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株式会社インフキュリオン

438A東証グロース情報通信業

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株式会社インフキュリオン438A

事業内容

株式会社インフキュリオンは「決済から、きのうの不可能を可能にする。」をミッションに掲げ、消費者向け(BtoC)から事業者間(BtoB)まで、あらゆる産業の金融機関・事業者に決済・金融機能を実装する「決済イネーブラー」として事業を展開する。ペイメントプラットフォーム事業(国際ブランドカード発行・請求書カード払い等)、マーチャントプラットフォーム事業(決済端末・アクワイアリング)、コンサルティング事業の3セグメントを持ち、フルクラウド・APIベースのオープンプラットフォームにより、大手金融機関から新興フィンテック企業まで幅広い顧客層に低コスト・短納期での決済機能実装を可能にする。

2025年10月に東証グロース市場に上場。2026年3月期連結売上高は9,505百万円。

ビジネスモデル

売上高はプロダクト導入時の開発対価である「フロー収入」、決済処理金額・件数に応じた「従量型ストック収入」および月額基本料、コンサルティング対価の3区分で構成される。2026年3月期時点でフロー収入が連結売上高の約48%を占めるが、BtoB GTVの拡大に伴い従量型ストック収入の積み上げが進む構造。

コンサルティング収入の80%以上が既存顧客からの継続受注であり、コンサルティングがプロダクト導入の入口として機能するグループシナジーも収益基盤を支える。

企業の強み

Xard・WinvoiceのBtoB GTVは2023年3月期331億円から2026年3月期4,473億円へと3年間で年平均成長率100%超で拡大。ペイメントプラットフォーム利用企業数も同期間で約3倍の106,808社に達しており、従量型ストック収入の算出基礎となるGTVの積み上げが業績成長を牽引している。

2006年創業以来の決済・金融特化コンサルティングの実績を起点に、プロダクト導入へのクロスセルを実現。コンサルティング収入の80%以上が既存顧客からの継続受注であり、広告宣伝費を低水準に抑えながら持続的に顧客基盤を拡大する成長モデルを確立している。

2026年3月期コンサルティング事業セグメント利益は前期比48.8%増の588百万円。

2024年8月に三井住友銀行・三井住友カードと資本業務提携を締結し、三井住友フィナンシャルグループの持分法適用会社となった。2025年4月にはSMBCグループが提供する法人向けデジタル総合金融サービス「Trunk」の開発に参画。

SMBCグループはTrunkで3年間30万口座・預金3兆円獲得を目標として掲げており、当社のXard・Winvoiceがその中核機能を担う。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高9,505百万円(前期比32.5%増)、営業利益440百万円(同207.4%増)、親会社株主帰属当期純利益444百万円(同495.0%増)と全指標で大幅な改善を達成。調整後EBITDAも560百万円(同197.4%増)と収益化が加速している。

繰延税金資産の計上(法人税等調整額363百万円)が当期純利益を押し上げた点は留意が必要だが、営業利益ベースでも黒字が定着しており、スケールアップに伴う収益モデルの実証が進んでいると評価できる。

主力のペイメントプラットフォーム事業は2026年3月期もセグメント損失181百万円(前期223百万円の損失から改善)と赤字が継続しており、全社利益はマーチャントプラットフォーム事業(セグメント利益501百万円)とコンサルティング事業(同588百万円)が支えている構図。2027年3月期予想は売上高11,200百万円(前期比17.8%増)、営業利益600百万円(同36.3%増)と成長継続を見込むが、BtoB GTVの成長速度とSMBCグループ協業案件の進捗が達成の鍵を握る。

2025年10月の東証グロース市場上場に伴う公募増資等により株式発行収入2,627百万円を確保、期末現金残高は5,340百万円(前期比3,724百万円増)と財務基盤は大幅に強化された。一方、営業活動によるキャッシュフローは412百万円のマイナス(前期336百万円のマイナス)が継続しており、Winvoiceの取引増加に伴う未収入金の増加(1,198百万円)が主因。

外部環境として政府主導のキャッシュレス化推進・インボイス制度・デジタル給与払い解禁等の追い風は継続しているが、営業CFの黒字転換時期が投資家の注目点となろう。

成長戦略

BtoB GTV成長・SMBCグループ協業・プラットフォーム導入拡大の三本柱

Xard・WinvoiceのBtoB GTVを成長ドライバーとして、導入企業拡大と既存顧客の決済処理量増加により従量型ストック収入を積み上げる。2026年3月期はペイメントプラットフォーム事業売上高が前期比44.5%増の5,289百万円に達し、ストック収入の伸長が確認された。

2027年3月期も同事業の成長継続を見込む。

2024年9月締結の資本業務提携に基づき、SMBCグループが2025年4月に提供開始した法人向けデジタル総合金融サービス「Trunk」の開発に参画。2026年3月期はTrunk関連開発収益がフロー収入に寄与しており、今後はTrunkの普及に伴うストック収入化が期待される。

決済ソリューション「Anywhere」を通じたモビリティ業界等への決済端末導入拡大により、稼働端末ID数を積み上げ将来のストック収入基盤を構築する。2026年3月期はモビリティ業界への導入進展でフロー収入が大きく増加し、セグメント利益は前期比529.1%増の501百万円を達成。

フルクラウド型アクワイアリングシステムのリリースも完了。

最終更新: 2026年7月19日