ユミルリンク株式会社 logo

ユミルリンク株式会社

4372東証グロース情報通信業

ユミルリンク株式会社 logo
ユミルリンク株式会社4372

事業内容

ユミルリンク株式会社は、法人のデジタルコミュニケーション・マーケティング活動を支援するメッセージングプラットフォーム「Cuenote」を開発・提供する企業である。1999年設立、2021年東証マザーズ上場(現グロース市場)。

主力製品「Cuenote FC」(大規模メール配信)を中心に、SMS配信、認証、Webプッシュ通知、安否確認など多様なメッセージングサービスをSaaS形式で展開。顧客は企業・自治体を中心とした法人で、2022年9月時点で契約数2,000件超を達成。

連結子会社の株式会社ROCを通じSNS運用代行事業も手掛ける。

ビジネスモデル

収益の大半はCuenote SaaSのサービス利用売上(サブスクリプション)と保守売上で構成されるストック型収益であり、2025年12月期のストック型収益は2,868,986千円(前期比10.7%増)、全売上の約93.9%を占める。顧客が利用を継続する限り月次収益が積み上がる構造で、期末定期契約額(月次経常収益)252,376千円(前期比11.7%増)が安定成長を示す。

スポット型の初期売上やSNS関連売上が補完的に加わる。

企業の強み

2025年12月期の営業利益率は22.0%(営業利益671,214千円)。ストック型収益比率が約94%に達するサブスクリプションモデルにより、売上拡大に伴うスケールメリットが利益率の高水準維持に寄与している。

2003年に高速メール配信エンジンを独自開発して以来、20年超にわたりメッセージング領域の技術・ノウハウを蓄積。2025年12月期の年間配信数は955億通・月間最高89億通と過去最高を更新し、各サービスの稼働率は99.93%〜100%を維持している。

「Cuenote SMS」は国内4キャリアと直接接続し正規配信ルートを確保。2023年3月には総合行政ネットワーク(LGWAN)接続の自治体向け「Cuenote SMS for LGWAN」を提供開始し、民間・行政双方の顧客基盤を持つ。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の売上高829百万円(前年同期比14.4%増)・営業利益154百万円(同8.1%増)は堅調な滑り出し。ただし通期業績予想は売上高3,360百万円(前期比10.0%増)に対し営業利益530百万円(同21.0%減)と大幅減益を見込む。

Q1の営業利益率18.5%は通期予想15.8%を上回っており、後半にかけてコスト増加が本格化するとみられ、費用計上の進捗が利益率の鍵を握る。

ストック型収益が前年同期比13.7%増と安定成長を続ける一方、スポット型(初期・カスタマイズ・オンプレミス)は前年同期比26.3%減の7百万円と縮小。SaaS化の進展に伴う構造的変化とも解釈できるが、大型カスタマイズ案件の減少が一時的か継続的かを見極める必要がある。

SNS運用代行は前年同期比38.1%増と高成長を維持しており、第三の収益柱としての育成状況を継続注視したい。

2026年12月期第1四半期末の自己資本比率は87.4%(前期末83.9%から改善)、現金及び預金2,548百万円を保有し実質無借金経営を維持。2026年12月期の年間配当予想は20円(前期19円から増配)と株主還元も継続。

外部環境として国際情勢の緊迫化・資源価格高騰が続くが、SaaS型の収益構造上、直接的な原材料コスト影響は限定的であり、財務的な安定性は高い。

成長戦略

SaaS事業成長・顧客価値向上・メッセージングプラットフォームの統合基盤化

大企業への継続的な導入推進と配信数の拡大によりストック収益を積み上げる戦略。2026年12月期第1四半期末定期契約額261百万円(前年同期比13.2%増)と着実に進捗。

2026年3月にCuenote SMSとYoomのAPI連携を開始し700種以上のツールとの業務自動化を実現。Cuenote Pushへの配信API・通知表示時間カスタマイズ機能追加も実施済み。顧客の乗り換えコスト向上と新規獲得を狙う。

SNS運用代行サービスが2026年12月期第1四半期に前年同期比38.1%増の53百万円と高成長を継続。メッセージング以外の顧客接点を拡大し、収益多様化と顧客LTV向上を図る。

2026年3月に配信APIと通知表示時間カスタマイズ機能を追加し、他システムとの連携性と反応率向上を実現。SMS・メールに次ぐ第三の配信チャネルとして育成中。

最終更新: 2026年7月17日