グローバルセキュリティエキスパート株式会社 logo

グローバルセキュリティエキスパート株式会社

4417東証グロース情報通信業

グローバルセキュリティエキスパート株式会社 logo
グローバルセキュリティエキスパート株式会社4417

事業内容

グローバルセキュリティエキスパート株式会社は、コンサルティング・脆弱性診断・ソリューション・訓練・教育・人材派遣(SES)を一体提供するサイバーセキュリティ専門企業。「サイバーセキュリティ教育カンパニー」をコンセプトに掲げ、相対的にセキュリティ対策が遅れている準大手・中堅・中小企業および官公庁を主要顧客とする。

事業部門はサイバーセキュリティ事業(コンサル・診断・ソリューション・訓練)、セキュリティ教育事業(EC-Council等資格講座)、セキュリティ人材事業(SES)の3部門で構成され、単一セグメントとして運営。2021年12月に東証マザーズ上場、現在はグロース市場に移行している。

ビジネスモデル

コンサルティングや脆弱性診断を入口に顧客を獲得し、ソリューション導入・訓練・教育・SES人材提供へとサービスを連鎖させるクロスセル型モデルを採用。セキュリティ人材事業ではパートナー企業のITエンジニアをリスキリングしてSESとして提供することで、人材不足市場における供給側の優位性を確保。

高い取引継続率を維持しながら顧客単価を拡大し、売上高営業利益率20.3%(2026年3月期)を実現している。

企業の強み

2026年3月期の売上実績はサイバーセキュリティ事業7,178百万円(前期比16.6%増)、セキュリティ教育事業1,495百万円(同50.3%増)、セキュリティ人材事業2,347百万円(同42.4%増)と全部門が伸長。コンサルから人材提供まで一社完結で提供できる体制が、競合他社との差別化要因となっている。

売上高は2022年3月期4,391百万円から2026年3月期11,022百万円へ約2.5倍に拡大。営業利益は同期間に440百万円から2,238百万円へ約5.1倍に成長し、売上高営業利益率も2022年3月期10.0%から2026年3月期20.3%へ継続的に改善。増収率を上回る増益率が定着している。

パートナー企業のITエンジニアを自社のセキュリティ教育でリスキリングしてSESとして顧客企業に提供するビジネスモデルを確立。2024年4月にCyberSTAR株式会社を新設分割で設立し、セキュリティ人材事業を法人化。

セキュリティ人材不足という構造的課題に対し、供給側として独自の解決策を持つ点が競合との差異となっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高営業利益率は20.3%と前期の18.3%から2.0ポイント改善し、20%の大台を突破した。従業員数増加に伴う人件費増があるなかで増収効果が上回り、レバレッジが効いている。

2027年3月期予想でも売上高13,778百万円(前期比25.0%増)・営業利益2,939百万円(同31.3%増)と高成長継続を見込んでおり、利益率の更なる向上を重視する経営方針が明示されている点は評価できる。

2026年3月期の営業外費用には持分法による投資損失1,727百万円(前期34,768千円から大幅改善も依然損失)、投資事業組合運用損5,945千円が計上された。特別損失には投資有価証券評価損2,000千円、持分変動損失10,354千円が発生。

持分法適用関連会社は「業績上昇傾向にあるものの利益貢献までには至らず」と開示されており、関連会社の黒字転換が実現すれば純利益の追加的な上振れ要因となる一方、長期化すれば継続的な下押し要因となるリスクがある。

2026年3月期の営業CFは1,135百万円(前期1,019百万円)と増加したが、税引前利益2,210百万円に対する変換率は約51%にとどまる。前払費用の増加669百万円、売上債権・契約資産の増加600百万円が主な資金流出要因。

これはサービス拡大に伴う先行コスト計上の構造的特性であり、成長投資の裏返しとも言えるが、利益規模に対してキャッシュ創出が抑制される点は継続的に注視が必要。法人税等支払額も733百万円と前期312百万円から急増しており、今後の税負担水準も確認が必要。

成長戦略

利益率向上を重視しながら中堅・中小市場での売上拡大を継続、2027期売上高13,778百万円を目標

教育・診断・SESの全サービスが2026年3月期に伸長。2027年3月期も売上高13,778百万円(前期比25.0%増)を予想。準大手・中堅・中小企業の旺盛なセキュリティ対策ニーズを継続的に取り込む方針。

「売上高の拡大を継続しながら、利益率の向上を重視する基本方針」を明示。2026年3月期に営業利益率20.3%を達成。2027年3月期は営業利益2,939百万円(営業利益率21.3%相当)を目標とし、さらなる改善を目指す。

セキュリティ人材不足を背景にSES事業が急成長。企業の専門人材確保ニーズに対応するため人材供給体制を強化。従業員数増加に伴う人件費増を増収効果で吸収しながら、人材事業を第二の収益柱として育成する。

持分法適用関連会社は「業績上昇傾向にあるものの利益貢献までには至らず」と開示。2026年3月期の持分法投資損失は1,727千円と前期34,768千円から大幅改善。黒字転換が実現すれば経常利益・純利益の追加的な上振れ要因となる。

J-ESOPを継続運用し、従業員の長期定着とモチベーション向上を図る。株式給付引当金は170,608千円(前期122,228千円)に増加しており、制度の拡充が進んでいる。セキュリティ専門人材の確保・定着が競争優位の維持に直結する。

最終更新: 2026年7月19日