株式会社EduLab logo

株式会社EduLab

4427東証グロース情報通信業

株式会社EduLab logo
株式会社EduLab4427

事業内容

株式会社EduLabは、20年以上にわたり人の能力測定技術の研究開発を行う持株会社(連結子会社12社)。英語能力判定テスト「CASEC」・児童向け「英検Jr.」等のライセンス提供、AI-OCR「DEEP READ」・AI自動採点「DEEP GRADE」・英語ライティング学習「UGUIS.AI」等のAIソリューション、文部科学省・地方公共団体向け学力テスト受託、全国28都道府県約40拠点のCBTテストセンター運営の5事業を展開。

主要顧客は公益財団法人日本英語検定協会(売上高の34.0%)、文部科学省(同9.7%)、各地方公共団体等の公的機関。東京証券取引所グロース市場上場。

ビジネスモデル

収益の柱はテストセンター事業(売上高の約53%)、テスト運営・受託事業(同約24%)、テスト等ライセンス事業(同約11%)の3事業。テストセンター事業はCBT受験者数に連動した従量型収益、受託事業は公共入札による案件受注型、ライセンス事業はサブスクリプション・ライセンス型。

AI事業はDEEP READのライセンス収入と新規サービスUGUIS.AIの有償化で拡大中。増進会グループ(Z会)との資本業務提携により、営業・運営両面でのシナジーを追求。

企業の強み

2001年から提供するCASECをはじめ、IRT(項目応答理論)とCAT(コンピューター適応型試験)を組み合わせた独自テスト技術を20年以上蓄積。英検Jr.は1994年から提供し、幼児から小学生向け英語テストとして学校・塾に広く普及。

この技術基盤が他事業(CBT・AI採点)との差別化の源泉となっている。

2020年に運営開始したCBTテストセンターを全国28都道府県約40拠点に展開。2025年9月期売上高3,283百万円、セグメント利益396百万円(利益率12.1%)を達成し、前期比28.5%の利益増。

Z会との合弁会社EdTech RISEを通じた運営体制強化により、CBT化加速という市場トレンドを直接取り込む社会インフラとして機能している。

文部科学省「全国学力・学習状況調査」、スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」、国立教育政策研究所「OECD-PISA2025年本調査支援業務」等、複数の大型公共プロジェクトを受託。2025年9月期テスト運営・受託事業の受注残高は375百万円(前年同期比112.0%増)で次期売上の積み上がりが確認できる。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期は売上高2,893百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益154百万円(同10.0%減)と減収減益。前年同期に計上された為替差益97百万円の消滅と米国子会社の特別退職金58百万円が響き、親会社株主に帰属する中間純損失は36百万円(前年同期は純利益179百万円)となった。

会社側は「計画通りおおむね堅調」と説明しており、通期予想(売上高5,800百万円、営業利益80百万円、当期純利益10百万円)に変更はないが、下半期での挽回が必要な状況。

テストセンター事業は前年同期比17.4%増収・セグメント利益97.0%増と高成長を維持し、全社売上の59%を占める主力エンジンとして機能。一方、テスト運営・受託事業は前連結会計年度の単年度案件剥落により売上高が前年同期比33.8%減の517百万円、セグメント利益も57.2%減と大幅悪化。

公共案件の単年度性・入札依存という構造的リスクが顕在化しており、新規案件獲得の動向が通期業績の鍵を握る。

AI事業は売上高112百万円(前年同期比5.7%増)と成長を維持したものの、下半期計上見込みの新サービス先行ランニングコストが先行し、セグメント損失15百万円(前年同期はセグメント利益37百万円)に転落。UGUIS.AIの機能拡充・新サービス「英検®級かんたん測定」の下半期収益化が実現するかが、通期業績予想(当期純利益10百万円)達成の重要な評価ポイントとなる。

海外子会社整理(シンガポール清算完了・DES実施)による為替損益の安定化は構造改善として評価できる。

成長戦略

CBT化加速・AI事業拡大・海外合理化完了の3軸で中計最終年度の全利益区分黒字維持を目指す

全国約40拠点のCBTテストセンターにおいて利用者数の継続的な伸長を図る。増進会グループとのEdTech RISEによる運営体制最適化を継続し、2026年9月期中間期にセグメント利益率10.3%(前年同期比約4.2ポイント改善)を実現。CBT化加速という市場環境を最大限に活用する。

UGUIS.AIのスピーキング対策機能・学習診断機能追加(2025年10〜12月)および「英検®級かんたん測定 powered by CASEC」(2026年1月開始)の下半期以降の拡販を推進。先行ランニングコストを吸収し、AI事業のセグメント損失(中間期15百万円)を通期で解消することが目標。

2025年10月にEdutech Lab,Inc.がDoubleYard,Inc.を吸収合併し外貨建貸付金をDESにより株式化。2026年2月にシンガポール子会社の清算が結了し、中国・香港・シンガポールの海外関係会社整理が完結。

これにより外貨建債権から発生する為替評価損益が大幅に低減され、業績の安定性が向上。

前連結会計年度の単年度案件剥落により中間期売上高が前年同期比33.8%減と大幅減収。採算を重視した案件選別を継続しつつ、文部科学省・スポーツ庁等の大型公共案件の新規獲得を推進。外注費抑制・業務内製化によるコスト構造改善で利益率の維持を図る。

最終更新: 2026年7月17日