事業内容
株式会社サーバーワークスは「クラウドで 世界をもっと はたらきやすく」をビジョンに掲げ、AWS黎明期から国内クラウド市場を牽引してきたクラウド専業インテグレーターである。AWSのコンサルティング・基盤構築・運用支援・リセールを一貫提供するほか、子会社G-genを通じてGoogle Cloud事業も展開し、マルチクラウド対応力を持つ。
主要顧客はエンタープライズ企業からSMBまで幅広く、2025年2月期末時点でAWSアカウント数5,706個を管理。クラウドインテグレーション・リセール・MSPの三本柱で事業を構成する。
ビジネスモデル
クラウドインテグレーション(コンサル・構築)によるフロー売上で新規顧客を獲得し、その後のAWS・Google Cloud利用料リセール(月額従量課金)とMSP(運用監視の月額サブスクリプション)によるストック売上へ転換する構造。2025年2月期のリセール売上高は31,767百万円と全体の約89%を占め、AWSアカウント数の継続増加がARPU上昇と相まって安定的な収益基盤を形成している。
企業の強み
2014年にAPN最上位の「プレミアコンサルティングパートナー」に選定され、2015年にはMSPプログラムも取得。2025年2月末時点でAWS認定資格取得者数は延べ1,067名超(重複有り)に達し、AIコンピテンシー認定も取得。技術力の客観的証明が顧客選定における差別化要因となっている。
2023年4月にAWSと4年間の戦略的協業契約を締結。エンタープライズ向けクラウドインフラ共通基盤整備、SMBのDX推進、クラウドコンタクトセンター構築、デジタル人財育成の4領域に注力。AWSからの技術・ビジネス・マーケティング支援を受けられるパートナーエコシステムが競合との差別化を支える。
稼働AWSアカウント数は2023年2月期第1四半期の2,405個から2025年2月期第4四半期の5,706個へと約2.4倍に拡大。既存顧客のARPU上昇と新規顧客獲得が同時進行し、リセール売上高は2025年2月期に31,767百万円(前期比31.4%増)を記録。
ストック型収益の積み上がりが売上成長を下支えしている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2022期から2025期まで売上高は4年で約3.3倍に拡大したが、2026期はのれん償却負担等により営業利益が625百万円に落ち込み、最終損益も601百万円の赤字となった。しかし2027年2月期中間期は売上高24,731百万円(前年同期比32.0%増)、営業利益924百万円(同922.0%増)、純利益806百万円(前年同期は903百万円の損失)と急回復し、通期業績予想も売上51,995百万円・営業利益1,665百万円へ上方修正された。
市場環境として生成AI普及によるクラウド需要拡大が業績を押し上げている。
成長戦略
AI・セキュリティ領域の高付加価値化とマルチクラウド体制強化による持続成長
AWSのAIコンピテンシー認定取得、Anthropic社とのリセラー契約締結を完了し、AI活用を前提としたインフラ構築・運用体制の整備を優先して推進。AI関連プロジェクトの引き合い急増に対応する体制が整った。
2025年4月公表の中期経営方針のもと、クラウド基盤コンサルティング・基盤構築運用・生成AI活用サービス・セキュリティ付加価値強化・海外展開に取り組み、2027年2月期中間期は増収増益を達成。
連結子会社G-genによるGoogle Cloud事業の拡大、サーバーワークス・スマートオペレーションズによる高度運用管理の専門化を通じ、マルチクラウド対応とMSP領域の収益性強化を図る。
最終更新: 2026年10月15日

