事業内容
HEROZは将棋AI開発で培った機械学習・深層学習技術を基盤に、個人向けには「将棋ウォーズ」等のBtoCサービスを、企業向けにはAIソリューション・生成AIアシスタントSaaS「HEROZ ASK」等のBtoBサービスをAIX事業として展開する。加えて、子会社バリオセキュアが中堅・中小企業向けにネットワークセキュリティのマネージドサービスをAI Security事業として提供する。
グループ会社にはエーアイスクエア(コンタクトセンターAI)、ティファナ・ドットコム(AIさくらさん)、VOIQ(インサイドセールス支援)等があり、AI・SaaS・セキュリティ領域で事業ポートフォリオを構成している。
ビジネスモデル
BtoCでは将棋ウォーズ等のアプリ内課金(例:棋神5手160円)が収益源。BtoBではAIシステム構築時の初期設定フィーと運用継続フィーによるストック型収益に加え、HEROZ ASKのSaaS型ARRが拡大中。
AI Security事業ではバリオセキュアが月額固定のセキュリティBPOサービスを提供し、売上収益の87.6%がリカーリング収益となっている。フロー収入とストック収入を組み合わせ、事業拡大に伴う収益基盤の安定化を図る構造。
企業の強み
生成AIアシスタントSaaS「HEROZ ASK」は2024年5月正式リリース後、累計契約顧客数が2026年4月末時点で約430社に拡大し、ARRは2025年10月に1億円、2026年4月に2億円を突破した。RAG機能・AIエージェントビルダー・MCP連携等の継続的な機能拡張により競争力を強化している。
バリオセキュア第11期(2026年2月期)において、セキュリティBPOサービスによるリカーリング収益比率は87.6%に達し、解約率は0.71%と低水準を維持。全国47都道府県に7,651拠点(VSR設置拠点数)の実績を有し、創業以来25年蓄積した運用ノウハウが積み上げ型ビジネスモデルの安定性を支えている。
主力アプリ「将棋ウォーズ」は会員数800万人以上を誇る世界最大のスマートフォン将棋ゲームアプリ(日本将棋連盟公認)であり、2025年12月に通算対局数11億局を突破。スプリントモード・シーズンパス等の新コンテンツにより、MAU・対局数の増加が継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期1,483百万円→2023期2,981百万円→2024期4,842百万円→2025期5,930百万円→2026期6,425百万円と5期連続増収。営業利益は2025期に306百万円へ減益したが、2026期は523百万円と前期比71%増に回復。
当期純利益は2023期以降3期連続赤字が続いていたが、2026期は376百万円の黒字を達成(関係会社株式売却益を含む)。訂正後の営業キャッシュフローは647百万円(前期219百万円)と大幅改善。
外部要因として企業のAI・DX投資拡大とサイバーセキュリティ需要の高まりが業績を後押しした。
成長戦略
AI BPaaS戦略のもとAIエージェント・SaaS・セキュリティの3軸でリカーリング収益を拡大
企業向けAI検索・AIエージェントプロダクトHEROZ ASKのARRは2026年1月時点で130百万円を突破。生成AI・AIエージェント投資が実証実験フェーズから本格導入フェーズへ移行する中、大型案件獲得と利用企業数・ID数の継続的増加を目指す。
バリオセキュアのVario Ultimate Zero・Varioマネージド EDRを主力に、低解約率(0.71%)を維持しながら中堅・中小企業向けマネージドセキュリティの顧客基盤を拡大。VOIQのインサイドセールス機能活用で商談件数増加・営業効率向上を図る。
VOIQ社のAIインサイドセールス機能をグループ各社の営業活動に展開し、商談件数の前年同期比大幅増加と営業効率向上を実現。AIX事業・AI Security事業双方の新規顧客獲得コスト低減に貢献。
スプリントモード・シーズンパス等の新サービス・コンテンツ投入によりMAU・対局数の増加を図り、BtoC収益の安定的な積み上げを継続。AIX事業の収益多様化に貢献する。
ティファナ・ドットコム(AIさくらさん)等の買収企業とのプロダクト連携・クロスセルを推進。条件付取得対価の支払い(55,165千円)が完了し、統合フェーズが進展。グループ全体のリカーリング売上比率向上を目指す。
最終更新: 2026年7月24日

