事業内容
ユミルリンク株式会社は、法人のデジタルコミュニケーション・マーケティング活動を支援するメッセージングプラットフォーム「Cuenote」を開発・提供する企業である。1999年設立、2021年東証マザーズ上場(現グロース市場)。
主力製品「Cuenote FC」(大規模メール配信)を中心に、SMS配信、認証、Webプッシュ通知、安否確認など多様なメッセージングサービスをSaaS形式で展開。顧客は企業・自治体を中心とした法人で、2022年9月時点で契約数2,000件超を達成。
連結子会社の株式会社ROCを通じSNS運用代行事業も手掛ける。
ビジネスモデル
収益の大半はCuenote SaaSのサービス利用売上(サブスクリプション)と保守売上で構成されるストック型収益であり、2025年12月期のストック型収益は2,868,986千円(前期比10.7%増)、全売上の約93.9%を占める。顧客が利用を継続する限り月次収益が積み上がる構造で、期末定期契約額(月次経常収益)252,376千円(前期比11.7%増)が安定成長を示す。
スポット型の初期売上やSNS関連売上が補完的に加わる。
企業の強み
2025年12月期の営業利益率は22.0%(営業利益671,214千円)。ストック型収益比率が約94%に達するサブスクリプションモデルにより、売上拡大に伴うスケールメリットが利益率の高水準維持に寄与している。
2003年に高速メール配信エンジンを独自開発して以来、20年超にわたりメッセージング領域の技術・ノウハウを蓄積。2025年12月期の年間配信数は955億通・月間最高89億通と過去最高を更新し、各サービスの稼働率は99.93%〜100%を維持している。
「Cuenote SMS」は国内4キャリアと直接接続し正規配信ルートを確保。2023年3月には総合行政ネットワーク(LGWAN)接続の自治体向け「Cuenote SMS for LGWAN」を提供開始し、民間・行政双方の顧客基盤を持つ。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期1,929百万円から2025期3,055百万円へ5期連続増収。2026年12月期第1四半期は829百万円(前年同期比14.4%増)と堅調。
一方、営業利益は2024期638百万円をピークに2025期671百万円(のれん減損等の影響で当期純利益は363百万円と前期比減)、2026年12月期通期予想は530百万円(前期比21.0%減)と利益率の低下傾向が続く。Q1の売上原価率36.2%・販管費率45.2%はいずれも前年同期より上昇しており、人件費・システム投資等のコスト増が利益を圧迫している。
外部環境として緩やかな景気回復基調が続く一方、国際情勢の緊迫化・資源価格高騰が先行き不透明感を高めている。
成長戦略
SaaS事業成長・顧客価値向上・メッセージングプラットフォームの統合基盤化
大企業への継続的な導入推進と配信数の拡大によりストック収益を積み上げる戦略。2026年12月期第1四半期末定期契約額261百万円(前年同期比13.2%増)と着実に進捗。
2026年3月にCuenote SMSとYoomのAPI連携を開始し700種以上のツールとの業務自動化を実現。Cuenote Pushへの配信API・通知表示時間カスタマイズ機能追加も実施済み。顧客の乗り換えコスト向上と新規獲得を狙う。
SNS運用代行サービスが2026年12月期第1四半期に前年同期比38.1%増の53百万円と高成長を継続。メッセージング以外の顧客接点を拡大し、収益多様化と顧客LTV向上を図る。
2026年3月に配信APIと通知表示時間カスタマイズ機能を追加し、他システムとの連携性と反応率向上を実現。SMS・メールに次ぐ第三の配信チャネルとして育成中。
最終更新: 2026年7月17日

