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株式会社バンク・オブ・イノベーション

4393東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社バンク・オブ・イノベーションは、2006年設立・東証グロース市場上場のスマートフォンアプリ開発・運営会社。「世界で一番『思い出』をつくるエンターテイメント企業」を企業理念に掲げ、自社オリジナルIPのゲームアプリを世界同時配信で展開する。

主力タイトルは2022年10月配信開始の放置RPG『メメントモリ』(累計400万ダウンロード超)で、売上高の94.5%を占める。連結子会社・株式会社Koiniwaが運営するゲーム恋活アプリ『恋庭』(累計300万ダウンロード超)も展開。

主要顧客層はスマートフォン・家庭用ゲーム機・PCゲームに親しむアクティブゲーマー層。

ビジネスモデル

Google PlayおよびApp Store等のプラットフォームを通じてゲームアプリを無料配信し、ゲーム内有料アイテムの販売(課金収入)を主収益源とする。プラットフォーム手数料(売上原価)を差し引いた後、広告宣伝費・人件費等の販管費を管理することで利益を創出する。

また、自社IPを他社に著作物利用許諾するロイヤリティ収入も収益源として位置づけており、収益の多様化を図っている。

企業の強み

2025年9月期は広告宣伝費削減を中心に販売費及び一般管理費が前期比24.8%減の3,844百万円となり、売上高が9.2%減少する中でも営業利益は62.0%増の2,154百万円を達成。売上高営業利益率は2024期の9.8%から2025期の17.4%へ大幅に改善した。

ユーザー動向分析・KPI変動要因把握・新機能実装後のKPI追跡・他社分析を継続的に実施するPDCAサイクルを運営力の源泉と位置づけ。『メメントモリ』は配信開始から3年を経てもサービスを継続し、3周年施策で直前四半期比12.3%増収を実現するなど、長期運営の実績を積み上げている。

2025年9月期末の総資産7,943百万円に対し純資産5,816百万円(自己資本比率約73%)。営業キャッシュ・フローは前期の1,716百万円の支出から2,867百万円の収入へ転換し、現金及び現金同等物は5,212百万円に達した。無借金に近い財務構造で新規開発投資余力を確保している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期は売上高6,172百万円(前年同期比6.2%減)ながら営業利益1,152百万円(同13.4%増)、純利益827百万円(同74.0%増)と収益性は明確に改善した。しかし売上の大部分を『メメントモリ』1タイトルに依存する構造は変わらず、同タイトルの経年劣化(ユーザー離脱・売上逓減)が顕在化しつつある点は引き続き注視が必要である。

開発体制強化による先行投資で売上原価が前年同期比7.7%増加しており、新規アプリの企画・開発コストが利益の上値を抑制している。業績予想を非開示としていることもあり、投資家にとって新規タイトルのリリース時期・規模感が見えにくい状況が続く。

新規IPの具体的な進捗開示が中長期の株価評価を左右するとみられる。

市場環境として、2025年の世界モバイルゲーム市場規模は12兆6,001億円、日本国内は1兆6,634億円(ファミ通モバイルゲーム白書2026)と高水準を維持しており、同社のグローバル展開には追い風となる。一方、米国通商政策・中東情勢・為替変動等の外部リスクも存在する。

自社配信・世界同時運営方針のもとでのグローバルIP展開が実現できるかが、中長期の企業価値評価を左右する最重要変数である。

成長戦略

既存IP強化・新規オリジナルIPのグローバル展開・収益多角化の三本柱

年末年始施策等のイベント展開によりユーザーエンゲージメントを維持しつつ、開発体制強化による品質向上を図る。当中間期は経年の影響で売上が前年同期比減となったが、イベント施策の効果は一定程度得られている。

中長期的な収益多角化に向け、複数の新規スマートフォンアプリの企画・開発に取り組んでいる。開発体制強化による先行投資として売上原価が増加しており、当中間期においても開発投資が継続中。具体的なリリース時期・タイトル詳細は未開示。

「品質最優先」の方針のもと、高品質ゲーム及びサービスの世界同時運営とグローバルIP展開を推進。数年ごとに年間売上高を数倍規模に引き上げることを目標として掲げており、IPライセンス(ロイヤリティ)収入による収益源多様化も並行して進める。

最終更新: 2026年7月17日