セールスフォース依存リスク
当社グループのアプリケーションは株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するLightning Platform上に構築されており、同社の経営戦略変更によるプラットフォーム廃止・停止、機能障害、競争優位性の喪失、利用料引上げ、OEMパートナー契約解除等が発生した場合、事業継続に直接的な打撃を受ける。現状では解除条項への抵触はなく日本撤退の予定もないとされているが、単一プラットフォームへの依存度が極めて高く、代替手段の確保が困難な構造的リスクである。
想定超過の解約リスク
サブスクリプション型リカーリングレベニューモデルを採用しているため、解約率の上昇は売上の直接的な減少につながる。顧客企業の利用状況や経営環境の変化により毎年一定の解約が発生しており、予算・経営計画には将来の解約を織り込んでいるものの、想定を超える解約が発生した場合には経営成績に重大な影響を与える。顧客満足度向上施策を通じて解約率の低位維持に努めているが、外部環境の変化による解約増加は制御が難しい。
競合激化リスク
勤怠管理・経費精算等のフロントウェアソリューション領域ではミッド・スモール市場を中心に多数の競合企業が存在しており、競合企業の技術力向上や予期しない新サービスの登場により競争が激化する可能性がある。競争激化は新規契約数の鈍化や既存顧客の解約増加を招き、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす。当社は複合機能の統合提供や2023年9月の単機能プラン新設によって差別化を図っているが、エンタープライズ市場でのクラウド競合増加も今後の懸念材料となる。
単一事業集中リスク
当社グループの売上は「TeamSpirit」およびその関連サービスによるSaaS事業の単一事業で構成されており、事業分散によるリスクヘッジが効かない構造となっている。クラウド市場や労働生産性向上需要の成長鈍化、または事業環境変化への対応が適切でない場合、財政状態及び経営成績に直接的かつ広範な影響が及ぶ。国内労働力人口の減少による生産性向上需要の継続を見込んでいるが、単一事業への依存は外部環境変化に対する脆弱性を高める。
情報漏洩・セキュリティリスク
当社グループは多数の顧客企業の情報資産を取り扱っており、何らかの理由で重要な情報資産が外部に漏洩した場合、社会的信用の失墜や損害賠償責任の発生により財政状態及び経営成績に影響を及ぼす。情報セキュリティ基本方針の策定および役員・従業員への教育研修を実施して情報管理体制の強化に努めているが、サイバー攻撃や内部不正等のリスクを完全に排除することは困難である。
システム障害リスク
当社グループのアプリケーションはインターネット経由で提供されており、通信ネットワークやインフラストラクチャーの可用性に依存している。自然災害や事故等による予期しないトラブルで大規模なシステム障害が発生した場合、サービス提供が停止し財政状態及び経営成績に影響を及ぼす。Lightning Platform上にアプリケーションを構築することでリスク低減を図っているが、プラットフォーム側の障害も含め完全な回避は困難である。
人材確保・流出リスク
事業成長の持続にはエンジニア・コンサルタント・セールス人材の安定的な確保が不可欠であるが、採用・教育が計画どおりに進まない場合や人材流出が進む場合、サービスの円滑な提供および積極的な受注活動が阻害される。継続的な採用・教育施策を実施しているものの、IT人材市場の競争激化を背景に優秀な人材の確保は困難さを増しており、財政状態及び経営成績への影響が懸念される。
働き方変化・法規制リスク
主力商品「TeamSpirit」は勤怠・就業管理機能を主要機能の一つとしているが、成果管理主義型の働き方が浸透した場合や法規制の改正等により勤怠・就業管理の位置づけに変化が生じた場合、製品の需要が低下し事業活動に影響を及ぼす可能性がある。働き方改革関連法制の動向や企業の労務管理方針の変化が製品の市場価値に直結するため、継続的な法規制モニタリングと製品機能の適応が求められる。
新規契約の季節変動リスク
顧客企業の人事・IT予算策定スケジュールやシステム刷新計画の影響を受け、新規契約時期は当社事業年度の下半期(顧客決算期3月を前提)に偏重する傾向がある。システム刷新計画の変更等により契約獲得件数が大きく下振れした場合、財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性がある。売上計上時期の変動はエンタープライズ企業への注力に伴う商談長期化によってさらに拡大する可能性がある。
重大な不具合発生リスク
開発計画から本番リリースまでの開発プロセスおよび品質チェックを実施しているが、顧客への提供後に重大な不具合(バグ等)が生じた場合、補修等の追加コスト発生、信用失墜、損害賠償責任が発生し事業活動及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性がある。勤怠管理など従業員が毎日使用するミッションクリティカルな機能を提供しているため、不具合の影響範囲が広く顧客への実害が大きくなりやすい点が特徴的なリスクである。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月27日

