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プロパティデータバンク株式会社

4389東証グロース情報通信業

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プロパティデータバンク株式会社4389

事業内容

プロパティデータバンクは2000年10月の創業以来、不動産・施設の運用管理を支援するパブリッククラウドサービス「@property」を主力とする不動産DX専業企業。REIT・不動産ファンド、一般事業会社、公共事業者など幅広い顧客に対し、資産基本情報・プロパティマネジメント・ビルマネジメント・ポートフォリオ分析の4機能を統合提供する。

連結子会社3社(プロパティデータテクノス・プロパティデータサイエンス・リーボ)を加え、文書管理DX・データサイエンス・受託開発まで不動産WHOLE LIFEをカバーする「PDB-Platform」へと事業領域を拡大している。

ビジネスモデル

主力のクラウドサービスは登録建物データ数に応じた月額従量課金(ストック型)で、2026年3月期売上高の52.6%を占める安定収益基盤を形成。ソリューションサービス(初期コンサル・カスタマイズ開発)は全社売上の33.1%を占めるフロー型収益で新規顧客獲得を担い、クラウド売上の拡大を牽引する。

両者が相互補完することで、2026年3月期営業利益率29.9%という高水準の収益性を実現している。

企業の強み

創業2000年以来、不動産クラウドのパイオニアとして技術・サービス・顧客業務知見を蓄積。REIT・ファンド市場においてはデファクトスタンダードの地位を確立しており、長期にわたる顧客基盤と業務ノウハウの蓄積は競合他社が短期間で模倣困難な固有の競争優位となっている。

クラウドサービスは月額従量課金のマルチテナント方式で、2026年3月期のクラウドサービス売上高は1,959百万円(前期比9.0%増)。ストック型売上が全社の過半を占めることで収益の安定性が高く、2026年3月期営業利益率は29.9%を達成。

2022期以降、2024期の一時的落込みを除き高水準を維持している。

「@property」を中核に、文書管理DX「@knowledge」、店舗管理DX「@commerce」、設備メンテナンスDX「@cmms」、ワークプレイス運用DX「@iwms」を展開。IaaS・PaaS・SaaSの一気通貫プラットフォームにより、顧客の不動産業務をワンストップで支援する体制を構築しており、クロスセル機会の拡大が期待できる構造となっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高3,721百万円(前期比12.1%増)、営業利益1,112百万円(同18.8%増)と2期連続の二桁成長を達成。しかし中期経営計画最終年度(2027年3月期)の目標である売上高7,500百万円・営業利益1,700百万円に対し、2027年3月期予想は売上高4,200百万円・営業利益1,340百万円にとどまる見込みであり、計画未達が確実な状況。

新中期計画(2027年3月期~2029年3月期)への移行で目標水準の再設定が注目される。

2026年3月期に自己株式を約1,194百万円取得し、自己株式残高は1,200百万円近くに膨らんだ。これにより純資産は3,306百万円(前期3,849百万円)に減少し、自己資本比率は71.4%(前期79.6%)に低下。

同時に長期借入金500百万円を新規調達しており、財務レバレッジが上昇している。配当性向52.7%・DOE10.0%と株主還元は積極的だが、成長投資余力との両立が今後の焦点となる。

市場環境として不動産分野のデジタル化は他業界比で相対的に遅れており、DX需要は引き続き旺盛。一方、2026年3月期の営業キャッシュ・フローは712百万円と前期1,277百万円から大幅減少。

主因は法人税等支払額が499百万円(前期74百万円)に急増したことで、前期の還付効果の剥落が影響している。売上債権の増加(276百万円)も資金効率の悪化要因であり、収益の質の観点から継続的なモニタリングが必要。

成長戦略

PDB-Platform拡充と顧客層多様化により新中期計画(2027年3月期~2029年3月期)を推進

@propertyの大型案件獲得と中小型案件の積み重ねを並行推進。2026年3月期クラウドサービス売上は1,959百万円(前期比9.0%増)と安定拡大。新中期計画でもクラウド中心の収益拡大を最優先施策として位置付ける。

2026年3月期に新規サービス売上306百万円(前期比46.3%増)を達成し、複数顧客からの売上計上が実現。BIM連携対応の@cmmsやワークプレイス管理の@iwmsが引き合い増加中。製造業・小売業への展開も進展している。

新中期計画(2027年3月期~2029年3月期)においてAI技術の進展・データ活用ニーズの拡大・インフラの多様化を踏まえた既存サービス強化と新サービス展開を推進。不動産WHOLE LIFEの実現に向けた基盤整備は前計画期間で概ね完了。

2026年3月期は1株当たり32円の期末配当(配当性向52.7%、DOE10.0%)を実施。自己株式取得約1,194百万円と合わせた総還元額は約1,335百万円。2027年3月期も1株当たり32円の配当を予定しており、安定還元方針を維持する。

最終更新: 2026年7月19日