事業内容
株式会社チームスピリットは「働くを変え、チームの力を解き放つ」をミッションに掲げ、勤怠管理・工数管理・経費精算・電子稟議等を統合した「TeamSpirit」シリーズをSaaSとして提供する。国内2,100社超・66万人超のユーザーを抱え、従業員1,000名以上のエンタープライズ企業を主要ターゲットとする。
Salesforce社のLightning Platform上に構築されており、AppExchangeにおける国内累計販売実績No.1を誇る。近年はAI議事録「Synclog」、タレントマネジメント、安否確認等のマルチプロダクト展開を加速している。
ビジネスモデル
顧客企業に対し使用期間に応じたサービス料をユーザー人数分のサブスクリプションとして課金する。売上の約9割がライセンス売上とプレミアサポート売上からなるリカーリングレベニューで構成され、収益の安定性が高い。
年間契約金額を一括前払いで回収するため経常的な運転資金は発生せず、キャッシュ・フローも安定している。Salesforce社とのOEMパートナー契約に基づき1ライセンス当たり月額課金の仕入が発生するが、設備投資・運用投資を抑制できる構造となっている。
企業の強み
従業員1,000名~10万名規模の大企業向けに特化した「TeamSpirit Enterprise」を提供し、2,100社超の導入実績を持つ。固定労働制・変形労働制・フレックスタイム制等の多様な勤務形態に標準対応し、顧客アンケートでは80%以上が「業務時間の削減ができた」と回答している。
米国Salesforce社のLightning Platform上に構築されており、金融機関からグローバルエンタープライズまで対応できるセキュリティ・可用性を確保。AppExchangeにおける国内累計販売実績No.1を誇り、SAP・Workday・Deloitte等グローバルトップ企業とのアライアンスも構築している。
2022期・2023期・2024期と3期連続で営業損失を計上していたが、2025年8月期は売上高4,922百万円(前期比11.3%増)、営業利益269百万円を達成し黒字転換。シンガポール子会社の事業縮小による固定費削減と費用対効果の薄い施策の見直しによる経営効率化が寄与した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期2,897百万円から2025期4,923百万円へ5期連続増収。2026年8月期第3四半期累計(9ヶ月)は4,432百万円(前年同期比24.7%増)と成長が加速しており、通期予想5,700百万円(前期比15.8%増)に対し進捗率は77.8%。
営業利益は2022〜2024期に3期連続赤字を計上したが、2025期に270百万円で黒字転換し、2026期3Q累計では431百万円と前年同期比60.8%増で改善が加速。外部要因として、フルリモート・ハイブリッドワークの定着と労働基準法改正議論の進展がSaaS型勤怠管理需要を押し上げており、エンタープライズ領域の新規・追加受注拡大がARR・ライセンス数の継続的増加を牽引している。
成長戦略
エンタープライズ深耕・マルチプロダクト展開・経営効率化の三位一体で2030年ARR100億円を目指す
従業員1,000名以上のエンタープライズ企業向けに「TeamSpirit Enterprise」の導入を拡大。アビームコンサルティングとの協業開始等パートナーアライアンスを強化し、複雑な就業規則・多様な雇用形態への対応力を訴求。
2026年3月に利用ユーザー数70万突破を達成し、エンタープライズ領域の新規・追加受注が成長を牽引している。
勤怠管理を軸に、パルスサーベイ・タレントマネジメント・Synclog(AI議事録)・労務管理(2026年2月リリース)等の周辺製品をスピーディに展開。既存顧客へのクロスセルと新規顧客獲得の両面でARR拡大を図る。
プロフェッショナルサービス売上高が前年同期比71.3%増と急伸しており、導入プロジェクトの積み上がりが確認されている。
費用対効果の薄い施策の見直しと固定費削減を継続的に推進し、成長投資と収益性改善を両立。2026年8月期第3四半期累計の営業利益率は9.7%(前年同期6.0%)へ大幅改善。通期営業利益予想430百万円に対し3Q累計で431百万円を計上済みだが、4Q投資増加を見込み予想を据え置いている。
Salesforceがグローバルで進めるセキュリティ強化の強制適用開始を受け、第4四半期においてユーザー支援のための機能開発投資を実施予定。同時に翌期以降の事業成長加速に向けた投資も見込む。この対応が4Q費用増加の主因となり、通期業績予想据え置きの理由として会社側が明示している。
最終更新: 2026年7月17日

