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プラットフォーム事業(フリー株式会社 単一セグメント)

スモールビジネス向けクラウドERPを提供する単一セグメント事業

期間今期前期増減率
売上高(2026年6月期第3四半期累計)30,843百万円23,851百万円(前年同期)
調整後営業利益(2026年6月期第3四半期累計)1,797百万円2,116百万円(前年同期)
営業利益(2026年6月期第3四半期累計)623百万円1,184百万円(前年同期)
プラットフォームARR(2026年6月期第3四半期末)42,481百万円34,469百万円(前年同期末)
有料課金ユーザー企業数(2026年6月期第3四半期末)712,265件627,140件(前年同期末)
ARPU(2026年6月期第3四半期末)59,647円54,962円(前年同期末)
サブスクリプションARR(2026年6月期第3四半期末)40,363百万円33,250百万円(前年同期末)
通期売上高予想(2026年6月期)41,930百万円33,270百万円(2025年6月期実績)
通期調整後営業利益予想(2026年6月期)2,520百万円1,885百万円(2025年6月期実績)

事業詳細

個人事業主および従業員1,000名以下の法人を対象に、「freee会計」「freee人事労務」を中核とした統合型クラウドERPを提供。サブスクリプション方式によるストック型収益モデルを採用し、会計・人事労務・販売管理・電子契約・金融サービス等を一体的に提供する。TAMは会計・人事労務ソフトで約1.7兆円と推計。クラウドERP市場の浸透余地は大きく(財務関連ソフトのクラウド支出比率48.4%)、ユーザー基盤の拡大とARPU向上を両輪とした成長を追求している。

直近の概況

売上高29%増の高成長継続も、費用先行で調整後営業利益は15%減

2026年6月期第3四半期累計(2025年7月〜2026年3月)の売上高は前年同期比29.3%増の30,843百万円と高成長を維持。一方、調整後営業利益は同15.0%減の1,797百万円と費用先行が続く。プラットフォームARRは前年同期末比23.2%増の42,481百万円、有料課金ユーザー企業数は同13.6%増の712,265件、ARPUは同8.5%増の59,647円と主要KPIは全て改善。医療法人向け「freee for 医療」の提供開始、クラウド物流プラットフォーム「ロジクラ」のM&A決議、AI活用サービスの拡充など業種別・機能別の強化を推進。通期売上高予想は41,930百万円(前期比26.0%増)、調整後営業利益予想は2,520百万円(同33.7%増)を維持。後発事象として、資本政策の柔軟性確保を目的に資本金を約15,000百万円減少しその他資本剰余金へ振り替える無償減資を2026年6月23日に予定。

主要プロダクト

product
freee会計

個人事業主から中小法人まで対応するクラウド会計ソフト。確定申告期にはAIとオペレーターによる入力・仕訳代行「入力おまかせプラン」やChatGPT向けアプリ「freee確定申告」を提供し、AI活用による提供価値向上に取り組む。

product
freee人事労務

給与計算・勤怠管理・社会保険手続き等を一元管理するクラウド人事労務ソフト。freee会計とのシームレスな連携によりバックオフィス全体の効率化を支援する。

service
freeeカード / freeeカード Unlimited

クレジットカード事業として立替金が発生する金融サービス。freee会計との連携により経費精算・仕訳を自動化し、財務管理の効率化を支援する。

product
freeeサイン

契約書の作成・送付・締結・管理をクラウド上で完結できる電子契約サービス。既存のfreeeユーザー基盤へのクロスセルを推進している。

product
freee申告

法人税・消費税等の税務申告書類の作成・提出を支援するクラウドサービス。会計事務所との連携を強化し、顧客獲得チャネルとして活用している。

product
freee for 医療

医療法人の会計基準に対応したパッケージプラン。当第3四半期に提供開始し、業種別ニーズへの対応を強化している。

platform
ロジクラ

在庫情報を一元管理するクラウド物流プラットフォーム。当第3四半期にM&Aにより取得することを決議し、業種別ニーズへの対応強化を図る。

成長ドライバー

  • 有料課金ユーザー企業数の継続的拡大(2026年6月期第3四半期末712,265件、前年同期末比13.6%増)
  • ARPUの上昇(同59,647円、前年同期末比8.5%増)によるARR成長(プラットフォームARR42,481百万円、同23.2%増)
  • 会計事務所経由の新規顧客獲得チャネルの拡大
  • 既存顧客基盤を活用したクロスセル販売の促進
  • AI機能(入力おまかせプラン・freee確定申告アプリ等)の導入によるプロダクト価値向上
  • 業種別パッケージ(freee for 医療)やM&A(ロジクラ)による業種別ニーズへの対応強化
  • 金融サービス(freeeカード Unlimited・ファクタリング)の拡充によるTAM拡大
  • クラウドERP市場の浸透率向上余地(財務関連ソフトのクラウド支出比率48.4%)

リスク

  • クラウドERP市場における競合激化によるユーザー獲得コスト上昇リスク
  • スモールビジネスの廃業率の高さに起因する解約リスク
  • 開発費・マーケティング費用の先行投資による短期的な利益圧迫リスク(調整後営業利益は前年同期比15.0%減)
  • 多数のユーザー企業の機密情報・個人情報を取り扱うことによる情報セキュリティリスク
  • クレジットカード事業・ファクタリング事業における与信・流動性リスク(短期借入金が前期末比3,350百万円増加の12,950百万円)
  • 貸倒引当金の急増(前期末34百万円→当期末1,059百万円)に示される金融サービス関連の信用リスク

最終更新: 2025年9月25日