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株式会社フレクト

4414東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社フレクトは「あるべき未来をクラウドでカタチにする」をビジョンに掲げ、Salesforce・AWS・MuleSoft・Okta・Databricksなど複数のクラウドプラットフォームを組み合わせたマルチクラウドインテグレーションサービスを提供する。主要顧客は日経225・400・500採用企業を中心とした国内大手企業(売上高構成比94%)で、データ連携・ID統合・データ統合プラットフォーム構築にAIを加えたトータルサービスを展開。

コンタクトセンター・EC・IoT等のアプリケーション開発も手掛け、顧客の「ビジネスモデルの変革」まで含む高難度DXを支援する。2005年創業、2021年12月東証マザーズ上場(現グロース市場)。

ビジネスモデル

クラウドエンジニア等専門職人材(2026年3月末415人)が大手企業のDXプロジェクトを受託し、プロジェクト単位の売上を積み上げる。Salesforceを中心としたクラウドパートナーシップを通じて効率的に案件を獲得し、既存顧客へのクロスセルでARPAを拡大する構造。

売上原価の主体は労務費・外注費であり、AI活用による生産性向上と高付加価値サービス提供で売上総利益率47.4%(2026年3月期)を実現している。

企業の強み

2009年のSalesforceパートナー契約締結以来17年超の開発実績を持ち、セールスフォース・ジャパン及びMuleSoft Japanから国内最上位パートナー認定を取得。2019〜2026年にかけてSalesforce Partner Innovation Awards、Innovation Partner of the Year、MuleSoft Japan Partner Enablement Award等を複数受賞。

Salesforce最上位資格「認定テクニカルアーキテクト(CTA)」保有者も輩出しており、競合が短期間で模倣困難な技術的信頼性を有する。

「AI-Readyなシステム構築」(データ連携・ID統合・データ統合プラットフォーム)と「AI導入及び活用」(Agentforce・Bedrock等マルチAIエージェント)の双方に実績を持つユニークなポジションを確立。2026年3月期には金融業界を中心にAgentforce・Data 360・Databricks・MuleSoftで複数の新規受注を獲得。

本田技研工業との共同研究でOR×LLMによるスケジュール自動化の実証実験にも成功している。

大手企業の四半期契約顧客数は2022年3月期Q4の32社から2026年3月期Q4には70社へ倍増以上に拡大。売上総利益率は2026年3月期に47.4%と過去最高水準を達成し、売上原価は前年比1.4%減少する一方で売上総利益は10.3%増加。

ANAシステムズ株式会社が売上高の13.0%を占める主要顧客として継続取引しており、大手企業売上高構成比94%の優良顧客基盤を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高成長率は前期の14.7%増から3.8%増へ大幅に鈍化した。Q4のARPAは29.3百万円と前年同期(33.3百万円)から12%低下しており、単価下落圧力が顕在化している。

一方で四半期契約顧客数は70社(前年同期55社)と拡大しており、顧客数増加でARPA低下を補う構図が続く。2027年3月期の売上高予想10,400百万円(前期比26.0%増)の達成には、顧客数拡大とARPA回復の両立が不可欠であり、進捗が注目される。

2026年3月期の営業利益率は15.1%(前期13.7%)と改善が続く一方、当期純利益は684百万円と前期比5.1%減少した。主因は関係会社株式評価損102百万円(特別損失)と法人税等の増加(457百万円)。

また自己株取得に1,200百万円を投じた結果、期末現金は1,137百万円(前期2,128百万円)と大幅に減少し、自己資本比率も60.5%(前期64.8%)に低下した。成長投資と株主還元のバランスが今後の財務戦略上の論点となる。

外部要因として、国内DX市場は2030年度に9兆2,666億円規模への拡大が予測され、AIシステム市場も2029年に4兆1,873億円への成長が見込まれており、同社の事業環境は良好。一方、売上の相当部分がSalesforceプラットフォーム関連に集中する構造的依存リスクは継続する。

また持分法投資損失が2026年3月期に87百万円(前期15百万円)に拡大しており、関係会社の業績動向も注視が必要。

成長戦略

AI/データ統合領域の深化・顧客数拡大・人材投資の三位一体で売上高104億円を目指す

Agentforce等のマルチAIをコンタクトセンター・EC・マーケティング等の全アプリケーション開発に実装し、PoCで終わらない本番活用と運用拡大を推進。金融業界を中心に複数の新規受注を2026年3月期に獲得済み。

MuleSoft・Informatica(データ連携)、Data 360・Databricks(データ基盤)、Auth0(ID認証)にAIを加えたトータルサービスを強化。AI-Readyなシステム構築需要を取り込み、既存顧客の取引拡大と新規顧客獲得を推進する。

日経225・400・500採用企業等の大手企業を主要ターゲットとしつつ、中央官庁・地方自治体等の公共領域を継続開拓し、新たに金融業界にも進出。Q4四半期契約顧客数70社(前年同期55社)と拡大基調にある。

旺盛な需要に対応するため採用・教育費および人件費への積極投資を継続。2026年4月に理系院卒を中心に40人の新卒を採用し、専門職従業員415人体制をさらに拡充する。社内AI全社活用による業務効率化・生産性向上も並行推進。

最終更新: 2026年7月19日