株式会社アクリート logo

株式会社アクリート

4395・東証グロース・情報通信業

株式会社アクリート logo
株式会社アクリート4395

コミュニケーション事業

SMSを中心としたメッセージングサービスでグループ収益基盤を担う中核セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2026年12月期1Q累計)1,506百万円1,688百万円(2025年12月期1Q累計)↓
セグメント利益(2026年12月期1Q累計)277百万円294百万円(2025年12月期1Q累計)↓
セグメント利益率(2026年12月期1Q累計)18.4%17.4%(2025年12月期通期)↑
売上高(2025年12月期通期)6,516百万円——
セグメント利益(2025年12月期通期)1,136百万円——

事業詳細

株式会社アクリート、株式会社テクノミックス、VietGuys J.S.C.の3社で構成。国内SMS配信サービス(LINEやRCS等を統合したマルチチャネル型CPaaSプラットフォームへの進化を推進)、ベトナム子会社VGS社による海外メッセージングサービス、テクノミックス社による「学校安心メール」「自治体安心メール」等のメール配信サービスを提供。5,300社超の法人顧客を持つ。

直近の概況

国内SMSは順調も海外SMS減少が響き、1Q売上高は前年同期比10.8%減

2026年12月期第1四半期連結累計期間において、国内SMSは確実な連絡手段としての需要を背景に売上が順調に推移した一方、海外SMSは前年同四半期比で売上が減少し、セグメント全体の売上高は1,506百万円(前年同四半期比10.8%減)、セグメント利益は277百万円(前年同四半期比5.8%減)となった。LINEやRCS等を統合したマルチチャネル型CPaaSプラットフォームへの進化に向けた取り組みも継続中。

主要プロダクト

platform
国内SMS配信サービス(A2P-SMS)

本人確認・認証用途に加え、連絡・通知用途での利用が拡大。社会的通信インフラとして定着したSMS配信市場の堅調な需要を土台とし、2026年1Q連結累計期間においても国内SMSの売上が順調に推移。

platform
SMSコネクト for LINE(マルチチャネル型CPaaSプラットフォーム)

FG社との連携により提供開始。SMSに加えLINEやRCS等を統合し、企業の顧客コミュニケーションをマルチチャネルで支援するCPaaSプラットフォームへの進化を推進中。

service
海外メッセージングサービス(VGS社)

ベトナム市場におけるメッセージングサービスを中心に展開。2026年1Q連結累計期間においては前年同四半期比で売上が減少し、セグメント全体の減収要因となった。OTT・ソリューション・リワード事業への多角化も推進。

service
メール配信サービス(テクノミックス社)

テクノミックス社が提供する教育機関・自治体向けのメール配信サービス。少子化の影響による配信通数の減少傾向が継続するリスクを抱える。

成長ドライバー

  • 国内SMS配信の堅調な需要継続(本人確認・認証用途に加え、連絡・通知用途での利用拡大)
  • LINEやRCS等を統合したマルチチャネル型CPaaSプラットフォームへの進化による付加価値向上
  • FG社との連携による「SMSコネクト for LINE」提供によるマルチチャネル化推進
  • ベトナムVGS社のOTT・ソリューション・リワード事業への多角化による収益構造変化
  • 企業のデジタル化推進を背景とした各種コミュニケーションツール需要の継続

リスク

  • 海外SMSの売上減少傾向(2026年1Q累計で前年同四半期比減少が継続)
  • 競合他社との価格競争による販売単価の下落傾向
  • 海外アグリゲーター経由サービスの動向が業績に重要な影響を与えるリスク
  • 携帯電話事業者との契約関係の変化リスク
  • メール配信サービスにおける少子化の影響による配信通数の減少傾向
  • 歴史的な円安進行や物価上昇等のマクロ経済環境の変化リスク

ソリューション事業

AI・セキュリティ分野の独自ソリューション開発・事業化を担う新規成長セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2026年12月期第1四半期)246百万円8百万円(2025年12月期第1四半期)↑
セグメント損益(2026年12月期第1四半期)△32百万円△34百万円(2025年12月期第1四半期)↑
売上高前年同四半期比増減率+2,955.4%—↑

事業詳細

AI技術や最先端のセキュリティ技術を駆使した課題解決型の高度なソリューションを展開するセグメント。生成AI普及によるAIインフラ需要を背景としたGPUサーバー関連事業、音声・顔画像分析技術を活用した「ANOTHER AI」、学校教育向けIoTエッジデバイス「SchoMy」、PQC(耐量子計算機暗号)をはじめとする次世代セキュリティ技術の国内展開を事業領域とする。中期経営計画[2025-2027]における「SMS単一事業からの脱却」の中核セグメントと位置づけられている。

直近の概況

GPUサーバー関連事業が急拡大し売上高は前年同四半期比約30倍、損失は縮小傾向

2026年12月期第1四半期(2026年1月〜3月)において、生成AI普及によるAIインフラ需要を背景にGPUサーバー関連事業の売上が大きく寄与し、売上高は246百万円(前年同四半期比2,955.4%増)と急拡大した。セグメント損失は32百万円と前年同四半期の34百万円から若干改善。第2四半期以降に向けて利益を積み上げていく予定と会社は説明している。後発事象として、GPUサーバー関連事業拡大に伴う運転資金としてみずほ銀行から2,000,000千円(返済期限2026年7月31日)を借り入れた。また、CC社との合弁会社CustIntCo Japan株式会社(アクリート51%出資、資本金10,000千円)を2026年5月に設立予定とし、AIソリューション事業の国内展開強化を図る。

主要プロダクト

service
GPUサーバー関連事業

生成AI普及によるAIインフラ需要を背景に、コンテナデータセンター事業者向け等に高性能GPUサーバーを提供する事業。2026年12月期第1四半期においてソリューション事業の売上増加に大きく寄与した主力事業。後発事象として2026年4月にみずほ銀行から2,000,000千円を借り入れ、GPUサーバー関連事業拡大に伴う運転資金として充当予定。

product
ANOTHER AI(アナザーアイ)

CustIntCo Pte Ltd(CC社)からOEM提供を受け販売展開する自社製品。約1分程度の音声データからメンタルヘルス状態を分析する技術や、顔映像から約30秒でバイタルデータを非接触測定する技術等を搭載。2026年5月設立予定の合弁会社CustIntCo Japan株式会社(アクリート51%出資)を通じた国内展開強化が後発事象として開示されている。

product
SchoMy(スクーミー)

学校教育市場向けに展開するIoTエッジデバイス。ソリューション事業の事業領域の一つとして位置づけられている。

service
PQC(耐量子計算機暗号)関連事業

Forward Edge-AI Japan株式会社を通じて展開する次世代セキュリティ技術事業。耐量子計算機暗号(PQC)を中心とした先端セキュリティ技術の国内市場への提供を目指す。設立直後であり収益化は今後の課題。

成長ドライバー

  • 生成AI普及によるAIインフラ需要を背景としたGPUサーバー関連事業の急拡大(2026年12月期第1四半期売上高の主要因)
  • CustIntCo Japan株式会社(合弁会社、アクリート51%出資)設立によるANOTHER AIおよびGenie AIエンジンシリーズの国内展開強化
  • ANOTHER AIの販路拡大(BtoB向けカスタマイズサービス・オンライン販売サイト開設、複数のシンガポール企業との提携)
  • Forward Edge-AI Japan株式会社によるPQC関連次世代セキュリティ技術の国内展開
  • 中期経営計画[2025-2027]に基づくSMS単一事業からの脱却戦略の推進

リスク

  • GPUサーバー関連事業は新規事業カテゴリーであり、継続的な売上計上の見通しが不透明(2026年4月借入2,000,000千円の返済期限が2026年7月31日と短期であり、事業継続性に注意が必要)
  • 先行投資コストが継続しセグメント損失が続いており、第2四半期以降の黒字転換が不確実
  • PQC関連事業(Forward Edge-AI Japan)は設立直後であり、収益化までの期間・規模が不確実
  • ANOTHER AIは商用化基盤整備段階にあり、本格的な収益貢献時期が未確定
  • 新規事業領域への先行投資に伴う販売費及び一般管理費の増加が収益を圧迫するリスク
  • 合弁会社CustIntCo Japan株式会社は2026年5月設立予定であり、事業立ち上げに想定以上の時間を要するリスク

投資・インキュベーション事業

有望企業への投融資・M&Aとグループシナジー創出を担う新興セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2026年12月期第1四半期)424百万円267百万円(2025年12月期第1四半期)↑
セグメント損益(2026年12月期第1四半期)△39百万円10百万円(2025年12月期第1四半期)↓
売上高(通期・年間参考)1,182百万円(2025年12月期実績)138百万円(2024年12月期)↑
のれん未償却残高535百万円(2026年3月末)571百万円(2025年12月末)↓

事業詳細

有望企業への投融資やM&Aを推進するとともに、グループ各社のアセットを掛け合わせたシナジー創出に注力する。ズノー・メディアソリューション(広告運用・プロモーション支援)、ズノー(入札情報プラットフォーム「入札王」)、フォーグローブ(LINE活用統合型マーケティング)の3社で構成。企業のデジタル化需要を取り込みながら、各種サービスの引き合い増加により売上高は順調に拡大している。

直近の概況

FG社立ち上げ遅延で第1四半期は損失計上、第2四半期以降の収益化を見込む

2026年12月期第1四半期は、各種サービスの引き合い増加を背景に売上高424百万円(前年同四半期比44.8%増)と増収を達成した。一方、2025年9月に子会社化したFG社の営業強化のための体制変更等立ち上げに想定以上の時間を要したことにより、セグメント損失39百万円(前年同四半期は10百万円の利益)と損益が悪化した。第2四半期以降に向けて利益を積み上げていく方針を示している。後発事象として、2026年4月にシンガポールのCustIntCo Pte Ltdとの合弁会社(CustIntCo Japan株式会社、出資比率51%)を設立し、AIを活用した音声・顔画像分析技術による国内メンタルヘルスケア・ヘルスケア市場への展開を図る。

主要プロダクト

platform
入札王(ズノー社)

ズノー株式会社が運営する入札情報プラットフォーム。AI技術を活用したデータ活用価値の向上とグループマーケティングへの貢献を目指す。

service
広告運用・プロモーション支援(ズノー・メディアソリューション社)

株式会社ズノー・メディアソリューションが提供する広告運用・クリエイティブ制作を中心としたプロモーション支援。グループのマーケティング機能を担う。

platform
SMS+LINE統合型マーケティングプラットフォーム(フォーグローブ社)

フォーグローブ株式会社(FG社)が提供する、LINEを核とした次世代メッセージ配信・統合型マーケティングプラットフォーム。2025年9月に子会社化。営業強化のための体制変更等立ち上げに想定以上の時間を要しており、収益化は第2四半期以降を見込む。

成長ドライバー

  • 各種サービスの引き合い増加による売上高の継続的拡大(前年同四半期比44.8%増)
  • FG社のLINEノウハウを活用した統合型マーケティングの本格稼働(第2四半期以降)
  • CustIntCo Japan設立によるAI音声・顔画像分析技術を活用したメンタルヘルスケア・ヘルスケア市場への新規展開
  • ズノー社「入札王」へのAI技術活用によるデータ活用価値の向上とグループマーケティングへの貢献
  • 中期経営計画(2025〜2027年)に基づく積極的なM&A・インキュベーション戦略によるセグメント規模拡大
  • グループ各社のアセット掛け合わせによるシナジー最大化

リスク

  • FG社の立ち上げ遅延が示すように、子会社の収益化に想定以上の時間を要するリスク
  • のれん未償却残高535百万円(2026年3月末)の減損リスク
  • 先行投資フェーズにあり、各社の本格的な収益化時期が不透明(第1四半期はセグメント損失39百万円)
  • CustIntCo Japan等の新規合弁会社設立に伴う追加投資・統合コストの増加リスク
  • セグメント間内部売上高の比率が高く、外部顧客向け売上の自立的成長が課題
  • M&Aによる連結範囲拡大に伴う統合・管理コストの増加リスク
  • 投資先ベンチャー企業の事業計画未達による投資価値毀損リスク

最終更新: 2026年7月17日