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株式会社チームスピリット

4397東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社チームスピリットは「働くを変え、チームの力を解き放つ」をミッションに掲げ、勤怠管理・工数管理・経費精算・電子稟議等を統合した「TeamSpirit」シリーズをSaaSとして提供する。国内2,100社超・66万人超のユーザーを抱え、従業員1,000名以上のエンタープライズ企業を主要ターゲットとする。

Salesforce社のLightning Platform上に構築されており、AppExchangeにおける国内累計販売実績No.1を誇る。近年はAI議事録「Synclog」、タレントマネジメント、安否確認等のマルチプロダクト展開を加速している。

ビジネスモデル

顧客企業に対し使用期間に応じたサービス料をユーザー人数分のサブスクリプションとして課金する。売上の約9割がライセンス売上とプレミアサポート売上からなるリカーリングレベニューで構成され、収益の安定性が高い。

年間契約金額を一括前払いで回収するため経常的な運転資金は発生せず、キャッシュ・フローも安定している。Salesforce社とのOEMパートナー契約に基づき1ライセンス当たり月額課金の仕入が発生するが、設備投資・運用投資を抑制できる構造となっている。

企業の強み

従業員1,000名~10万名規模の大企業向けに特化した「TeamSpirit Enterprise」を提供し、2,100社超の導入実績を持つ。固定労働制・変形労働制・フレックスタイム制等の多様な勤務形態に標準対応し、顧客アンケートでは80%以上が「業務時間の削減ができた」と回答している。

米国Salesforce社のLightning Platform上に構築されており、金融機関からグローバルエンタープライズまで対応できるセキュリティ・可用性を確保。AppExchangeにおける国内累計販売実績No.1を誇り、SAP・Workday・Deloitte等グローバルトップ企業とのアライアンスも構築している。

2022期・2023期・2024期と3期連続で営業損失を計上していたが、2025年8月期は売上高4,922百万円(前期比11.3%増)、営業利益269百万円を達成し黒字転換。シンガポール子会社の事業縮小による固定費削減と費用対効果の薄い施策の見直しによる経営効率化が寄与した。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期第3四半期累計の営業利益431百万円は、通期予想430百万円をすでに上回る水準。ただし会社側は業績予想を据え置いており、第4四半期においてSalesforceのセキュリティ強化対応に伴う機能開発投資や翌期以降の成長加速に向けた先行投資を見込む旨を明示している。

4Q単独での費用増加幅が通期着地の鍵となり、投資の規模感と内容の開示が次の評価ポイントとなる。

プロフェッショナルサービス売上高が前年同期比71.3%増の1,024百万円と急伸しており、エンタープライズ向け導入プロジェクトの受注積み上がりを示す。導入完了後にライセンス収益へ転換する構造上、現在のPS急増は将来のARR・ライセンス収益拡大の先行指標として解釈できる。

一方、PSはライセンスに比べ利益率が低い傾向があり、売上構成比の変化が粗利率に与える影響は継続的に確認が必要。

2026年1月にToSTNeT-3で自己株式1,244,800株(約600百万円)を取得した結果、純資産は1,336百万円(前期末比287百万円減)、自己資本比率は36.1%から26.1%へ低下。また固定負債に長期借入金460百万円が新規計上されており、財務レバレッジが上昇している。

加えてSalesforceのセキュリティ強化の強制適用が4Q業績に影響する可能性があり、プラットフォーム依存に起因するコスト・開発リソースの外部制約は引き続きリスク要因として残る。

成長戦略

エンタープライズ深耕・マルチプロダクト展開・経営効率化の三位一体で2030年ARR100億円を目指す

従業員1,000名以上のエンタープライズ企業向けに「TeamSpirit Enterprise」の導入を拡大。アビームコンサルティングとの協業開始等パートナーアライアンスを強化し、複雑な就業規則・多様な雇用形態への対応力を訴求。

2026年3月に利用ユーザー数70万突破を達成し、エンタープライズ領域の新規・追加受注が成長を牽引している。

勤怠管理を軸に、パルスサーベイ・タレントマネジメント・Synclog(AI議事録)・労務管理(2026年2月リリース)等の周辺製品をスピーディに展開。既存顧客へのクロスセルと新規顧客獲得の両面でARR拡大を図る。

プロフェッショナルサービス売上高が前年同期比71.3%増と急伸しており、導入プロジェクトの積み上がりが確認されている。

費用対効果の薄い施策の見直しと固定費削減を継続的に推進し、成長投資と収益性改善を両立。2026年8月期第3四半期累計の営業利益率は9.7%(前年同期6.0%)へ大幅改善。通期営業利益予想430百万円に対し3Q累計で431百万円を計上済みだが、4Q投資増加を見込み予想を据え置いている。

Salesforceがグローバルで進めるセキュリティ強化の強制適用開始を受け、第4四半期においてユーザー支援のための機能開発投資を実施予定。同時に翌期以降の事業成長加速に向けた投資も見込む。この対応が4Q費用増加の主因となり、通期業績予想据え置きの理由として会社側が明示している。

最終更新: 2026年7月17日