向けシステム「MEDIXS」・歯科業務支援「DENTIS」等を束ねる医療プラットフォーム事業(「MEDLEY AI CLOUD」ブランド)を展開する。2009年設立、2019年上場。

医療ヘルスケア領域の人材不足・医療DXという構造的課題を事業機会と捉え、人材採用から医療業務支援まで一気通貫でカバーする。主要顧客は病院・診療所・介護事業所・調剤薬局等の医療ヘルスケア事業所で、2025年12月末時点で顧客事業所数は44.8万件に達する。

ビジネスモデル

人材プラットフォーム事業は入職成功時の成果報酬(年収比3〜12%の低単価)を主収益源とし、顧客事業所数×ARPUの拡大を追求する。医療プラットフォーム事業はSaaS型月額課金による高い継続率(「MALL」利用継続率99%)のストック収益が特徴。

人材採用で獲得した42.2万事業所の顧客基盤を医療SaaSのクロスセルに活用するフライホイール構造を持つ。中期目標として2029年12月期に売上高1,000億円・EBITDA200億円を掲げる。

企業の強み

「ジョブメドレー」の顧客事業所数は2025年12月末時点で42.2万事業所(医療ヘルスケア領域全体115.5万事業所の約37%)に達し、累計登録会員数は約304万人。顧客事業所数は2022年12月期末29.4万件から2025年12月期末44.8万件へ毎期継続的に拡大している。

「ジョブメドレー」の採用成果報酬は入職者年収比3〜12%と、一般的な人材紹介サービスの20〜35%に対して大幅に低単価。インターネット上で採用を完結させる設計により人的コストを抑制し、中小規模の医療ヘルスケア事業所でも利用しやすい価格体系を実現している。

2021年以降、パシフィックメディカル(病院向け電子カルテ「MALL」)、グッピーズ(「グッピー求人」)、オフショア(産婦人科向け「@link」)、アクシスルートホールディングス(調剤薬局向け「MEDIXS」)等を相次いで子会社化・吸収合併し、病院・診療所・歯科・調剤薬局の全領域をカバーするプロダクト群を構築した。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の売上高は10,189百万円(前年同四半期比25.2%増)と成長が継続。一方、医療プラットフォーム事業のセグメント損失(全社共通費用配賦前)は168百万円と、前年同四半期の利益197百万円から損失に転落した。

高い売上高成長率実現のための組織体制強化・AI機能拡充投資が主因とされるが、投資回収の時間軸が不透明であり、全社営業損失(67百万円)の縮小ペースを注視する必要がある。

2026年12月期通期予想は売上高46,400百万円(前期比26.1%増)、EBITDA5,800百万円(同20.3%増)、営業利益2,950百万円(同37.2%増)で変更なし。第1四半期売上高10,189百万円は通期予想の約22%にとどまり、人材PF事業の4月入職集中という季節性を踏まえても下期への利益偏重が大きい。

外部環境として医療・介護領域の慢性的な人材不足が構造的需要を下支えしており、通期達成の蓋然性は維持されているとみられる。

2026年3月末時点で自己株式は6,526百万円(前期末比1,683百万円増)、長期借入金(流動・固定合計)は20,028百万円(前期末比3,941百万円増)と財務レバレッジが上昇。自己資本比率は29.9%(前期末35.9%)に低下した。

のれん残高12,923百万円を含む無形固定資産23,128百万円が総資産の53%を占める構造は変わらず、M&Aに伴うのれん減損リスクへの継続的な注視が必要である。

成長戦略

顧客基盤最大化とARPU改善を両輪に、2029年12月期売上高1,000億円・EBITDA200億円を目指す

サービスサイトの機能改善・利便性向上を継続的に実施し、顧客事業所数は2026年3月末時点で45.7万件(前期末比2.0%増)、掲載求人数47.7万件(同1.4%増)と順調に拡大。応募数も増加傾向を維持しており、成果報酬型収益の拡大基盤を着実に積み上げている。

オンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」の顧客事業所数が2026年12月期第1四半期に伸長し、人材プラットフォーム事業の増収に貢献。成長投資を継続しており、看護領域等への横展開によるARPU改善が期待される。

医療現場の業務効率化・患者体験向上を目的としたAI機能を継続的に拡充。利用医療機関数は2026年3月末時点で2.3万件(前期末比1.2%増)と増加。組織体制強化への先行投資により短期的には損失が発生しているが、ストック型収益の積み上げによる中長期的な収益化を目指している。

2026年1月に「介護のほんね」を「みんかい」にブランド統合完了。コンテンツ拡充・紹介可能施設数拡大のための積極的な営業活動を継続。グッピーヘルスケア事業売却の影響で第1四半期売上高は266百万円(前年同四半期比22.3%減)と減収だが、事業集約による効率化を図っている。

米国における人材採用システムの事業拡大に向けた投資を継続実施。オペレーション整備のための先行投資フェーズにあり、新規開発サービスセグメントの損失要因となっているが、将来的な海外市場開拓を目指している。

最終更新: 2026年7月17日